ジャパンカップ2023 外国馬血統評価

ジャパンカップ2023 外国馬血統評価

ジャパンカップ2022外国馬

Iresine【イレジン】(Manduro×Inanga by Oasis Dream)セン・17生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:5 結:7 土:3 弱:1 影:1 集:4 質:4 再:3 SP:2 ST:4 特:0
合計:(34/60)点 クラス:2B
Ⅱ 日本適性:△ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S × M × I 〇 C 〇 L □
ダ:S × M × I △ C △ L ×
芝適性:〇 ダート適性:△ 重馬場適性:△
Ⅳ 開花率:低い 成長型:遅め

〇 短評

主導は、前面でクロスしたNorthern Dancer4×5・5・6の中間断絶を呼び水とした、Nearco6・7・8×7・7・8・8・8・8・8・8・9の系列クロス。次いで、Hurry Onを伴った、Court Martial8×6・7・9の系列クロスで血統を構成。この両者は血統全体で16連存在し、土台構造を形成したPharos(=Fairway)で強固に連動しているのは幸運だが、主導としては不明瞭な配合となっている。更に、父の父Monsunの影響度0が示す様に、Literat-Birkhan-Alchimist等に代表される独系統が眠ったままになっており、弱点を複数派生。これらが当馬の血統構成上の限界点を端的に示している。また、特殊な仏系であるTourbillon-Ksar等、きめ細かく生かした質の高い欧州系の血の連動がはかられていない点もマイナス要因である。とは言うものの、前述のCourt MartialがHurry Onを伴い、スタミナの核を形成した点は当馬の長所であり、13連存在するHyperionや、7代目に存在するDonatelloの系列クロスの血の流れを、呼び水となったNorthern Dancerがしっかりと傘下に収めた点は幸運。また、生きた血の連動性自体は悪くなく、ここが当馬の能力の源泉であると言える。これらを勘案すると長く脚を使えるタイプになり得る可能性を秘める点は指摘しておきたい。本質は、芝向きの中~クラシックタイプで、ダート・重馬場は不得手なタイプ。仮に国内でデビューした場合、スピード不足のレッテルを貼られかねない血統構成であり、こうした配合馬を開花させる、海外競馬には深い畏敬の念を抱くものである。

 

Continiuous【コンティニュアス】(ハーツクライ×Fluff by Galileo)牡・20生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:8 結:7 土:2 弱:1 影:3 集:6 質:3 再:5 SP:3 ST:3 特:0
合計:(41/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S × M □ I 〇 C △ L ×
ダ:S × M 〇 I □ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:高め 成長型:早め

〇 短評

主導は、その母系であるNatalama-Almahmoudと継続させたNorthern Dancer5×4・5・6の系列クロスで明確。次いで、Busanda6×7・7の系列クロスで血統を構成。また、Hail to Reaosn4×6の単一クロスが、米系の連動性をはかっており、サラブレッドの血統の背骨を形成する主導・結合といった部分は、比較的高い評価を与えられる。惜しむらくは、父の父サンデーサイレンスのスピード源となった、6代目Pharamondが世代ズレをおこしており、そのスピード再現が完全にならなかった点や、父の母が抱える6代目Court Martialも世代ズレをおこしており、ややバランスが悪い血統構成になった点か。とは言うものの、サンデーサイレンスの強みの一つである、米系の血の連動がはかられている点は見るべき部分であり、仮に国内でデビューしたとしても、強い競馬を見せられる血統構成である。本質は、芝・ダート兼用の中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。前述のバランスの悪さや、弱点を2ヶ所派生させた点から、やや安定感に欠ける可能性はあるものの、総合的にはしっかりとした配合であり、意外性のある血統構成である。また、影響度バランスを(6-5-9-5)とし、強調された母の父Galileoへと血の集合を集めた為に、仕上がった際には鮮やかな競馬を見せる可能性は指摘しておきたい事実である。

 

(taku.O)
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