エプソムカップ(G3)は、東京芝1800mで行われる3歳以上別定G3。
1983年に日本ダービーが50回を迎えたのを機に、東京競馬場と英国のエプソム競馬場が姉妹競馬場として提携し、翌年の1984年から行われている親善重賞。
人気上位が活躍する傾向で、比較的、堅めの決着が多い。
それでは、過去10年の傾向データを見ていこう。
●人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1番人気 4-2-1-3 40.0% 60.0% 70.0%
2番人気 3-1-1-5 30.0% 40.0% 50.0%
3番人気 0-3-0-7 0.0% 30.0% 30.0%
4番人気 1-2-1-6 10.0% 30.0% 40.0%
5番人気 2-0-1-7 20.0% 20.0% 30.0%
6番人気 0-1-2-7 0.0% 10.0% 30.0%
7番人気 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
8番人気 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
9番人気 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
10番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
11番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
13番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
14番人気 0-0-0-8 0.0% 0.0% 0.0%
15番人気 0-0-1-6 0.0% 0.0% 14.3%
16番人気 0-0-0-7 0.0% 0.0% 0.0%
17番人気 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0%
18番人気 0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0%
開催年 3着内人気
2019年 5-7-1
2018年 2-4-5
2017年 5-1-6
2016年 1-3-6
2015年 2-1-4
2014年 2-4-8
2013年 4-3-7
2012年 1-2-15
2011年 1-6-2
2010年 1-3-9
1、2番人気が揃って連を外したのは、2013年、2019年の2回のみで、ここが連軸。
相手も7番人気以内での決着が100%。
3着を見ても、8、9、15番人気が1回ずつで、実質7頭立てのレース。
●馬齢 成績 勝率 連対率 複勝率
3歳 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
4歳 8-6-2-14 26.7% 46.7% 53.3%
5歳 2-2-2-39 4.4% 8.9% 13.3%
6歳 0-2-3-30 0.0% 5.7% 14.3%
7歳～ 0-0-3-49 0.0% 0.0% 5.8%
4歳＞5歳＞6歳＞7歳以上＞3歳の順。
4歳が圧倒的で、それ以下を大きく引き離している。
6歳、7歳以上、3歳からは勝ち馬が、7歳以上、3歳からは、連対馬も出ていない。
●所属 成績 勝率 連対率 複勝率
関東 4-3-5-70 4.9% 8.5% 14.6%
関西 6-7-5-63 7.4% 16.0% 22.2%
関西馬が優勢。
頭数、率の両方で数値が上回る。
●枠順 成績 勝率 連対率 複勝率
1枠 2-0-1-14 11.8% 11.8% 17.6%
2枠 1-1-3-12 5.9% 11.8% 29.4%
3枠 2-2-3-12 10.5% 21.1% 36.8%
4枠 0-3-1-16 0.0% 15.0% 20.0%
5枠 1-1-0-18 5.0% 10.0% 10.0%
6枠 2-0-0-17 10.5% 10.5% 10.5%
7枠 0-1-1-23 0.0% 4.0% 8.0%
8枠 2-2-1-21 7.7% 15.4% 19.2%
元々、「展開いらず」と言われる東京芝1800m。
枠順による有利不利は少ない。
●脚質 成績 勝率 連対率 複勝率
逃げ 1-2-2-5 10.0% 30.0% 50.0%
先行 5-3-2-27 13.5% 21.6% 27.0%
差し 4-2-5-62 5.5% 8.2% 15.1%
追込 0-3-1-39 0.0% 7.0% 9.3%
先行＞差し＞逃げ＞追込の順。
ウィニングポジションから中団に構えられる馬が中心だが、過去5年で4回馬券に絡んでいる逃げには注意が必要か。
●前走レース 成績 勝率 連対率 複勝率
マイラーズ 3-1-1-7 25.0% 33.3% 41.7%
メイS 2-1-0-23 7.7% 11.5% 11.5%
都大路S 2-0-2-10 14.3% 14.3% 28.6%
ヴィクトリ 1-0-0-4 20.0% 20.0% 20.0%
京王杯SC 1-0-0-3 25.0% 25.0% 25.0%
産経大阪杯 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
新潟大賞典 0-2-3-26 0.0% 6.5% 16.1%
中日新聞杯 0-1-1-1 0.0% 33.3% 66.7%
モンゴル大 0-1-0-3 0.0% 25.0% 25.0%
阪神牝馬S 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
きぼう賞 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
Cマイル 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
府中S 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%
中山記念 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
小倉大賞典 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
その他 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%
マイラーズC、メイS、都大路Sが中心。
前走から、距離延長が好走傾向で、東京競馬場の高速馬場傾向が良く出ていると言える。
●前走人気 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1人気 3-3-0-8 21.4% 42.9% 42.9%
前走2人気 3-1-2-10 18.8% 25.0% 37.5%
前走3人気 0-2-2-10 0.0% 14.3% 28.6%
前走4人気 2-1-0-11 14.3% 21.4% 21.4%
前走5人気 1-1-1-9 8.3% 16.7% 25.0%
前走6～9人 1-1-3-41 2.2% 4.3% 10.9%
前走10人～ 0-0-2-44 0.0% 0.0% 4.3%
1番人気が中心で、5番人気以内が好成績。
10番人気以下の人気薄からは、連対は無い。
●前走着順 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1着 1-2-4-15 4.5% 13.6% 31.8%
前走2着 2-4-1-15 9.1% 27.3% 31.8%
前走3着 1-0-0-10 9.1% 9.1% 9.1%
前走4着 1-0-0-10 9.1% 9.1% 9.1%
前走5着 1-0-1-16 5.6% 5.6% 11.1%
前走6～9着 4-2-2-37 8.9% 13.3% 17.8%
前走10着～ 0-2-2-30 0.0% 5.9% 11.8%
1、2着が中心も、6～9着から勝ち馬が4頭も出ており要注意。
10着以下からは、勝ち馬は出ていない。
●注目馬
レイエンダ
予想オッズ1番人気◎ 5歳▲ 美浦○ 差し○ 前走・ダービー卿CT× 5番人気△ 3着△
総合点14
レイデオロ(日本ダービー1着、天皇賞秋1着)の全弟という血統。
自身は、重賞勝ちは、昨年の同レース制覇のみで、2018年のセントライト記念(G2)、2019年の富士S(G3)2着がある。
体質、実績、レース内容の全てにおいて、兄を二回りほどグレードダウンさせた感じで、強調点が少ない。
ローテーションも微妙で、このレースには珍しく、危険な1番人気に見える。
サトノアーサー
予想オッズ2番人気○ 6歳△ 栗東◎ 差し○ 前走・都大路S▲ 1番人気◎ 3着△
総合点18
2015年セレクトセールで2億1,060万円で落札された高額馬。（ちなみに、獲得賞金は1億7,874万円で、まだ赤字）
一昨年の同レースの勝ち馬なのだが、重賞制覇は、それのみと先のレイエンダと同じような実績。
重賞で通用するレベルのS指数を常に出し、安定的な末脚を見せ、重馬場も走るタイプ。
一昨年は、洛陽S(OP)→メイS(OP)→エプソムカップ(G3)と3戦目で制覇なのに対し、今年は、東京新聞杯(G3)→大阪城S(L)→六甲S(L)→都大路S(L)と、既に4戦を消化。
いずれも0.3秒差以内に付けており、大負けはしないのだが、正直、おつりがどれだけあるのか？が心配。
推し辛い2番人気。
アイスストーム
予想オッズ3番人気△ 5歳▲ 栗東◎ 差し○ 前走・メイS○ 5番人気△ 1着▲
総合点16
16戦して5-1-3-7という馬券率が高い、馬主孝行な馬。
昨年の垂水S(3勝クラス)を勝ってオープン入り。
その後は、中日新聞杯(G3)タイム差無し3着、前走のメイS(OP)タイム差無し1着がある。
前走のメイS(OP)が自身のベストパフォーマンスで、ここからピークに差し掛かるように見える。
武豊騎乗時、3-0-0-3と勝率50%。レース内容、S指数も上々で、鞍上の手の内に入っている。要注意。
ピースワンパラディ
予想オッズ5番人気▲ 4歳◎ 美浦○ 差し○ 前走・湘南S× 1番人気◎ 1着○
総合点19
8戦して、4-2-2-0と馬券率100%。
上り1番時計5回、3番時計3回と、3番時計内率100%。
距離も1600mから2400mまで対応し、道悪も得意。
S指数も重賞通用レベルが出ており、今年の4歳馬は、この馬が中心。
前目で勝負できる津村騎手への乗り替わりもプラスに出る公算が高く、好走必至。叩き3戦目で上位争い。
●まとめ
勢いのある4歳が中心のレースなのだが、昨年、一昨年の覇者が人気上位になっている。
その2頭が万全なら問題ないのだが、ここまでが、ちょっと推し辛い内容。
それなら、アイスストーム、ピースワンパラディの方が面白い。
特にピースワンパラディは、相手なりに走るせいか接戦が多く、勝ち方、S指数に派手さが無い分、人気にならない。
これの単複を本線に、3連系の流し馬券を買ってみたいと思うのだが、実際は、裏のマーメイドS(G3)愛馬フィリアプーラが気になって、それどころではないと思う。
(編集長・katsu)
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2020エプソムカップ予想
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