天皇賞秋(G1)は、東京芝2000mで行われる3歳以上の定量G1。
昨年は、エフフォーリアが秋初戦ながらこれを制し、シンボリクリスエス以来、19年振りの3歳馬制覇を達成した。
では、過去10年の傾向データを見ていこう。
●人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1番人気 5-3-1-1 50.0% 80.0% 90.0%
2番人気 1-2-3-4 10.0% 30.0% 60.0%
3番人気 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
4番人気 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
5番人気 3-1-0-6 30.0% 40.0% 40.0%
6番人気 0-0-4-6 0.0% 0.0% 40.0%
7番人気 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
8番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
9番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
11番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
13番人気 0-0-1-7 0.0% 0.0% 12.5%
14番人気 0-0-0-8 0.0% 0.0% 0.0%
15番人気 0-0-0-8 0.0% 0.0% 0.0%
16番人気 0-0-0-7 0.0% 0.0% 0.0%
17番人気 0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0%
18番人気 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%
●開催年 3着内人気
2021年 3-1-2
2020年 1-5-2
2019年 1-3-6
2018年 2-4-6
2017年 1-2-13
2016年 1-7-6
2015年 1-10-6
2014年 5-2-1
2013年 5-1-3
2012年 5-1-2
1番人気は、勝率50%、連対率80%、複勝率90%と、軸として信頼のおける結果となっている。
1番人気を買わない＝3連系の馬券は90%当たらないという事になる。
中心は、1～5番人気。
勝ち馬の100%、2着馬の80%、3着馬の50%が該当している。
2桁人気は、2017年3着(13番人気)、2015年2着(10番人気)の2頭のみで、割引きと見て良い。
●所属 成績 勝率 連対率 複勝率
関東馬 6-3-4-47 10.0% 15.0% 21.7%
関西馬 4-7-6-83 4.0% 11.0% 17.0%
関東馬が優勢だが、頭数では関西馬も負けていない。
どちらも割り引く必要は無い。
●馬齢 成績 勝率 連対率 複勝率
3歳馬 1-1-1-9 8.3% 16.7% 25.0%
4歳馬 3-6-4-27 7.5% 22.5% 32.5%
5歳馬 6-3-4-39 11.5% 17.3% 25.0%
6歳馬 0-0-1-29 0.0% 0.0% 3.3%
7歳～ 0-0-0-26 0.0% 0.0% 0.0%
4、5歳馬が中心。
勝ち馬の90%、2着馬の90%、3着馬の80%が該当。
3歳馬からも勝ち馬が出ているが、6歳馬以上になると連対はなく、3着馬1頭のみで大きく割引き。
●枠順 成績 勝率 連対率 複勝率
1枠 1-3-0-13 5.9% 23.5% 23.5%
2枠 1-1-0-16 5.6% 11.1% 11.1%
3枠 1-0-3-14 5.6% 5.6% 22.2%
4枠 4-0-1-14 21.1% 21.1% 26.3%
5枠 1-3-1-15 5.0% 20.0% 25.0%
6枠 1-1-1-16 5.3% 10.5% 15.8%
7枠 1-2-2-19 4.2% 12.5% 20.8%
8枠 0-0-2-23 0.0% 0.0% 8.0%
基本的には内枠有利のコースだが、8枠以外の全ての枠から連対馬が出ており、大外枠じゃなければ大丈夫そう。
4枠の勝率が高い。
●脚質 成績 勝率 連対率 複勝率
逃げ 0-0-2-8 0.0% 0.0% 20.0%
先行 4-5-2-27 10.5% 23.7% 28.9%
差し 6-4-3-54 9.0% 14.9% 19.4%
追込 0-1-3-40 0.0% 2.3% 9.1%
捲り 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
差し＞先行＞追込＞逃げ＞捲りの順。
とにかく上りの速い差し～先行馬が強い。
上り1～3番時計が勝ち馬の80%、2着馬の70%、3着馬の40%を占めており、連対には必須条件となる。
●前走レース 成績 勝率 連対率 複勝率
毎日王冠 3-1-5-37 6.5% 8.7% 19.6%
安田記念 2-2-1-4 22.2% 44.4% 55.6%
宝塚記念 1-3-3-14 4.8% 19.0% 33.3%
札幌記念 1-1-0-15 5.9% 11.8% 11.8%
オールカマー 1-0-0-21 4.5% 4.5% 4.5%
京都大賞典 1-0-0-13 7.1% 7.1% 7.1%
日本ダービー 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
セントライト記念 0-1-1-0 0.0% 50.0% 100.0%
天皇賞春 0-1-0-5 0.0% 16.7% 16.7%
大阪杯 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
その他 0-0-0-20 0.0% 0.0% 0.0%
毎日王冠、安田記念、宝塚記念、札幌記念、オールカマー、京都大賞典、日本ダービーと7つのレースから勝ち馬が出ている。
最低でも別定G2で、それ以下の格下のレースから馬券になる事は無い。
●前走人気 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1人気 7-4-2-17 23.3% 36.7% 43.3%
前走2人気 1-3-4-11 5.3% 21.1% 42.1%
前走3人気 0-2-0-18 0.0% 10.0% 10.0%
前走4人気 0-0-1-16 0.0% 0.0% 5.9%
前走5人気 1-0-0-10 9.1% 9.1% 9.1%
前走6～9人 1-1-3-37 2.4% 4.8% 11.9%
前走10人～ 0-0-0-18 0.0% 0.0% 0.0%
前走1～3番人気が中心。
勝ち馬の80%、2着馬の90%、3着馬の60%がこれに該当している。
10番人気以下からは馬券になっておらず、大きく割引き。
●前走着順 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1着 2-4-3-24 6.1% 18.2% 27.3%
前走2着 4-0-3-17 16.7% 16.7% 29.2%
前走3着 2-2-2-14 10.0% 20.0% 30.0%
前走4着 0-0-0-15 0.0% 0.0% 0.0%
前走5着 0-0-2-4 0.0% 0.0% 33.3%
前走6～9着 2-2-0-33 5.4% 10.8% 10.8%
前走10着～ 0-2-0-23 0.0% 8.0% 8.0%
前走1～3着が中心。
勝ち馬の80%、2着馬の60%、3着馬の80%が該当している。
負けた馬の巻き返しは、1.9秒差以内がボーダーラインで、2.0秒差以上負けからは2着馬1頭のみで割引き。
●まとめ
【勝ち馬候補】
イクイノックス
ジャックドール
パンサラッサ
ポタジェ
シャフリヤール
ダノンベルーガ
【3着候補】
ジオグリフ
該当項目の多い順に並べてみるとこんな感じ。
本命サイドでは、イクイノックス。
春は馬体調整に苦しんだが、それでも、皐月賞、日本ダービーを僅差2着。
強烈な末脚は健在で、脚質からも、最も勝ち馬に近いと言える。
条件は満たしたが、脚質が問題になりそうなのが、ジャックドールとパンサラッサ。
2頭とも勝ち馬の権利はあるが、上り勝負になりやすいこのレースでは少々分が悪いか。
だが、ここを逃げ切るようだと、それこそ輝かしい未来が待っているのも確か。
前に行くしかない。
ここからは、勝ち馬の条件に該当はしているが、穴馬方面での該当。
ポタジェは、馬齢や脚質等も入れると、バリバリの穴馬という事になる。
叩いての上積みが見込めるようなら恐い。
シャフリヤール、ダノンベルーガは、着順が該当しない。
前者は海外G1という事で度外視できるのだが、後者は 0-0-0-15 の4着。
しかも、その後、活躍馬が出ないとされている「日本ダービー魔の4着」
中間の動き、当日の気配に注意が必要だろう。
ジオグリフは、傾向からは、あっても3着という内容。
ちなみに、日本ダービーで連対していると、一気に勝ち馬の条件に該当となる。
血統配合的にもスプリント～マイルの早熟配合で、このメンバーで東京芝2000mを戦うとなると、やはりあっても3着までか。
今のところ、天気も良さそうで、良馬場で行われる公算大。
大きなアクシデントなく、各馬の実力を出し切れる、好レースを期待する。
(編集長・katsu)
