重賞勝ち馬評価 札幌2歳ステークス【ショウナンガルフ】 京成杯オータムハンデ【ホウオウラスカーズ】 セントウルステークス【カンチェンジュンガ】 紫苑ステークス【ケリフレッドアスク】

重賞勝ち馬評価 札幌2歳ステークス【ショウナンガルフ】 京成杯オータムハンデ【ホウオウラスカーズ】 セントウルステークス【カンチェンジュンガ】 紫苑ステークス【ケリフレッドアスク】

距離適性は、ミオスタチン遺伝子をC/T型と想定して算出しております。当該のサラブレッドのミオスタチン遺伝子が、C/C型であれば一項目左へ、T/T型であれば一項目右へずらして、ご閲覧頂ければ幸いに思います。

 
札幌2歳ステークス
ショウナンガルフ(ハービンジャー×ミカリーニョ by ハーツクライ)牡・23生
有効世代数:10代目

Ⅰ 主:6 結:7 土:2 弱:3 影:2 集:4 質:4 再:5 SP:3 ST:4 特:0
合計:(40/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S × M × I 〇 C 〇 L □
ダ:S × M × I □ C □ L ×
芝適性:〇 ダート適性:□ 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:低い 成長型:遅め

〇 短評

主導は、Northern Dancer-Natalamaと継続させた、Lyphard5×5の系列クロス。主導内は、Hurry Onを伴うCourt Martialや、Ksarを生かし充足率は良好。従って、かなり明確な主導に見えるものの、Lyphardの父であるNorthern DancerがLyphard同様に5代目でクロスした点や、Turn-toを伴うHail to Reason7×5・8の影響も強く主導としてはやや不明瞭となった点が惜しまれる。とは言うもの、同様にNorthern Dancerの仔であるNijinsky6×7・7や、Buckpasser6×7の系列クロスがスタミナの核を形成。孤立しがちなPrincequilloをSir Gaylord内Turn-toを介して、米系の血を取りまとめるHail to Reasonと連動させた点は見るべき部分であり、この連動性が当馬の能力の源泉。本質は、芝向きの中距離~クラシックタイプで、ダートは慣れればこなせる程度だが、重馬場は得意なタイプ。これといった弱点も無い血統構成だが、影響度バランス(6-7-7-0)から解るように、母の母であるミスエーニョの傾向が全体と異なっており、やや安定性に欠ける可能性を秘める点は指摘しておきたい。

 
京成杯オータムハンデ
ホウオウラスカーズ(ディープインパクト×ビーコンターン by Shamardal)牝・18生
有効世代数:10代目

Ⅰ 主:4 結:3 土:1 弱:3 影:1 集:5 質:4 再:3 SP:2 ST:2 特:0
合計:(28/60)点 クラス:1B
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:△
Ⅲ 距離適性
芝:S □ M 〇 I × C × L ×
ダ:S □ M △ I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:△ 重馬場適性:△
Ⅳ 開花率:低い 成長型:遅め

〇 短評

前面でクロスした、父の父であるサンデーサイレンス内、Halo-Hail to Reason-Turn-to-Royal Charger.Paharamond.Almahmoud-Mahmoud-Blenheimや、父の母内ウインドインハーヘア内Pocahontas-Roman.Donatelloは、全て世代ズレを起こしており、この母にディープインパクトを配した意味は薄く、父であるディープインパクトの再現性は不十分。特に、父の父であるサンデーサイレンスのスピードは全く再現されなかった。主導は、辛うじてNatalma-Native Dancer/Almahmoudとクロスを継続させた、Northern Dancer5×6の系列クロス。Court Martial.Hurry On.Petition.Mieuxce.Somethingroyal.Aurora等、意外ときめ細かくクロスを作成した血統構成ではあるが、これらクロスの連動性が弱い点も指摘できる。本質は、芝向きのマイルタイプで、ダートや重馬場は不得手なタイプ。父母が持つ血の相性自体は悪くないが、世代の問題が大きく安定性には欠けるタイプであると想定される。結果オーライ的な配合である。

 
セントウルステークス
カンチェンジュンガ(ビッグアーサー×クェスタボルタ by ノヴェリスト)牡・20生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:8 結:6 土:2 弱:1 影:2 集:6 質:3 再:2 SP:4 ST:3 特:0
合計:(37/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:〇 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S 〇 M 〇 I × C × L ×
ダ:S 〇 M □ I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:普通 成長型:早め

〇 短評

主導は、Northern Dancerを伴う、ノーザンテースト4×4。その父Northern Dancerを、血統の4ブロック全てに配し、明確に血統をリードしている。次いで、Suncourt5×7、Nasrullah6・7・7・8・9・9・9×7・8・9の系列クロスで血統をリード。また、Hail to Reason7×6の単一クロスで結合をアシストしている。惜しむらくは、母の父にふんだんに配されている、独系統を全く生かし切れていない点や、弱点を複数派生させた点で、安定感や成長力に欠ける可能性を否定できない点か。本質は、芝・ダート兼用のスプリント~マイルタイプで、重馬場もこなす全天候型。9代目までにおいてクロス種が43と少なく、反応の良さを見込める血統構成。

 
紫苑ステークス
ケリフレッドアスク(ドゥラメンテ×ディープインアスク by ディープインパクト)牝・22生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:3 結:6 土:2 弱:1 影:2 集:3 質:4 再:5 SP:4 ST:4 特:1(産駒複数活躍繁殖牝馬)
合計:(34+1/60)点 クラス:2B+
Ⅱ 日本適性:〇 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S × M 〇 I 〇 C × L ×
ダ:S × M 〇 I □ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:低め 成長型:普通

〇 短評

ファンタジスト(3B+)半妹。主導は、前面でクロスしたサンデーサイレンス3×3の中間断絶を呼び水とした、Turn-toを伴うHail to Reason5×5・5及び、Natalma-Almahmoudと継続させた、Northern Dancer6・6・6・8×5・6の系列クロス。従って主導としては不明瞭であり、この部分が当馬の血統構成の限界点を端的に示している。とは言うものの、全体で8連存在するAlmahmoudにより、サンデーサイレンスとNorthern Dancerを強固に連動させ、Hail to Reasonや、中間断絶となったBuckpasser7×6のアシストにより米系の連動性に良さがある血統構成となった。また、Nashua6×6の系列クロスのスピードアシストは魅力的であり、Alibhaiの系列クロスや、Beau Pereを内包した、Graustark(=His Majesty)7×5がスタミナの核を形成。生かされたスピード・スタミナには良さがある血統構成となった。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。血の集合に散漫な部分がある点や、父の母内Kampalaにおいて、軽微ながらも弱点を派生させた点を踏まえると、詰めの甘さを見せる可能性を秘める点は指摘おきたい事実である。

 

(taku.O)
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