ドゥラメンテとオルフェーヴル。
「日本競馬はハイペリオン!」
なんてことを編集長がよく言う。
そうなのかもしれないなあと思う。
ドゥラメンテの子が良く走る理由もそこにあるのかな?
ドゥラメンテは父方に9本、母方に8本で計17本のハイペリオンを持つ。
これが多いか少ないか、そんな難しいことはちゃんとした人に調べてもらおう。
これは亀頭血統理論の話だ。
ピロ理論のように感覚的なもの。
もちろん、数で測れるものもあるだろうが、いかにハイペリオンを強調して重ねられたかが問題ではないかと。
母アドマイヤグルーヴは、ノーザンテーストにトニービンにサンデーサイレンス。
サンデーサイレンスはともかく、ノーザンテーストにトニービンはハイペリオンだろう。
父キングカメハメハのイメージは、Nureyev、グロースターク、バックパサーにミルリーフといいつつ、ホーンビームでナスルーラとハイペリオン。
ハイペリオンはあくまでひとつの要素?
やはり母方に積み重ねられたハイペリオンがキーなのか?
ドゥラメンテをキングカメハメハだと思えばミルリーフは必須。
たがドゥラメンテのキングカメハメハは、アドマイヤグルーヴのハイペリオンのブースターだと考えたら?
繁殖に残すなら、後に残るならその形なのかもしれない。
もちろん、イメージだけで具体的な例は出せないのだけれど。
捉えたと思ったイメージがどんどん拡散していく…
まあ思いつくままに…
冒頭で「日本競馬はハイペリオン」と言ったが、「日本競馬はナスルーラ」な時代があったと思う。
ナスルーラは、欧州と米国とある気がする。
パーソロンは、どちらのブースターではなく、邪魔にならない受け渡し役か?
その理想型のひとつがメジロマックイーンだろう。
ナスルーラでもハイペリオンでもない。
そして話はオルフェーヴルに向かう。
ゴールドシップの方が好みだが、昔このコラムで書いたし、理由は単純でロベルトを持っているからだけ。
オルフェーヴルは父ステイゴールドでマムード。
これは母父ゴールデンサッシュはサッカーボーイにサンデーサイレンス。
ナスルーラを眠らせたマムードだろう。
母オリエンタルアートは、ルーテナンススティーヴンス(ナスルーラで同血ソングで、ソングはアリストファネスでハイペリオンを積んでスペシャルとなり、ノーザンダンサーを積めばサドラーズウェルズだ。)に、ノーザンテーストにメジロマックイーン。
メジロマックイーンもハイペリオンとナスルーラと思えば、そこにルーテナンススティーヴンスが乗るのだから、2代に渡ってサドラーズウェルズが良さそうな気がする。
オルフェーヴルは母父メジロマックイーンのパーソロン的な、受け渡し気質を持つのではないか?
日本から世界へと挑戦する力が、この2頭の産駒にはある。
あるというか、現実になってる。
その理由を亀頭血統理論で考えたら、こんな感じかなと。
いろんなとこで、母系を重ねるのが…とか言ってるが、父にも仕掛け、鍵になる部分があり、鍵穴を刺激するのは父の母系の積み重ねではないかなんて思う。
オルゴールに例えたら、「りっちーぶらっどもあ」は詩人だねと言ってくれたが、母がピンで父はそれを弾く板。
あくまでも母に仕掛けがあると思うことは変わらない。
母はその母でなければ困るが、父は変わっても良いんじゃないかな?
逆に言えば、リーディングサイヤーになるような馬は、競争成績に関わらず時代が求める血を豊富に持つのだろう。
まあこれも、卵が先か鶏が先かてな話だろうけど。
どちらから見てもいいが、牝馬は年に1頭しか産まない。
どちらに仕掛けを入れ重ねるかは…
日本競馬は、土着の母系に多様な父を輸入し配することで発展してきたと思う。
父は少なくてもいいが、母はたくさんいないと頭数が持てないからかな?
ある時から、使い捨てまでは言わないが、母をたくさん輸入することで父系を存続させてるような気がする。
そんな話を始めると、けっきょくはサンデーサイレンス以前以後てことになりそうでやめる。
一頭の繁殖牝馬を基礎にし、それを積み重ねるのは時間と労力とお金がかかりすぎるのだろう。
でも日本は生産をしている。
競走馬を輸入して走らせてるだけではない。
何を愛するの僕たちの世代。
ヤマニン、メジロ、タニノ、トウショウetc…
たくさん消えていき、社台が残りアドマイヤグルーヴ…
モーリスにメジロの夢を見る?
モーリス自身にメジロはあったが、子に残るはダンチヒとサドラーズウェルズでガリデインか?
タニノフランケルのロベルトクロス継続を願うか?
それなら…
パシフィカスが咲かせられなかった花を、ファレノプシスからのラナンキュラスでいつか…
追記。
下書きを読んだtakuさんから速攻で…
「サンデーサイレンスはマムードの皮を被ったハイペリオンだと思います。」とツッコミがあったのを記しておく。
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