ホープフルS2023過去10年の傾向データ

ホープフルS2023過去10年の傾向データ

ホープフルS(G1)は、中山芝2000mで行われる2歳限定のG1。
来春のクラシックを展望する上でも重要な1戦であり、外国人ジョッキー馬券率90%というレースでもある。昨年は、14番人気のドゥラエレーデ(B.ムルザバエフ)が1着、2着、3着にも7番人気、6番人気が入り、3連単246万円の大波乱となった。
尚、以下のデータは、G1昇格前のデータを含む2013年からのものとなっている。
では、過去10年の傾向データを見ていこう。

 

●人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1番人気 5-2-0-3 50.0% 70.0% 70.0%
2番人気 2-1-4-3 20.0% 30.0% 70.0%
3番人気 1-2-1-6 10.0% 30.0% 40.0%
4番人気 0-2-1-7 0.0% 20.0% 30.0%
5番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
6番人気 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
7番人気 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
8番人気 1-2-2-5 10.0% 30.0% 50.0%
9番人気 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
10番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
11番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
13番人気 0-0-0-9 0.0% 0.0% 0.0%
14番人気 1-0-0-6 14.3% 14.3% 14.3%
15番人気 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0%
16番人気 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%
17番人気 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%
18番人気 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%

●開催年 3着内人気
2022年 14-7-6
2021年 2-4-8
2020年 1-3-4
2019年 1-3-2
2018年 1-2-3
2017年 1-4-8
2016年 1-8-2
2015年 3-1-2
2014年 2-8-9
2013年 8-1-2

1番人気は、勝率50%、連対率70%、複勝率70%で、軸として機能していると言える。
中心は、1~3番人気。
連軸率90%となっており、軸はこの3頭からとなる。
相手も8番人気以内が90%なので、馬連としては実質8頭立てと考えられる。
2桁人気は、2022年1着(14番人気)のみなので、割引き。

 

●所属 成績 勝率 連対率 複勝率
関東馬 3-5-6-60 4.1% 10.8% 18.9%
関西馬 7-5-4-59 9.3% 16.0% 21.3%
その他 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%

頭数、率ともに関西馬が優勢だが、関東馬も割り引く程ではない。

 

●枠順 成績 勝率 連対率 複勝率
1枠 1-1-1-11 7.1% 14.3% 21.4%
2枠 2-0-2-12 12.5% 12.5% 25.0%
3枠 1-1-0-15 5.9% 11.8% 11.8%
4枠 2-3-2-13 10.0% 25.0% 35.0%
5枠 2-1-1-15 10.5% 15.8% 21.1%
6枠 2-2-1-15 10.0% 20.0% 25.0%
7枠 0-1-2-18 0.0% 4.8% 14.3%
8枠 0-1-1-22 0.0% 4.2% 8.3%

内回りの4回コーナーを回る2000m戦で、外枠はやや不利。
7,8枠からは勝ち馬は出ていない。

 

●脚質 成績 勝率 連対率 複勝率
逃げ 0-1-0-11 0.0% 8.3% 8.3%
先行 7-5-1-29 16.7% 28.6% 31.0%
差し 3-3-8-42 5.4% 10.7% 25.0%
追込 0-1-1-39 0.0% 2.4% 4.9%

上りの速い先行~差しが中心。
意外と逃げ馬も苦戦しており、上り比べの様相。

 

●キャリア 成績 勝率 連対率 複勝率
1戦 3-0-2-13 16.7% 16.7% 27.8%
2戦 4-6-4-41 7.3% 18.2% 25.5%
3戦 1-1-3-28 3.0% 6.1% 15.2%
4戦 2-1-1-20 8.3% 12.5% 16.7%
5戦 0-0-0-15 0.0% 0.0% 0.0%
6戦 0-2-0-3 0.0% 40.0% 40.0%
7戦 0-0-0-0 0.0% 0.0% 0.0%
8戦 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
9戦~ 0-0-0-0 0.0% 0.0% 0.0%

1~4戦が中心。
勝ち馬の100%、2着馬の80%、3着馬の100%が該当しており、5戦以上は大きく割引きとなる。

 

●前走レース 成績 勝率 連対率 複勝率
新馬 3-0-2-13 16.7% 16.7% 27.8%
東スポ2S 3-0-2-13 16.7% 16.7% 27.8%
京都2歳S 1-1-0-11 7.7% 15.4% 15.4%
萩S 1-1-0-2 25.0% 50.0% 50.0%
萩S 1-0-0-2 33.3% 33.3% 33.3%
葉牡丹賞 1-0-0-12 7.7% 7.7% 7.7%
未勝利 0-2-1-27 0.0% 6.7% 10.0%
黄菊賞 0-1-1-6 0.0% 12.5% 25.0%
紫菊賞 0-1-1-1 0.0% 33.3% 66.7%
アイビーS 0-1-1-0 0.0% 50.0% 100.0%
デイリ2S 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
新潟2歳S 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
きんもくせ 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
芙蓉S 0-0-1-4 0.0% 0.0% 20.0%
百日草特別 0-0-1-3 0.0% 0.0% 25.0%
その他 0-0-0-26 0.0% 0.0% 0.0%

新馬戦からも3勝しているが、これはG1になる以前の話。
G1昇格後の勝ち馬は、全てOP以上からとなっており、新馬は3着が1回あるのみ。
明らかにレースの格が問われる。
また、前走1800~2000m 9-8-10-109 で、1600m以下からの参戦は割引き。

 

●前走人気 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1人気 7-7-4-28 15.2% 30.4% 39.1%
前走2人気 1-1-1-17 5.0% 10.0% 15.0%
前走3人気 0-1-2-15 0.0% 5.6% 16.7%
前走4人気 0-0-1-19 0.0% 0.0% 5.0%
前走5人気 0-1-1-11 0.0% 7.7% 15.4%
前走6~9人 2-0-1-21 8.3% 8.3% 12.5%
前走10人~ 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%

前走1,2番人気が中心。
勝ち馬の80%、2着馬の80%、3着馬の50%が該当。
前走3番人気以下となると、2着の率の1桁に落ち、3着までとの見方が順当。
10番人気以下からの巻き返しはなく、大きく割引き。

 

●前走着順 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1着 7-9-9-68 7.5% 17.2% 26.9%
前走2着 2-1-0-8 18.2% 27.3% 27.3%
前走3着 0-0-1-14 0.0% 0.0% 6.7%
前走4着 1-0-0-2 33.3% 33.3% 33.3%
前走5着 0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0%
前走6~9着 0-0-0-15 0.0% 0.0% 0.0%
前走10着~ 0-0-0-9 0.0% 0.0% 0.0%

前走1~4着以内が中心。
馬券になった全ての馬が該当しており、当レースの最重要ファクターとなる。
特に1着馬が強く、全馬券の83.3%を占める。
着差では、0.2秒差以内負けがボーダーラインで、0.3秒差以上負けからは馬券になっていない。

 

●まとめ
・連軸は、当日1~3番人気
・相手は、当日8番人気以内
・7,8枠から勝ち馬は出ていない
・上りの速い先行~差し
・キャリア1~4戦
・前走OPクラス以上
・前走1800~2000m 9-8-10-109
・前走1,2番人気
・前走1~4着以内(特に1着)
・前走着差0.2秒差以内負けがボーダーライン

【勝ち馬候補】
シンエンペラー

【2,3着候補】
ゴンバデカーブース
ヴェロキラプトル
シリウスコルト
レガレイラ
センチュリボンド

【3着候補】
アドミラルシップ
インザモーメント
タリフライン
ウインマクシマム
ミスタージーティー

唯一、全ての項目をクリアしたのはシンエンペラー。
凱旋門賞馬ソットサスの全弟であり、当サイト血統評価1A+という良血馬でもある。
キャリア2戦で前走の京都2歳Sを1番人気1着。
中山向きな走法では無いが、3枠を引き当てており、大きな死角は無い。中心視。

サウジアラビアRCを勝ったゴンバデカーブースは、前走1600mなのと、3番人気だったので評価を一つ下げたが、上り1番時計33.5秒を繰り出しての勝利で、軽視はできない。

上り時計勝負ならレガレイラ。
アイビーSは、新馬戦に続いての出遅れも響いて0.2秒差3着と負けたが、上り1番時計32.7秒は強烈。
すんなり出るようなら台頭があっても良いのだが、牝馬 0-0-0-6 というデータも気になる。

走りの安定度と持ち時計では、ヴェロキラプトルが良い。
芝1800mを1:46.0はメンバー中1位で、楽に先行できれば粘り込みも十分。

その他では、ミスタージーティー、タリフラインあたりも上りの脚があって面白そう。

傾向に該当している各馬が、そのまま予想オッズに反映されている点から見ても、昨年のような大荒れは考え辛い。
上位馬の中から、じっくりと選んで、少ない点数で決めたい。

(編集長・katsu)

レース展望カテゴリの最新記事