ホープフルS(G1)は、中山芝2000mで行われる2歳限定のG1。
2013年まではOP、2014年~2016年はG2として行われ、2017年からG1に昇格。
勝ち馬には、レイデオロ、サートゥルナーリア、コントレイル等、後のクラシックで活躍する馬の名が並ぶ。
では、OP~G2時代も含めた過去10年の傾向データを見ていこう。
●人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1番人気 5-2-0-3 50.0% 70.0% 70.0%
2番人気 2-1-5-2 20.0% 30.0% 80.0%
3番人気 1-2-1-6 10.0% 30.0% 40.0%
4番人気 0-2-1-7 0.0% 20.0% 30.0%
5番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
6番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
7番人気 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
8番人気 1-2-2-5 10.0% 30.0% 50.0%
9番人気 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
10番人気 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
11番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
13番人気 0-0-0-9 0.0% 0.0% 0.0%
14番人気 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0%
15番人気 0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0%
16番人気 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
17番人気 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
18番人気 0-0-0-0 0.0% 0.0% 0.0%
●開催年 3着内人気
2021年 2-4-8
2020年 1-3-4
2019年 1-3-2
2018年 1-2-3
2017年 1-4-8
2016年 1-8-2
2015年 3-1-2
2014年 2-8-9
2013年 8-1-2
2012年 7-10-2
1番人気は、勝率50%、連対率70%、複勝率70%と、軸として機能している。
また、2番人気の複勝率も80%と高く、馬券妙味の薄いレースとなっている。
中心は、1~4番人気。
勝ち馬の80%、2着馬の70%、3着馬の70%が該当。
その他では、8番人気の率が良い。
2桁人気は、2012年2着(10番人気)のみで大きく割引き。
●所属 成績 勝率 連対率 複勝率
関東馬 4-6-6-61 5.2% 13.0% 20.8%
関西馬 6-4-4-53 9.0% 14.9% 20.9%
その他 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
東西互角の数値で、どちらも割り引く必要は無い。
●枠順 成績 勝率 連対率 複勝率
1枠 2-1-1-9 15.4% 23.1% 30.8%
2枠 2-0-2-11 13.3% 13.3% 26.7%
3枠 1-1-0-14 6.3% 12.5% 12.5%
4枠 2-2-3-13 10.0% 20.0% 35.0%
5枠 2-1-1-15 10.5% 15.8% 21.1%
6枠 1-2-1-16 5.0% 15.0% 20.0%
7枠 0-2-1-17 0.0% 10.0% 15.0%
8枠 0-1-1-21 0.0% 4.3% 8.7%
全ての枠から連対馬が出ているが、7、8枠から勝ち馬が出ていないところを見ると、やはり、やや外は不利と見るべきか。
●脚質 成績 勝率 連対率 複勝率
逃げ 0-0-0-12 0.0% 0.0% 0.0%
先行 6-6-1-29 14.3% 28.6% 31.0%
差し 4-3-7-38 7.7% 13.5% 26.9%
追込 0-1-2-37 0.0% 2.5% 7.5%
先行>差し>追込>逃げの順。
速い上りのある先行~差しが中心で、逃げ、追込といった極端な脚質は苦戦している。
尚、上り1、2番時計の成績は、 7-4-5-9 となっており、勝ち切るには必要な要素となる。
●前走レース 成績 勝率 連対率 複勝率
新馬 4-0-3-12 21.1% 21.1% 36.8%
東スポ2S 2-0-2-12 12.5% 12.5% 25.0%
萩S 1-1-0-2 25.0% 50.0% 50.0%
葉牡丹賞 1-1-0-13 6.7% 13.3% 13.3%
京都2歳S 1-0-0-11 8.3% 8.3% 8.3%
萩S 1-0-0-2 33.3% 33.3% 33.3%
未勝利 0-2-1-28 0.0% 6.5% 9.7%
アイビーS 0-1-1-0 0.0% 50.0% 100.0%
デイリ2S 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
黄菊賞 0-1-1-5 0.0% 14.3% 28.6%
紫菊賞 0-1-1-1 0.0% 33.3% 66.7%
新潟2歳S 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
きんもくせ 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
芙蓉S 0-0-1-3 0.0% 0.0% 25.0%
その他 0-0-0-26 0.0% 0.0% 0.0%
新馬から4勝しているが、これはG1昇格前のもので、参考外。
基本的には、前走重賞又はOPからと考えるのが吉。
また、全ての馬券は、前走1600m~2000mからで、1400m以下からは馬券になっていない。
●前走人気 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1人気 7-7-4-21 17.9% 35.9% 46.2%
前走2人気 1-1-2-19 4.3% 8.7% 17.4%
前走3人気 1-0-1-16 5.6% 5.6% 11.1%
前走4人気 0-0-1-18 0.0% 0.0% 5.3%
前走5人気 0-1-1-10 0.0% 8.3% 16.7%
前走6~9人 1-1-1-22 4.0% 8.0% 12.0%
前走10人~ 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
前走1~3番人気が中心。
勝ち馬の90%、2着馬の80%、3着馬の80%がこれに該当。
上位人気馬が強い。
●前走着順 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1着 8-9-9-62 9.1% 19.3% 29.5%
前走2着 2-0-0-9 18.2% 18.2% 18.2%
前走3着 0-0-1-12 0.0% 0.0% 7.7%
前走4着 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%
前走5着 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%
前走6~9着 0-1-0-17 0.0% 5.6% 5.6%
前走10着~ 0-0-0-8 0.0% 0.0% 0.0%
前走1~2着が中心。
勝ち馬の100%、2着馬の90%、3着馬の90%が該当しており、勝ち馬には必須の条件となる。
負けた馬の巻き返しも、0.0秒差以内がボーダーラインで、0.1秒差以上負けからは2、3着がそれぞれ1頭いるのみで割引き。
●まとめ
【勝ち馬候補】
シーウィザード
ファントムシーフ
ミッキーカプチーノ
【2、3着候補】
ガストリック
キングズレイン
グリューネグリーン
ジュンノツバメガエシ
セブンマジシャン
セレンディピティ
【3着候補】
ジェイパームス
ハーツコンチェルト
ボーンイングランデ
シーウィザードは、条件はクリアしたが、時計が無いので展開に恵まれた際に圏内があるか程度と考える。
新馬、野路菊Sを共に上り1番時計で快勝したファントムシーフは、早くからここを目標に調整。
2000mでの上り1番時計はこの馬で、引き続き、福永騎手が継続騎乗予定と注意が必要。
ミッキーカプチーノは、メンバー中2000mの持ち時計No.1。
それも、同コースの葉牡丹賞で記録しており、2着に0.6秒差の圧勝。
クラシックで活躍できる条件も兼ね備え、当然、中心視となる。
2、3着候補からは、キングズレインが筆頭。
持ち時計、上り時計ともに2位で、課題は中山コースへの適性となるが、そこは名手ルメール騎手。
枠順次第でどうにでもなりそうで、軽視禁物。
東京スポーツ杯2歳Sを勝ったガストリックは、関わりの深い重賞勝ちなので本来なら勝ち馬候補としたいところなのだが、前走人気が5番人気という点が引っ掛かった。
とは言え、2、3着の条件は満たしており、こちらもコース適性が問われる一戦となりそう。
逆に着順が足りなかったのがハーツコンチェルト。
上り1番時計で追い込むも、0.2秒差3着。
これが2着だったら勝ち馬候補に入るのだが、連を外したことにより、傾向からは3着候補となる。
新馬戦で見せた、2着に1.3秒差の大楽勝の印象が強いが、それに取り込まれないように冷静に判断したい。
穴が開くならジェイパームスか。
キラーアビリティの半弟という血統で、上りの時計はハーツコンチェルトと同等のレベル。
新馬勝ちから連対馬が出ていないので、3着候補止まりだが、あっても可笑しくない数値は出ており一考の価値あり。
クラシックで活躍できそうな馬達が上位人気を占めそう。
各馬には、実力通りの走りをし、我々競馬ファンの来春の夢を膨らませてほしい。
(編集長・katsu)