重賞勝ち馬評価 京都牝馬ステークス【ララクリスティーヌ】 ダイヤモンドステークス【ミクソロジー】 小倉大賞典【ヒンドゥタイムズ】 フェブラリーステークス【レモンポップ】

重賞勝ち馬評価 京都牝馬ステークス【ララクリスティーヌ】 ダイヤモンドステークス【ミクソロジー】 小倉大賞典【ヒンドゥタイムズ】 フェブラリーステークス【レモンポップ】

京都牝馬ステークス
ララクリスティーヌ(ミッキーアイル×スーパーマダム by タニノギムレット)牝・18生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:4 結:6 土:2 弱:2 影:3 集:6 質:4 再:5 SP:4 ST:3 特:0
合計:(39/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S × M 〇 I 〇 C × L ×
ダ:S × M 〇 I □ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:低め 成長型:遅め

〇 短評

主導は、かなり珍しくあるが、最前面でクロスしたサンデーサイレンス3×4を呼び水とし、Turn-to- Source Sucreeと継続した、Hail to Reason5×5・6。次いで、Northern Dancer5・6・6・6×6の系列クロスで血統を構成。従って、主導としてはかなり不明瞭な配合であり、ここが当馬の配合の限界点を端的に示している。とは言うものの、この両者は全体で14連存在するNearcoで連動しており、更に、サンデーサイレンスを4代目に配した場合、その母内に弱点を派生させやすいが、当馬の場合はStymieをクロスさせ弱点の派生を防いだ点は見るべき部分である。また、Beau Pere.Hyperionを生かした、Graustark(=His Majesty)6×5・6や、Rialtoを伴うWild Risk8×6により、間接的にではあるが特殊な仏系である、Ksarをクロスさせ、River Lady6×7により、Count Freetをクロス。それぞれ間接的にではあるが能力参加させている。更に、父の父ディープインパクトの、隠れたキーホースの一つであるSir Ivor6×6の中間断絶により、Princequilloを能力参加させる等、結合力にはそれなりの良さがある配合であり、ここが当馬の能力の源泉。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプ。重馬場もこなせる全天候型。キレる脚はやや望みにくいが、比較的長く脚を使える可能性は指摘しておきたい。

 
ダイヤモンドステークス
ミクソロジー(オルフェーヴル×スターエンジェル by アフリート)牡・19生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:3 結:5 土:2 弱:1 影:2 集:6 質:3 再:5 SP:4 ST:3 特:0
合計:(36/60)点 クラス:2B
Ⅱ 日本適性:◎ 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S △ M 〇 I 〇 C × L ×
ダ:S △ M 〇 I □ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:低め 成長型:遅め

〇 短評

主導は、前面でクロスしたNorthern Dancer5・6×4を呼び水とした、Lady Angela6・7・7・8×6及び、Almahmoud6・7・8×6の系列クロス。次いで、Nasrullah7・7・9×6・7の系列クロスや、Menow8×6・6の系列クロスの影響が強い。従って、主導としては非常に不明瞭な配合であり、加えてHyperionの血の流れに良さがあった父と、Nearcoを主導とした母(ゴールデンジャック(3B)全妹)の組み合わせであり、きめ細かく生かした米系の連動が図られておらず、更に強調された母の母コマーズ内に弱点を派生させる等、本質的にこの父母の相性は良好とは言い難い。それでも、日本向きのスピード要素にはかなりの良さがあり、それらをNorthern Dancerがしっかりと傘下に収めており、ここが当馬の武器であると言える。更に、強調された母の母コマーズ内への血の集合力にはかなりの良さがあり、安定感があるとは決して言えないものの、仕上がった際には鮮やかな競馬を見せる可能性は指摘しておきたい。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場もこなせる全天候型。蛇足だが、父母の生年は、08年、04年と離れてはいないものの、祖父母4頭の生年は94年、97年、84年、83年とかなりの開きがあり、当馬はギリギリ世代ズレを生じてはいないものの、その意味でも信頼がおけないタイプである事は指摘しておきたい。

 
小倉大賞典
ヒンドゥタイムズ(ハービンジャー×マハーバーラタ by ディープインパクト)セン・16生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:5 結:7 土:2 弱:3 影:3 集:4 質:5 再:5 SP:3 ST:5 特:0
合計:(42/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:△ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S × M × I 〇 C 〇 L □
ダ:S × M × I □ C □ L ×
芝適性:〇 ダート適性:□ 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:低め 成長型:遅め

〇 短評

主導は、その仔Lyphardが5×5とクロスするものの、位置の問題からNorthern Dancer5・6・6・7×4・6の系列クロス。この位置の問題が当馬の最大の問題点であり、やや不安定な競馬を見せる要因となる可能性を秘めた配合だと言える。とは言うものの、血統全体でこれと言った弱点も無く、Buckpasser6×6の系列クロスや、Mieuxce.Solarioを生かしたCrepello6・8×6の系列クロスが強靭なスタミナの核を形成。更に、Sir Ivor6×6の中間断絶クロスが、Mahmoud.SIckle(=Pharamond)を介しSometingroyal8×6・8の系列クロスを、主導と連動させ、Turn-toを伴うHail to Reason7×5が、米系を連動させる等、血統全体の連動性は比較的強固な配合であり、ここが当馬の能力の源泉であると言える。また、Lyphard-Northern Dancer共に、その充足率は非常に高く、開花した際には力強い競馬を見せる可能性を秘めている。本質は、芝向きの中距離~クラシックタイプ。ダートはこなせる程度だが、米系の連動性の良さから重馬場はこなせるタイプ。キレる脚はやや望みにくいが、長く脚を使える競馬を見せる可能性を指摘しておきたい。また、国内ではスピード不足のレッテルを貼られやすい血統構成であるが、血統構成はなかなかに秀逸であり、是非無事な開花を望みたい一頭である。

 
フェブラリーステークス
レモンポップ(Lemon Drop Kid×Unreachable by Giant’s Causeway)牡・18生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:6 結:8 土:2 弱:2 影:2 集:5 質:5 再:6 SP:4 ST:4 特:0
合計:(44/60)点 クラス:1A
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:◎
Ⅲ 距離適性
芝:S × M □ I □ C × L ×
ダ:S △ M ◎ I 〇 C △ L ×
芝適性:□ ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:低め 成長型:遅め

〇 短評

前面でクロスした、Buckpasser4×5は中間断絶であり、Graustark(=His Majesty)6×4は単一クロスであり、Polynesianを伴うNative Dancer5・7×6・6・7は、後述する、Northern Dancer傘下のクロスの為、主導は、母の傾向を引き継ぎNatalma-Almahmoudと継続するNorthern Dancer5×4・5の系列クロス。この主導は、前述のクロスにより、やや明確性が損なわれたものの、血統全体をしっかりとリードしている。また、前述のクロスにより、欧米系のスピード・スタミナをしっかりと連動させ、本来結合しにくいPrincequilloを伴うSomethingroyal6×6が、Polymelianを通じ、主導と直接結合しており、全体の結合力、特に米系の連動性は非常に高い。ここが当馬の能力の源泉である。また、血統全体でこれといった弱点も無く、安定して能力発揮が可能な血統構成である。惜しむらくは、影響度バランスが(10-10-6-17)と、やや崩れている点だが、圧倒的に強調され、質が高いとは言えないものの、スピードを前面に押し出した配合である、母の母Harpiaへの血の集合力は高く、更に、前面でクロスした各血統の充足率が非常に高く、仕上がった際には非常に破壊力のある配合。また、前述のBuckpasser. Graustark(=His Majesty)が、スタミナの核を形成し、Natlma. Turn-toを伴うHail to Reason.Bold Rulerが、スピードの核を形成。また、Sir Gallahad. Sardanapaleを生かしたNashuaが、バランスの良いスピード・スタミナをしっかりと補給している。総合的には、スピードがやや勝るものの、スタミナもなかなかに強靭で、血統全体でバランスよく能力を再現し、その再現性も非常に高い。本質は、ダート向きのマイル~中距離タイプ。芝は慣れればこなせる程度だが、重馬場は得意なタイプ。また、生かされた血の質の高さや、多種のスピード・スタミナを生かし、それらを、しっかりと主導たるNorthern Dancerが傘下に収めた事により、器用な競馬を見せる可能性を指摘しておきたい。開花率は高いとは言い難いものの、是非とも無事な開花を望みたい好配合である。

 

(taku.O)
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