確率がベースにあるのは間違いないと思うけれど、そこから先が◯◯の面白いところ。そして、タイトルホルダーについて思ったこと。

確率がベースにあるのは間違いないと思うけれど、そこから先が◯◯の面白いところ。そして、タイトルホルダーについて思ったこと。

久しぶりなのに長いタイトルでごめんなさい。
これはなんの話かというと、Twitterで麻雀プロの近藤誠一さんからいただいた返信からの引用なの。

私が近藤誠一プロのインタビュー記事を引用し、

「なるほど。
やはり自分の資質、性質に合ったものでなければならないということかな。
あの上がりを見せて魅せる男から出る言葉なら重い。
自分の個性にあってなければ、どんな確率も意味がないのかな…」

に対しての返信が

「確率がベースにあるのは間違いないど思いますが、そこから先が麻雀の面白いところではないでしょうか」

だったのだ。
近藤誠一プロは私のような点数計算もできないファンにも丁寧に答えてくれる。
ありがたいことだ。

何日か経って、この言葉がまだ残っていた。
将棋やチェスはAIによる場面分析?解析?が進んでいる。
プロとコンピューターが戦っても…くらいのとこまできてる。
将棋の羽生善治さんとAIの学者さんの話もいくつか読んだ。
データ、大局観、一見すると相反する気もするが…
歳を取り、記憶力や学習能力や集中力が落ちてきたけれど、経験と大局観でそれを補っているとかなんとか。
いくつも分岐する選択肢、限られた時間でより正解に近いものを選択する。
全部考えているわけではないが、おそらくこの方向が正解だろうと…とかなんとか。
気になった人は調べて、ちゃんと原本を読んでね。

まー、将棋の話は置いといて…

私がふと思ったことは、タイトルにした。
近藤誠一プロの言葉は麻雀であったが、これは例えば野球、サッカー、F-1とか、我々なら競馬、いろんなものが当てはまるのではないかと。

データ、数字、化学。
証明され動かない現実、真実に見えるもの。
だが、光が届かなくて我々の目に知覚できない星がある、そんなことも化学的にはあるという。

はて、目に見えないが、計算上あるだろうて…

ん?これが奇跡とか、浪漫とか、運とか、流れなんてものの正体か?

目には見えない、触れない、匂えない、聞こえない。
それでも存在しているだろうもの…

我々の世代なら…
セブンセンシズ?聖闘士星矢みたいな話になるな。

競馬に当てはめると

「データ傾向が基本にあるのは間違いないけど、そこから先が競馬の面白いとこじゃね?」

なんてなことになると、サイン馬券みたいだね。

スピード指数や、ラップのバランス、前走傾向、調教時計などなど、たくさんの数字が見れる。
人気は人の気、誰も命の次に大切な金を、ドブに捨てるような真似はしたくない。
パリミュチュエル方式が示す、人の気の流れ。

何度も試行回数を重ねれば、平均値が出る。
だが、しょせんは人の気。
全部が全部、気が回るってことはない。
100万馬券だって存在する。
多くの人々が考えるような理から、外れたところにある理があるのだろう。

「その先が面白い。」

だいたいが、身体も白けりゃ尾も白いてもんだ。

8代血統理論もピロっち的に捉えると、星読み、占星術みたいなもんだろとなる。
過去に起こったことはある。
それが起こった時と、同じ位置に星がある。
また過去と同じようなことが起きるのではないか?
過去の名馬と言われる馬に共通する血の配列がある。
これを踏まえて生産すれば、過去の名馬を再現できるのではないか?

なんてなことを言うと怪しいよね。

でも、肉量が多い雄牛を見つけてきて、肉量が多い雌牛に種付けする。
その中で肉量の多いもの雌牛に、また最初の雄牛を種付けする。
近親交配による資質固定。

てな言い方をすると科学的?
遺伝子だ、DNAだとか言い出したところで、解析が進むだけで方法は同じだろう。

音楽もそうか?
自分たちが伝えやすいように、共有しやすいように、ここからここまでを12で割って平均律!とかなんとか。
ドとレの間にも音がある。
ドに近いけどレまでいかないていうか、各駅停車と特急とか?
よけいにわけわかんないな。
まあ田中正平が作った純正律オルガンなら和音がきれいとかなんとか。

数字の話は私の頭には難しい。
だから、その先が好きなのではないかと。
事実は小説よりも奇なりなんていうし、史実もね。

なんてな、書いてる本人が1番わかってない話を始めた理由の一つに、セントライト記念のタイトルホルダーがある。

G-ZEROレディオ、りっちーさんにも出演してもらったダービー全着順決めちゃおうぜ!の時も、タイトルホルダーはどこかでタイトルホルダーになって欲しいから、勝てないとしても、2着か3着か5着あたりになんないかなとか言ってたと思う。

個人的な感覚の話でしかないのかもしれないが、ダービー4着てのは出世しないんじゃないかって。
ちゃんと調べれば、そんなこともないのだろうけど、掲示板の中では嫌なイメージがある。

タイトルホルダーは弥生賞を勝ち、皐月賞が2着。
弱い馬ではないだろう。
早逝した父ドゥラメンテの血を残すためにも、タイトルを1つはと願っている。
血統も、サドラーズウェルズとミルリーフを積んでるしね。

セントライト記念はレースを見る前に結果を知ってしまった。
どんな競馬をしたら、あんなに負けるのか?
怪我を心配した。
レースを見ると…納得はしたけれど…
あそこまでハードラックとダンスっちまうことがあるんかよ?て思った。

下級条件やハンデ戦重賞ではない、菊花賞トライアルのセントライト記念だ。
レースの前半で動いてポジションを取らなければ、打つ手のなかったレースだったんだろうけど…

言葉は悪いかもしれないが、鞍上の横山武史には苦いが良い経験となるだろう。
同じ轍を踏まぬよう、精進するだけだ。

だが、ワールドエースの母にはもう一度ディープインパクトをつけて、ワールドプレミアが出たが、タイトルホルダーの母にはもうドゥラメンテは付けられない。

こんな命の運ばれ方が、タイトルホルダーの運命なのか…
数字として表れてしまったものがある。
その数字の先に、向こう側に行けるのだろうか…

中山というレースコースの恐ろしさが出たとも言えるかもしれない。
それでも、タイトルに届くような馬は、なぜか直線で前がぎりぎりで開いたりして、格好のつく負け方をするだろう。

とにかく無事に挑戦を続けて欲しい。
現役の中で、好きな馬の一頭だから。

ここまで書いてきて思った。
ワールドエースは…だったが、ダービージョッキーとなり、ワールドプレミアを勝たせる男になり、今年のダービーでは横山武史を交わした男…福永祐一。
経験を積んだからなのか、あの差が数字に表れないもの、その先なのかもしれない。

一生に一度の日本ダービーで同タイムだが、勝者と敗者がいる。
何かがそこにはあるはずだ。

と、なんか真面目な話になってしまいましたが最後に…

大きく能力差がなくても、紙一重の何かで優劣が決まる。
勝負の世界は厳しいなと、改めて感じました。

タイトルホルダーに与えられた試練が、乗り越える力があるからこそのものだと願います。
牧場に帰る時には、タイトルホルダーとしてと祈ります。

pirocks

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