七夕賞(G3)は、福島芝2000mで行われる3歳以上のハンデG3。
2桁人気の馬券率が60%という波乱振りで、非常に難解なレース。
七夕にちなんで枠連7-7が良く売れるレースではあるが、G3に昇格した1986年以来、1度も出ていない。
では、過去10年の傾向データを見ていこう。
●人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1番人気 2-1-1-6 20.0% 30.0% 40.0%
2番人気 2-1-1-6 20.0% 30.0% 40.0%
3番人気 3-0-0-7 30.0% 30.0% 30.0%
4番人気 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
5番人気 1-2-0-7 10.0% 30.0% 30.0%
6番人気 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
7番人気 0-3-1-6 0.0% 30.0% 40.0%
8番人気 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
9番人気 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
10番人気 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
11番人気 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
12番人気 0-0-2-8 0.0% 0.0% 20.0%
13番人気 0-0-0-8 0.0% 0.0% 0.0%
14番人気 0-0-1-7 0.0% 0.0% 12.5%
15番人気 0-0-0-8 0.0% 0.0% 0.0%
16番人気 0-0-1-7 0.0% 0.0% 12.5%
●開催年 3着内人気
2022年 6-1-2
2021年 2-7-9
2020年 3-7-6
2019年 3-2-12
2018年 11-4-12
2017年 1-5-7
2016年 3-5-11
2015年 2-8-16
2014年 5-10-1
2013年 1-7-14
1番人気は、勝率20%、連対率30%、複勝率40%と、軸として機能しているとは言い難い。
連軸の中心は、1～4番人気。
2014年を除く全ての年で、1～4番人気が連対に絡んでおり、軸の中心はここからと考えたい。
2桁人は、2019年3着(12番人気)、2018年1，3着(11，12番人気)、2016年3着(11番人気)、2015年3着(16番人気)、2014年2着(10番人気)、2013年3着(14番人気)と、馬券率は60%。
3連軸は、2桁人気からとしたくなるほどだが、近3年は馬券になっておらず、この辺りをどうみるか。
●所属 成績 勝率 連対率 複勝率
関東馬 5-5-5-60 6.7% 13.3% 20.0%
関西馬 5-5-5-62 6.5% 13.0% 19.5%
東西全くの互角で割引きなし。
●馬齢 成績 勝率 連対率 複勝率
3歳馬 0-0-0-0 0.0% 0.0% 0.0%
4歳馬 2-1-1-13 11.8% 17.6% 23.5%
5歳馬 4-4-3-32 9.3% 18.6% 25.6%
6歳馬 3-4-5-40 5.8% 13.5% 23.1%
7歳～ 1-1-1-37 2.5% 5.0% 7.5%
4～6歳が中心。
勝ち馬、2着馬、3着馬の90%が該当しており、7歳以上になると率が低く、割引き。
●枠順 成績 勝率 連対率 複勝率
1枠 1-1-1-15 5.6% 11.1% 16.7%
2枠 3-2-0-13 16.7% 27.8% 27.8%
3枠 0-1-1-16 0.0% 5.6% 11.1%
4枠 2-0-2-14 11.1% 11.1% 22.2%
5枠 0-2-1-17 0.0% 10.0% 15.0%
6枠 3-1-4-12 15.0% 20.0% 40.0%
7枠 0-1-0-19 0.0% 5.0% 5.0%
8枠 1-2-1-16 5.0% 15.0% 20.0%
全ての枠から連対馬が出ており、枠順による有利不利は無い。
●脚質 成績 勝率 連対率 複勝率
逃げ 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
先行 7-3-4-22 19.4% 27.8% 38.9%
差し 2-6-5-46 3.4% 13.6% 22.0%
追込 0-0-1-45 0.0% 0.0% 2.2%
捲り 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
勝ち馬、2着馬の100%、3着馬の90%が逃げ～差しから発生しており、追込み以下の後方勢は大きく割引き。
また、速い上りも必須となる。
●斤量 成績 勝率 連対率 複勝率
～48kg 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
50kg 0-0-1-3 0.0% 0.0% 25.0%
51kg 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
52kg 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
53kg 0-1-2-15 0.0% 5.6% 16.7%
54kg 2-0-1-22 8.0% 8.0% 12.0%
55kg 0-4-3-21 0.0% 14.3% 25.0%
56kg 1-1-0-22 4.2% 8.3% 8.3%
56.5kg 0-0-1-3 0.0% 0.0% 25.0%
57kg 6-2-0-16 25.0% 33.3% 33.3%
57.5kg 1-0-0-3 25.0% 25.0% 25.0%
58kg 0-2-1-4 0.0% 28.6% 42.9%
58.5～ 0-0-0-0 0.0% 0.0% 0.0%
54kg～58kgが中心。
勝ち馬の100%、2着馬の90%、3着馬の60%が該当。
また、前走からの増減±1kg以内 6-10-4-90 となっており、連軸はこの条件から。
●前走レース 成績 勝率 連対率 複勝率
鳴尾記念 2-1-1-15 10.5% 15.8% 21.1%
エプソムC 2-0-1-15 11.1% 11.1% 16.7%
米子S 1-0-1-2 25.0% 25.0% 50.0%
都大路S 1-0-0-2 33.3% 33.3% 33.3%
中山金杯 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
京都記念 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
安田記念 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
AJCC 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
福島民報杯 0-2-2-5 0.0% 22.2% 44.4%
新潟大賞典 0-2-0-9 0.0% 18.2% 18.2%
天皇賞春 0-1-1-1 0.0% 33.3% 66.7%
目黒記念 0-1-0-16 0.0% 5.9% 5.9%
福島牝馬S 0-1-0-2 0.0% 33.3% 33.3%
仁川S 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
ドバイSC 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
夏至S 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
芦ノ湖特別 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
エールS 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
アハルテケ 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
その他 0-0-0-54 0.0% 0.0% 0.0%
8つの様々なレースから勝ち馬が出ており、「このレース」という絞り込み方はできない。
前走重賞 8-7-3-90 となっており、連対はここから。
ただし、3着は、条件戦まで幅広く見る必要がある。
●前走人気 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1人気 3-0-1-7 27.3% 27.3% 36.4%
前走2人気 1-2-1-4 12.5% 37.5% 50.0%
前走3人気 1-0-0-7 12.5% 12.5% 12.5%
前走4人気 0-0-1-7 0.0% 0.0% 12.5%
前走5人気 1-5-1-7 7.1% 42.9% 50.0%
前走6～9人 2-2-5-39 4.2% 8.3% 18.8%
前走10人～ 2-0-1-51 3.7% 3.7% 5.6%
前走1～5番人気が中心。
勝ち馬の60%、2着馬の80%、3着馬の40%が該当しており、連軸はここから。
前項目同様、こちらでも3着は幅広くが基本。
●前走着順 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1着 0-1-3-8 0.0% 8.3% 33.3%
前走2着 2-1-2-9 14.3% 21.4% 35.7%
前走3着 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
前走4着 0-3-1-6 0.0% 30.0% 40.0%
前走5着 2-0-0-5 28.6% 28.6% 28.6%
前走6～9着 3-0-2-38 7.0% 7.0% 11.6%
前走10着～ 3-4-2-47 5.4% 12.5% 16.1%
着順毎に条件が異なる。
勝ち馬 5着以下 80%
2着馬 4着以下 70%
3着馬 無条件
着差では、1.9秒差以内がボーダーラインで、2.0秒差以上負けからは、勝ち馬と3着馬がそれぞれ1頭のみで割引き。
●まとめ
・連軸は、当日1～4番人気から
・2桁人気馬馬券率60%（ただし、近3年は馬券になっていない）
・4～6歳馬
・上りの速い逃げ～差し
・斤量54kg～58kg
・前走からの増減±1kg以内 6-10-4-90
・前走重賞 8-7-3-90
・前走1～5番人気
・勝ち馬 前走5着以下
・2着馬 前走4着以下
・3着馬 条件なし
【勝ち馬候補】
エヒト
セイウンハーデス
フェーングロッテン
【2，3着候補】
ククナ
スタッドリー
テーオーソラネル
バトルボーン
レインフロムヘヴン
【3着候補】
フライライクバード
ホウオウイクセル
ホウオウエミューズ
エヒトは、好仕上がり時には、そのまま力を発揮するタイプで、2走前のAJCCでは、上り1番時計34.4秒を繰り出し、0.1秒差2着と好走した。
今回も、中間の動きに注意が必要だ。
セイウンハーデスは、春から中距離の自己条件で仕切り直し。
初戦を好位抜け出しで勝利すると、前走の新潟記念では逃げ粘って0.1秒差2着と好走。
ブリンカー効果も明らかで、先行の安定度が高くなってきている。
フェーングロッテンは、昨年のラジオNIKKEI賞で重賞初制覇とすると、距離適性外だった菊花賞を除けば、重賞成績 0-2-2-0 という安定度。
松若騎手の継続騎乗も大いにプラスで、中心視で良い。
その他、速い上りという点で見ると、ククナ、レインフロムヘヴン、ホウオウイクセルが33秒台前半の脚があり注意。
走破時計という点で見ると、レインフロムヘヴン、グランオフィシェ、バトルボーンが、1分57秒台の時計を持っている。
更に、週末に天気が崩れ、重～不良になった場合、この条件で連対実績のある馬は、ホウオウエミューズとセイウンハーデスの2頭。
こうして見ると、穴どころも薄っすらと浮かび上がってきており、後は、中間の動きと当日の気配から判断したい。
(編集長・katsu)
