福島牝馬S(G3)は、ヴィクトリアマイル(G1)のステップレース。
勝ち馬には、ヴィクトリアマイル(G1)の優先出走権が与えられる。
馬連平均4,489円、3連複46,188円という中穴から大穴まで見ないとならないレースで、非常に難解。
では、過去10年の傾向を見ていこう。（新潟開催だった2011年を除く）
●人気
1番人気 2-3-1-4
2番人気 0-1-2-7
3番人気 2-1-1-6
4番人気 1-3-1-5
5番人気 2-0-0-8
6番人気 0-0-0-10
7番人気 2-0-0-8
8番人気 0-0-0-10
9番人気 0-1-0-9
10番人気 0-0-1-9
11番人気 0-1-0-8
12番人気 0-0-0-9
13番人気 0-0-3-5
14番人気 0-0-0-8
15番人気 1-0-0-7
16番人気 0-0-1-6
開催年 3着内人気
2019年 4-1-2
2018年 7-1-4
2017年 3-4-1
2016年 15-1-13
2015年 3-9-13
2014年 5-2-16
2013年 1-3-10
2012年 1-4-2
2010年 5-4-3
2009年 7-11-13
6、8、12、14番人気以外は、馬券になったことがあり、対象範囲はかなり広いが、1～3番人気が揃って馬券圏外となったのは、2010年のみで、3連軸は、この辺りからか。
●馬齢 成績 勝率 連対率 複勝率
4歳 2-4-2-54 3.2% 9.7% 12.9%
5歳 5-6-4-39 9.3% 20.4% 27.8%
6歳 2-0-3-16 9.5% 9.5% 23.8%
7歳以上 1-0-1-10 8.3% 8.3% 16.7%
率で見ると、5歳＞6歳＞7歳以上＞4歳の順だが、大きく割引が必要な数値は出ていない。
●所属 成績 勝率 連対率 複勝率
関東 3-5-7-68 3.6% 9.6% 18.1%
関西 7-5-3-51 10.6% 18.2% 22.7%
関西馬が中心。
勝率、連対率では、倍の数値が出ている。
●枠順
1枠 0-2-1-14 0.0% 11.8% 17.6%
2枠 1-0-1-16 5.6% 5.6% 11.1%
3枠 3-0-2-13 16.7% 16.7% 27.8%
4枠 4-3-0-11 22.2% 38.9% 38.9%
5枠 1-0-2-16 5.3% 5.3% 15.8%
6枠 1-3-0-15 5.3% 21.1% 21.1%
7枠 0-0-2-18 0.0% 0.0% 10.0%
8枠 0-2-2-16 0.0% 10.0% 20.0%
3枠、4枠と言った中ほどの枠が優勢。
●脚質
逃げ 1-1-2-9 7.7% 15.4% 30.8%
先行 4-4-4-20 12.5% 25.0% 37.5%
差し 3-3-2-51 5.1% 10.2% 13.6%
追込 2-2-1-38 4.7% 9.3% 11.6%
上り1番時計 2-2-1-6 18.2% 36.4% 45.5%
上り2番時計 2-1-1-6 20.0% 30.0% 40.0%
上り3番時計 2-3-2-5 16.7% 41.7% 58.3%
先行＞逃げ＞差し＞追込の順。
上り3番時計以内の馬は、複勝率47.9%と高い数値。
上りの脚が無い馬は、ちょっと苦しい。
また、頭数は少ないが、逃げ馬の複勝率が30%以上あり、注意が必要。
●前走クラス
G3 10-7-5-61 12.00% 20.50% 26.50%
2勝 0-1-0-11 0.00% 8.30% 8.30%
OP 0-1-1-16 0.00% 5.60% 11.10%
3勝 0-1-3-16 0.00% 5.00% 20.00%
G2 0-0-1-9 0.00% 0.00% 10.00%
G1 0-0-0-2 0.00% 0.00% 0.00%
前走G3組が圧倒。
ここ以外からの勝ち馬は出ていない。
●前走レース
中山牝馬S 9-7-4-50 12.90% 22.90% 28.60%
愛知杯 1-0-0-4 20.00% 20.00% 20.00%
初音S 0-1-1-2 0.00% 25.00% 50.00%
福島民報杯 0-1-0-0 0.00% 100.00% 100.00%
四国新聞杯 0-1-0-0 0.00% 100.00% 100.00%
阪神牝馬S 0-0-1-9 0.00% 0.00% 10.00%
六甲S 0-0-1-3 0.00% 0.00% 25.00%
京都牝馬S 0-0-1-2 0.00% 0.00% 33.30%
但馬S 0-0-1-2 0.00% 0.00% 33.30%
クリスマスS 0-0-1-0 0.00% 0.00% 100.00%
その他 0-0-0-47 0.00% 0.00% 0.00%
こちらも、中山牝馬S組が圧倒。
頭は、この組から。
●前走人気
前走1人気 1-0-0-7
前走2人気 0-2-0-11
前走3人気 0-0-1-5
前走4人気 0-2-0-9
前走5人気 0-2-1-11
前走6～9人 3-4-6-28
前走10人～ 5-0-2-48
前走人気薄だった馬が中心。
5番人気以内からは、勝ち馬は1頭のみ。
●前走着順
前走1着 0-4-1-15
前走2着 2-1-1-3
前走3着 1-0-1-11
前走4着 1-0-0-10
前走5着 1-1-0-8
前走6～9着 3-4-3-29
前走10着～ 1-0-4-43
前走1着だった馬からは、勝ち馬は出ていない。
それ以下は、バラツキが多く、「これ」とは、絞り辛い。
●注目馬
今回は、過去9頭の勝ち馬を出している、前走・中山牝馬S組に中心に絞って見てみたい。
（以下、順番は、中山牝馬Sの着順）
フェアリーポルカ
予想オッズ2番人気△ 4歳△ 栗東◎ 先行◎ 上り時計○ 前走・3番人気× 1着×
昨年秋に、休み明けの紫苑S(G3)でプラス16kgの馬体重ながら、タイム差無しの2着があり、カレンブーケドールに先着している。
秋華賞(G1)では、振るわず2.5秒差16着と大敗したが、その後、愛知杯(G3)を0.2秒差4着と好走すると、前走で初重賞制覇となった。
この条件では、実力上位なのだが、傾向からは敬遠の方向。
リュヌルージュ
予想オッズ5番人気▲ 5歳◎ 栗東◎ 先行◎ 上り時計× 前走・14番人気◎ 2着◎
前走は、最軽量50kgの斤量と不良馬場を味方に付けて、14番人気ながら0.1秒差2着と健闘。
これにより、傾向の全てをクリアーした唯一の馬となった。
今回は、別定戦で54kg(+4kg)となるのと、良馬場に戻ってどうか。
エスポワール
予想オッズ1番人気◎ 4歳△ 栗東◎ 先行◎ 上り時計▲ 前走・1番人気▲ 3着△
これまで9戦して4.2.2.1。昨年の秋華賞(G1)以外は、全て3着以内という堅実派。
前走は、視界の無い大雪の中、不良馬場で行われたため、参考外とするところだが、出遅れながらも、0.2秒差3着に来ているあたりが凄い。
道悪も苦にせず、死角は少ないのだが、こういう1番人気が毎年負けるレースでもある。
デンコウアンジュ
予想オッズ3番人気○ 7歳▲ 栗東◎ 差し▲ 上り時計◎ 前走・4番人気△ 4着△
昨年の勝ち馬で、一昨年の3着馬（更にその前に4着もある）。
後方一辺倒なので、毎回、展開がハマるか？が鍵となるが、上りの脚は堅実で、必ず良い脚を使う。
傾向からは、強調できないが、高齢馬ということで評価を下げる必要はない。
レッドアネモス
予想オッズ7番人気△ 4歳△ 栗東◎ 先行◎ 上り時計× 前走・12番人気○ 6着○
戦績、血統、S指数など、あらゆる方向から見ても、どこにも強調材料が無い当馬。
しかし、傾向からは、強調材料が多く、最も扱いが難しい馬。
傾向のみを重視するなら、印は回る。
モルフェオルフェ
予想オッズ13番人気△ 5歳◎ 美浦○ 逃げ○ 上り時計× 前走・13番人気○ 8着○
中山牝馬S(G3)組、唯一の逃げ馬。
勝ち鞍が1600m以下にしかないのが、気になるところだが、過去10年で逃げ馬が4回馬券に絡んでいる。
その4回以外は、大敗なので、中心視はできないが、覚えておきたい。
フィリアプーラ
予想オッズ8番人気△ 4歳△ 美浦○ 差し▲ 上り時計◎ 前走・6番人気◎ 10着▲
傾向からは、大きな減点材料はないのだが、逆に強調材料も少ない。
前走の内容は、馬場が原因で参考外とすると、前々走で使った上り1番時計33.8秒が驚異的。
良馬場に戻って見直す必要はある。
カリビアンゴールド
予想オッズ6番人気△ 6歳○ 栗東◎ 先行◎ 上り時計× 前走・7番人気◎ 15着△
良馬場が条件の当馬にとっては、前走は参考外。
傾向からの強調材料は多いのだが、上り時計がないのが残念。
重い印には、届かない。
●まとめ
中山牝馬S(G3)組が中心のレースなので、上記の8頭の中に勝ち馬がいると考えられる。
3連軸は、3番人気以内となると、エスポワール、フェアリーポルカ、デンコウアンジュのいずれか。
安定度を重視するとエスポワール、上り時計を重視するとデンコウアンジュで、前走人気、着順からフェアリーポルカは、3番手以下の評価か。
愛馬フィリアプーラは、上り時計だけなら、メンバー中No.1。
この辺りを含めた3頭から、上り時計を重視して、連下を選択したい。
(編集長・katsu)
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