福島牝馬ステークス
ステラリア(キズナ×ポリネイター by Motivator)牝・18生
有効世代数:9代目
Ⅰ 主:9 結:7 土:2 弱:1 影:2 集:5 質:4 再:4 SP:4 ST:4 特:0
合計:(42/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S △ M 〇 I 〇 C □ L ×
ダ:S △ M 〇 I □ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:高め 成長型:普通
〇 短評
主導は、その父であるNorthern Dancer5・6×5・5を伴うStorm Bird4×4。このクロスは、前述の父Northern Dacnerを血統の4ブロックに配し明確に機能している。次いで、その母系であるSomethingroyalからクロスを継続させたSecretariat5×6の影響が強い。また、Turn-toを伴うHail to Reason5×7や、Sir Ivor6×5の中間断絶が結合をしっかりとアシストしており、血統の背骨を形成する主導・結合の評価は高い。また、父であるキズナが抱える重厚なスタミナ源であるAurora. Donatelloを、それぞれ6・8×8・9、6・7×8・9とクロスさせるだけでなく、7代目以降であるもののDjebel-Torubillon-Ksarとクロスさせ、母の母内Pacific Princessのスタミナを完全再現した点は見るべき部分であり、当馬の成長力の源泉となっている。惜しむらくは、前述のDjebelやGold Bridge等、7代目以降においてきめ細かく生かした、質の高いスピード・スタミナの血の結合が果たされていない点や、影響が弱い部分であるが、母の父内において軽微な弱点を派生させた点か。それでも全体的にはかなり良くできた配合であり、父キズナの配合への一つのモデルケースと言える血統構成である。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場もこなせる全天候型。生かされた、スピード・スタミナの質は高く、底力を備えた配合であり、開花した際には、ややムラな面を見せる事はあるが、力強い競馬を見せる可能性を指摘しておきたい。加えて、前述のスピード・スタミナの引き出しに成功すれば、距離適性の幅は広いタイプとなり得る点も指摘しておきたい。
マイラーズカップ
シュネルマイスター(Kingman×セリエンホルデ by Soldier Hollow)牡・18生
有効世代数:9代目
Ⅰ 主:4 結:8 土:4 弱:1 影:2 集:4 質:3 再:3 SP:4 ST:4 特:0
合計:(36/60)点 クラス:2B
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S × M □ I 〇 C □ L ×
ダ:S × M □ I □ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:□ 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:低め 成長型:遅め
〇 短評
前面でクロスしたKris4×5は単一クロスの為、主導勢力はMill Reefの系列クロス及び、Northern Dancerを伴うLyhard。この配合の最大の問題点は端的にこの部分で、主導の不明瞭さにある。更に、Indusこそ9代目でクロスするものの、母母母Saldeが抱える独系統を完全に無視した点は、大きな不満が残る部分である。反面、Sir Gaylord.My Babu.Round TableのクロスがMill Reefと強く連動したのは評価できる部分であり、前述のKrisやNorthern Dancerの結合アシストは有効であり、生かされたスピード・スタミナの血を鑑みるに、仕上がった際には強い競馬を見せる可能性は否定できない。本質的には、芝向きの中距離タイプ。ダートや重馬場はこなせるタイプ。
フローラステークス
ゴールデンハインド(ゴールドシップ×オレゴンレディ by Shamardal)牝・20生
有効世代数:9代目
Ⅰ 主:7 結:6 土:3 弱:2 影:2 集:4 質:4 再:5 SP:4 ST:3 特:1(主導牡牝を通じたクロス)
合計:(39+1/60)点 クラス:3B+
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S × M 〇 I □ C △ L ×
ダ:S × M 〇 I △ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:普通 成長型:遅め
〇 短評
主導は、Turn-toが落失するものの、その父Hail to Reasonを伴うHalo4×6(母方7代目Haloは世代ズレと判定)。次いで、その母系であるNatlama-Almahmoudと継続したNorthern Dancer6・6×5・6、主導と同様にTurn-toが落失するもののHail to Reasonを伴うRoberto6×6、Worden6×8、Nashua8×6・7・8の系列クロスの影響が強い。主導たるHaloは、これらクロスと密接に連動しており、ここが当馬の能力の源泉であると言える。惜しむらくは、Haloの世代ズレを見てわかるように、全体的に世代のバランスが良好とは言えない点で、これといった弱点の派生が無い事は幸運だと言える。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場もこなせる全天候型。生かされた、スピード・スタミナの質は決して悪くは無く、特に父ゴールドシップの種牡馬として難しい部分である、母方メジロマックイーン内において、War Admiral-Man o’War.Big Event-Blue Larkspur.Alycidon-Donatello/Aurora.Palestine.Boi Roussel-Plucky Liegeを生かし、主導と連動する様はなかなか見事な構成をしている。ただし、前述の世代の問題点から安定感には欠けるタイプではあり、ムラな競馬を見せやすいタイプである点は指摘しておきたい。
(taku.O)
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