エルムS(G3)は、札幌ダート1700mで行われる3歳以上の別定G3。
以下は、函館で開催された2013年、2021年を除く、データとなっている。
そうそう大荒れとなるレースではないので、絞って、勝負できるレースと見える。
では、過去10年の傾向データを見ていこう。
●人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1番人気 3-1-3-3 30.0% 40.0% 70.0%
2番人気 4-2-0-4 40.0% 60.0% 60.0%
3番人気 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
4番人気 1-2-1-6 10.0% 30.0% 40.0%
5番人気 0-2-1-7 0.0% 20.0% 30.0%
6番人気 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
7番人気 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
8番人気 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
9番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
11番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気 0-0-0-9 0.0% 0.0% 0.0%
13番人気 0-0-0-8 0.0% 0.0% 0.0%
14番人気 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%
●開催年 3着内人気
2020年 1-2-5
2019年 2-10-4
2018年 2-3-1
2017年 4-1-8
2016年 7-4-1
2015年 2-5-7
2014年 3-5-10
2012年 1-2-6
2011年 1-8-3
2010年 2-4-1
1番人気は、勝率30%、連対率40%、複勝率70%と、3連軸としては機能していると言える。
中心は、1～5番人気。
勝ち馬の90%、2着馬の80%、3着馬の60%が該当している。
2桁人気は、2019年2着(10番人気)、2014年3着(10番人気)の2頭のみで、割引きと見て良い。
1，2着は上位人気、3着は8番人気以内までと見るのが良さそう。
●所属 成績 勝率 連対率 複勝率
関東馬 5-3-4-32 11.4% 18.2% 27.3%
関西馬 5-7-6-61 6.3% 15.2% 22.8%
その他 0-0-0-8 0.0% 0.0% 0.0%
頭数では、やや関西馬が優勢だが、率では関東馬も負けていない。
地方所属以外は、割り引く必要は無い。
●馬齢 成績 勝率 連対率 複勝率
3歳馬 0-0-0-0 0.0% 0.0% 0.0%
4歳馬 3-1-2-10 18.8% 25.0% 37.5%
5歳馬 6-3-4-23 16.7% 25.0% 36.1%
6歳馬 1-3-3-32 2.6% 10.3% 17.9%
7歳～ 0-3-1-36 0.0% 7.5% 10.0%
5歳＞4歳＞6歳＞7歳以上＞3歳の順
率から見ても、中心は4，5歳馬。
特に6-3-4-23の5歳馬が優秀。
3歳馬の参戦自体は無く、7歳以上からの高齢馬からも勝ち馬は出ていない。
●枠順 成績 勝率 連対率 複勝率
1枠 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
2枠 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
3枠 1-1-2-10 7.1% 14.3% 28.6%
4枠 3-2-2-11 16.7% 27.8% 38.9%
5枠 2-2-0-15 10.5% 21.1% 21.1%
6枠 1-0-3-16 5.0% 5.0% 20.0%
7枠 0-1-1-18 0.0% 5.0% 10.0%
8枠 1-3-2-14 5.0% 20.0% 30.0%
全ての枠から連対馬が出ており、枠順による有利不利は少ないが、連対馬で見ると、5枠から内が率が高いので、内有利と見て良い。
●脚質 成績 勝率 連対率 複勝率
逃げ 0-1-5-4 0.0% 10.0% 60.0%
先行 7-8-2-12 24.1% 51.7% 58.6%
差し 1-0-2-47 2.0% 2.0% 6.0%
追込 0-0-1-38 0.0% 0.0% 2.6%
捲り 2-1-0-0 66.7% 100.0% 100.0%
先行＞逃げ＞捲り＞差し＞追込の順
上り1番時計、2番時計の勝率が90%という点からも、上りの脚は必須。
捲りの率が良いように、自分で動ける馬には注意が必要。
●前走レース 成績 勝率 連対率 複勝率
マリーンS 5-1-0-26 15.6% 18.8% 18.8%
平安S 1-2-1-3 14.3% 42.9% 57.1%
しらかばS 1-0-2-13 6.3% 6.3% 18.8%
安達太良S 1-0-0-2 33.3% 33.3% 33.3%
東京大賞典 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
ジュライS 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
大沼S 0-2-1-2 0.0% 40.0% 60.0%
プロキオン 0-2-0-5 0.0% 28.6% 28.6%
アンタレス 0-1-1-7 0.0% 11.1% 22.2%
帝王賞 0-1-0-4 0.0% 20.0% 20.0%
ブリーGC 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
マーキュリ 0-0-3-4 0.0% 0.0% 42.9%
名古屋大賞 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
JCD 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
その他 0-0-0-35 0.0% 0.0% 0.0%
7つのレースから勝ち馬が出ているが、マリーンS組が頭数では圧倒的。
ただし、他のレースからの連対率も高く、マリーンS組の決め打ちは危険。
割と平たく見た方が良い。
●前走人気 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1人気 4-2-3-8 23.5% 35.3% 52.9%
前走2人気 3-0-2-19 12.5% 12.5% 20.8%
前走3人気 1-3-0-7 9.1% 36.4% 36.4%
前走4人気 1-1-1-8 9.1% 18.2% 27.3%
前走5人気 1-0-1-12 7.1% 7.1% 14.3%
前走6～9人 0-3-3-27 0.0% 9.1% 18.2%
前走10人～ 0-1-0-18 0.0% 5.3% 5.3%
前走1～5番人気が中心。
勝ち馬の100%、2着馬の60%、3着馬の70%がこれに該当しており、最重要ファクタと言える。
●前走着順 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1着 5-3-2-16 19.2% 30.8% 38.5%
前走2着 2-2-4-8 12.5% 25.0% 50.0%
前走3着 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
前走4着 0-1-2-9 0.0% 8.3% 25.0%
前走5着 0-1-0-7 0.0% 12.5% 12.5%
前走6～9着 1-3-1-28 3.0% 12.1% 15.2%
前走10着～ 1-0-1-23 4.0% 4.0% 8.0%
前走1～5番人気が中心。
勝ち馬の80%、2着馬の70%、3着馬の80%が該当している。
特に1～3番人気が優秀で、勝ち馬の80%は、前走3着以内となっており、馬券圏外だった馬が勝ち切るには難しい傾向。
負けた馬の巻き返しは、1.9秒差以内がボーダーラインで、2.0秒差以上負けからは、勝ち馬が2頭、3着が1頭で、やや割引き。
●まとめ
【勝ち馬候補】
ブラッティーキッド
ロードエクレール
【2，3着候補】
アイオライト
ウェルドーン
オメガレインボー
フルデプスリーダー
ブラッティーキッドは、地方所属も含めると8連勝、11連続連対中と優秀な成績。
上りの脚もある先行馬で、傾向からは、文句無しの1番手。
ロードエクレールも、最も勝ち馬を輩出しているマリーンS組で、傾向をクリアした逃げ馬。
惜しい競馬が続いているが、大崩れは無さそうだ。
その他では、前走勝ちのアイオライトとフルデプスリーダー。
前者は、先行して速い上りのある5歳馬で、要注意。
後者は、上りの脚が無いのと、前走ハンデ戦で鵜呑みにはし辛い。
一流どころが集うレースではないので、頭を決めるのが中々難しいレースではあるが、変に夢を見るのではなく、冷静にポイントを捉えるのが大切。
今回のポイントは、「上りの脚」だ。
あとは、中間の動きと枠順であっさり印は決まる。
(編集長・katsu)
