ダイヤモンドS(G3)は、東京芝3400mで行われる4歳以上のハンデG3。
比較的、中穴程度の配当傾向だが、時折、16番人気、15番人気が勝利するなど、ハンデ戦らしい大波乱のシーンもある。
では、過去10年の傾向データを見ていこう。
●人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1番人気 6-2-0-2 60.0% 80.0% 80.0%
2番人気 0-2-4-4 0.0% 20.0% 60.0%
3番人気 0-1-2-7 0.0% 10.0% 30.0%
4番人気 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
5番人気 0-2-0-8 0.0% 20.0% 20.0%
6番人気 0-1-2-7 0.0% 10.0% 30.0%
7番人気 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
8番人気 0-1-2-7 0.0% 10.0% 30.0%
9番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
11番人気 0-0-0-9 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気 0-0-0-8 0.0% 0.0% 0.0%
13番人気 0-0-0-8 0.0% 0.0% 0.0%
14番人気 0-0-0-8 0.0% 0.0% 0.0%
15番人気 1-0-0-6 14.3% 14.3% 14.3%
16番人気 1-0-0-5 16.7% 16.7% 16.7%
17番人気 0-0-0-0 0.0% 0.0% 0.0%
18番人気 0-0-0-0 0.0% 0.0% 0.0%
●開催年 3着内人気
2021年 7-1-2
2020年 16-3-2
2019年 1-8-3
2018年 1-5-6
2017年 1-6-2
2016年 4-2-8
2015年 1-2-8
2014年 1-5-3
2013年 1-4-6
2012年 15-1-2
1番人気は、勝率60%、連対率80%、複勝率80%と、抜群の安定感。
3着が0なので、「連対率は80%だが、連対しなければ飛ぶ」とも言える。
中心は、1～6番人気。
勝ち馬の70%、2着馬の90%、3着馬の80%が該当。
それ以外で見ても8番人気以内での決着で、実質8頭立て。
2桁人気は、2020年1着（16番人気）、2012年1着（15番人気）の2頭のみで、割引き。
●所属 成績 勝率 連対率 複勝率
関東馬 7-5-4-55 9.9% 16.9% 22.5%
関西馬 3-5-6-61 4.0% 10.7% 18.7%
率で見ると、関東馬が優勢。
頭数では、2着以下になると大差ない。
●馬齢 成績 勝率 連対率 複勝率
4歳馬 2-3-4-10 10.5% 26.3% 47.4%
5歳馬 3-2-0-25 10.0% 16.7% 16.7%
6歳馬 3-1-4-27 8.6% 11.4% 22.9%
7歳～ 2-4-2-54 3.2% 9.7% 12.9%
4歳＞5歳＞6歳＞7歳以上の順。
率では、4～6歳が中心だが、7歳上も大差なく、割り引く必要は無い。
●枠順 成績 勝率 連対率 複勝率
1枠 1-1-1-13 6.3% 12.5% 18.8%
2枠 0-1-2-14 0.0% 5.9% 17.6%
3枠 1-2-0-15 5.6% 16.7% 16.7%
4枠 0-1-3-14 0.0% 5.6% 22.2%
5枠 2-0-1-15 11.1% 11.1% 16.7%
6枠 0-0-0-19 0.0% 0.0% 0.0%
7枠 1-2-1-16 5.0% 15.0% 20.0%
8枠 5-3-2-10 25.0% 40.0% 50.0%
勝ち馬で見ると、圧倒的に外枠有利だが、2、3着馬は、内外互角。
特に8枠、7枠の成績が良い。
●脚質 成績 勝率 連対率 複勝率
逃げ 1-1-0-9 9.1% 18.2% 18.2%
先行 1-3-4-30 2.6% 10.5% 21.1%
差し 5-5-5-40 9.1% 18.2% 27.3%
追込 2-1-1-36 5.0% 7.5% 10.0%
捲り 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
差し＞捲り＞逃げ＞追込＞先行の順。
この距離をぶっ飛ばして行く馬がいるわけでは無いので当たり前だが、スローの瞬発力勝負になりがち。
速い上りが無い馬は勝負にならない。
●斤量 成績 勝率 連対率 複勝率
～49kg 0-0-0-8
50kg 0-1-0-5
51kg 0-1-1-6
52kg 0-1-0-3
53kg 0-0-0-15
54kg 4-0-6-30
55kg 2-2-2-19
56kg 1-3-1-18
57kg 0-0-0-7
57.5kg 0-0-0-2
58kg 2-0-0-1
58.5kg 1-2-0-2
59kg～ 0-0-0-0
54kg～58.5kgが中心。
勝ち馬の100%、2着馬の70%、3着馬の90%が該当。
前走から1～1.5kg斤量増は、4-3-0-6 で、勝率30.8%、連対率53.8%、複勝率53.8%と好成績。
●前走レース 成績 勝率 連対率 複勝率
AJCC 3-0-0-8 27.3% 27.3% 27.3%
万葉S 2-2-2-27 6.1% 12.1% 18.2%
ステイヤー 1-2-2-16 4.8% 14.3% 23.8%
有馬記念 1-1-0-1 33.3% 66.7% 66.7%
中日新聞杯 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
白富士S 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
師走S 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
早春S 0-1-1-1 0.0% 33.3% 66.7%
白富士S 0-1-0-8 0.0% 11.1% 11.1%
箱根特別 0-1-0-2 0.0% 33.3% 33.3%
メルボルン 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
香港V 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
日経新春杯 0-0-3-6 0.0% 0.0% 33.3%
松籟S 0-0-1-2 0.0% 0.0% 33.3%
迎春S 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%
その他 0-0-0-42 0.0% 0.0% 0.0%
AJCC、万葉S、ステイヤーズS、有馬記念、中京新聞杯、白富士S、師走Sから勝ち馬が出ている。
白富士Sと師走Sは、例の16番人気、15番人気で特例と考えると、上記5つのレースが対象となる。
●前走人気 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1人気 2-1-3-5 18.2% 27.3% 54.5%
前走2人気 2-0-1-5 25.0% 25.0% 37.5%
前走3人気 2-1-2-13 11.1% 16.7% 27.8%
前走4人気 0-1-2-14 0.0% 5.9% 17.6%
前走5人気 0-1-1-7 0.0% 11.1% 22.2%
前走6～9人 1-3-1-34 2.6% 10.3% 12.8%
前走10人～ 3-1-0-35 7.7% 10.3% 10.3%
前走1～5番人気が中心。
勝ち馬の60%、2着馬の60%、3着馬の90%がこれに該当。
3着付けからの買い方も良さそうな数値。
●前走着順 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1着 0-1-3-17 0.0% 4.8% 19.0%
前走2着 2-4-0-7 15.4% 46.2% 46.2%
前走3着 2-0-1-9 16.7% 16.7% 25.0%
前走4着 0-2-2-9 0.0% 15.4% 30.8%
前走5着 2-0-2-9 15.4% 15.4% 30.8%
前走6～9着 2-1-1-28 6.3% 9.4% 12.5%
前走10着～ 2-2-1-36 4.9% 9.8% 12.2%
前走1～5着が中心。
勝ち馬の60%、2着馬の70%、3着馬の80%が該当。
負けた馬の巻き返しは、1.9秒差以内がボーダーラインで、2.0秒差以上負けからは、2着が1頭いるのみで割引き。
●激走する人気薄の共通点
関東馬
斤量1～2kg増
前走非重賞
前走2桁人気
過去にOP以上で2400m以上の連対実績
●まとめ
傾向からは、以下の通り。
【勝ち馬候補】
レクセランス
トーセンカンビーナ
【2、3着候補】
ゴースト
ヴァルコス
ステイフーリッシュ
（アンティシペイト）
（カウディーリョ）
（セントレオナード）
（マンオブスピリット）
※( )は、当日人気以外が該当している馬
【激走人気薄条件該当馬】
ランフォザローゼス
3歳時から積極的に中長距離を使ってきたレクセランスは、万葉S組で3番人気2着。
上り2番時計35.1でタイム差無しと、関西馬ということ以外は、斤量増を含めて全項目をクリアしており、中心視。
トーセンカンビーナも、斤量増以外の全項目をクリア。
ただ、出遅れ癖があるのと、決め手がイマイチなのが気に掛かる。
ゴースト、ヴァルコスは、それぞれ、前走着順、前走人気のみが該当しており、中心外から勝ち馬になる可能性も持っているが、前走から斤量減なのはマイナス。
ステイフーリッシュは、前走が海外G1で特例として△候補。
デビュー戦以来、上り1番時計を記録したことが無い点は大きなマイナスで、正直、距離も向くとは思えないのだが、傾向には合致する。
2020年1着（16番人気）、2012年1着（15番人気）の共通点を持っているのは、ランフォザローゼス1頭のみ。
理屈抜きで買い目に入れておきたい。
(編集長・katsu)
