アーリントンC(G3)は、阪神芝1600mで行われる3歳限定のG3。
2018年から、後のNHKマイルC(G1)のトライアルレースとなり、1～3着馬には優先出走権が与えられる。
また、ジャスタウェイ、コパノリチャード、ミッキーアイル、ペルシアンナイト、タワーオブロンドンと、多くのG1馬を輩出しており、出世レースでもある。
では、過去10年の傾向データを見ていこう。
●人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1番人気 6-0-0-4 60.0% 60.0% 60.0%
2番人気 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
3番人気 0-3-1-6 0.0% 30.0% 40.0%
4番人気 1-1-2-6 10.0% 20.0% 40.0%
5番人気 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
6番人気 0-1-2-7 0.0% 10.0% 30.0%
7番人気 0-1-3-6 0.0% 10.0% 40.0%
8番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
9番人気 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
10番人気 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
11番人気 0-0-1-7 0.0% 0.0% 12.5%
12番人気 1-0-0-7 12.5% 12.5% 12.5%
13番人気 0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0%
14番人気 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
15番人気 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
16番人気 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
17番人気 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
18番人気 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
●開催年 3着内人気
2021年 1-10-7
2020年 1-4-5
2019年 12-7-11
2018年 1-3-4
2017年 1-6-3
2016年 4-9-7
2015年 9-5-7
2014年 1-3-6
2013年 1-2-4
2012年 2-3-6
1番人気は、勝率60%、連対率60%、複勝率60%と、勝つか？着外か？という成績。
2桁人気は、2021年2着（10番人気）、2019年1、3着（12、11番人気）の3頭のみ。馬券率20%で割引きと見て良い。
堅い軸から9番人気までを相手に構成するのが良さそうだ。
●所属 成績 勝率 連対率 複勝率
関東馬 2-0-1-14 11.8% 11.8% 17.6%
関西馬 8-10-9-86 7.1% 15.9% 23.9%
その他 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
頭数、率ともに関西馬が圧倒的。
関東馬で勝った2頭は、1番人気、9番人気と、必ずしも人気上位馬という事でもない。
●枠順 成績 勝率 連対率 複勝率
1枠 0-1-0-11 0.0% 8.3% 8.3%
2枠 0-1-2-10 0.0% 7.7% 23.1%
3枠 0-1-2-10 0.0% 7.7% 23.1%
4枠 1-1-0-13 6.7% 13.3% 13.3%
5枠 4-2-0-11 23.5% 35.3% 35.3%
6枠 3-1-2-12 16.7% 22.2% 33.3%
7枠 0-2-2-18 0.0% 9.1% 18.2%
8枠 2-1-2-17 9.1% 13.6% 22.7%
4枠から外が優勢。
特に5、6枠と、中ほどの枠が好成績で、計7勝を挙げている。
●脚質 成績 勝率 連対率 複勝率
逃げ 2-0-1-7 20.0% 20.0% 30.0%
先行 2-4-3-29 5.3% 15.8% 23.7%
差し 2-3-3-37 4.4% 11.1% 17.8%
追込 4-3-3-28 10.5% 18.4% 26.3%
捲り 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
スローの瞬発力勝負になりやすいコースなので、脚質よりも上りの時計が重要。
これが無い馬は勝負にならない。
●前走レース 成績 勝率 連対率 複勝率
シンザン記 3-2-2-5 25.0% 41.7% 58.3%
朝日杯FS 3-2-0-8 23.1% 38.5% 38.5%
ジュニアC 1-1-1-3 16.7% 33.3% 50.0%
きさらぎ賞 1-0-2-3 16.7% 16.7% 50.0%
Fレビュー 1-0-0-4 20.0% 20.0% 20.0%
白梅賞 1-0-0-3 25.0% 25.0% 25.0%
500(1勝) 0-1-3-23 0.0% 3.7% 14.8%
未勝利 0-1-1-6 0.0% 12.5% 25.0%
なずな賞 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
こぶし賞 0-1-0-2 0.0% 33.3% 33.3%
京成杯 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
新馬 0-0-1-4 0.0% 0.0% 20.0%
その他 0-0-0-39 0.0% 0.0% 0.0%
シンザン記念、朝日杯FS、ジュニアC、きさらぎ賞、フィリーズレビュー、白梅賞から勝ち馬が出ている。
前走1600mからが、8-7-3-47と中心だが、3着には他の距離からも入り込む余地はある。
●前走人気 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1人気 3-3-4-24 8.8% 17.6% 29.4%
前走2人気 2-2-2-11 11.8% 23.5% 35.3%
前走3人気 2-1-1-9 15.4% 23.1% 30.8%
前走4人気 1-2-1-15 5.3% 15.8% 21.1%
前走5人気 0-1-2-9 0.0% 8.3% 25.0%
前走6～9人 2-0-0-20 9.1% 9.1% 9.1%
前走10人～ 0-1-0-14 0.0% 6.7% 6.7%
前走1～5番人気が中心。
勝ち馬の80%、2着馬の90%、3着馬の100%が該当しており、最重要ファクターと言える。
●前走着順 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1着 2-5-4-39 4.0% 14.0% 22.0%
前走2着 1-1-2-7 9.1% 18.2% 36.4%
前走3着 3-0-0-9 25.0% 25.0% 25.0%
前走4着 2-1-0-7 20.0% 30.0% 30.0%
前走5着 0-0-2-9 0.0% 0.0% 18.2%
前走6～9着 2-2-2-13 10.5% 21.1% 31.6%
前走10着～ 0-1-0-18 0.0% 5.3% 5.3%
前走1～9着まで幅広く馬券になっており、このファクターからは絞り込めない。
10着以下になると2着が1頭のみで割引き。
負けた馬の巻き返しは、0.9秒差以内がボーダーラインで、1.0秒差以上負けからは、2着1頭、3着2頭と割引き。
●まとめ
【勝ち馬候補】
カワキタレブリー
ジュンブロッサム
ダノンスコーピオン
【2、3着馬候補】
トゥードジボン
【大穴馬候補】
アスクコンナモンダ
ジャスパークローネ
ストロングウィル
ニシノスーベニア
ヒルノショパン
ムーンリットナイト
メイケイバートン
予想オッズでも1倍台となっているダノンスコーピオンだが、前走の共同通信杯が0.9秒差7着と案外な結果。
それでも、朝日杯FSの上り2番時計34.6秒、0.2秒差3着が評価されての人気だと思うが、走破タイムで見ても、以下のように抜けた数値ではない。
・阪神芝1600mで1分33秒台のある馬
ダノンスコーピオン 1:33.7（34.6）
トゥードジボン 1:33.8（34.2）
ヒルノショパン 1:33.9（34.9）
ムーンリットナイト 1:33.9（35.0）
過信は禁物で、当日の気配も含めて注意が必要。
逆に全ての項目をクリアしているのがカワキタレブリー。
前走が白梅賞という点も傾向通りで文句は無いが、時計も無い。
高速決着になると厳しいだろう。
ジュンブロッサムも、前走レースが該当しないが条件内。
初の1600m戦に対応できるか？が鍵となる。
当日、上位人気になりそうなキングエルメスだが、最重要ファクターの前走人気に該当せず、また前走レースにも該当しないため、「消し」となった。
傾向からは、あっても3着まで程度。
その他、大穴馬候補は、当日人気が1～9番人気まで育てば、2、3着馬として買える馬達。
だが、どの馬も時計が無く、今回は難しそう。
上位馬も一長一短ではあるが、上り勝負に対応できる馬を中心に印を打って行きたい。
(編集長・katsu)
