マイラーズC(G2)は、京都芝1600mで行われる4歳以上の別定G2。
後の安田記念のステップレースで、1着馬には優先出走権が与えられる。
昨年は、シュネルマイスターが上り32.9秒の鬼脚を繰り出し差し切った。
尚、以下は阪神開催だった2021年、2022年を除く過去10年となっている。
では、過去10年の傾向データを見ていこう。
●人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1番人気 3-2-2-3 30.0% 50.0% 70.0%
2番人気 1-1-2-6 10.0% 20.0% 40.0%
3番人気 3-0-2-5 30.0% 30.0% 50.0%
4番人気 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
5番人気 1-3-0-6 10.0% 40.0% 40.0%
6番人気 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
7番人気 0-1-2-7 0.0% 10.0% 30.0%
8番人気 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
9番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
11番人気 0-0-1-8 0.0% 0.0% 11.1%
12番人気 0-0-0-7 0.0% 0.0% 0.0%
13番人気 0-0-0-7 0.0% 0.0% 0.0%
14番人気 0-0-0-7 0.0% 0.0% 0.0%
15番人気 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0%
16番人気 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%
17番人気 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
18番人気 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
●開催年 3着内人気
2023年 1-4-3
2020年 1-7-2
2019年 1-5-4
2018年 4-2-1
2017年 2-1-7
2016年 3-5-11
2015年 8-5-1
2014年 3-1-2
2013年 5-8-3
2012年 3-6-7
1番人気は、勝率30%、連対率50%、複勝率70%で、連軸、3連軸としては機能している。
中心は、1～3番人気。
勝ち馬の70%、2着馬の30%、3着馬の60%が該当しており、連軸率90%。
まずは、この3頭から連軸を選びたい。
2016年3着(11番人気)を除く全ての馬券が8番人気以内となっており、実質8頭立てのレースと言える。
●所属 成績 勝率 連対率 複勝率
関東馬 2-0-1-22 8.0% 8.0% 12.0%
関西馬 8-10-9-92 6.7% 15.1% 22.7%
その他 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
関西馬優勢。
関東馬で勝った2頭は1，2番人気で、過去にG1勝ちのある実績馬だった。
●馬齢 成績 勝率 連対率 複勝率
4歳馬 3-5-2-34 6.8% 18.2% 22.7%
5歳馬 5-1-6-24 13.9% 16.7% 33.3%
6歳馬 1-1-1-27 3.3% 6.7% 10.0%
7歳～ 1-3-1-31 2.8% 11.1% 13.9%
5歳＞4歳＞6歳＞7歳以上の順。
特に4，5歳馬の連対率が高く、ここが中心。
6歳以上になると勝率が落ちるので、2着以下という見方が定石。
●枠順 成績 勝率 連対率 複勝率
1枠 1-1-0-12 7.1% 14.3% 14.3%
2枠 2-2-1-11 12.5% 25.0% 31.3%
3枠 0-1-3-13 0.0% 5.9% 23.5%
4枠 1-2-1-13 5.9% 17.6% 23.5%
5枠 0-1-0-17 0.0% 5.6% 5.6%
6枠 2-1-4-12 10.5% 15.8% 36.8%
7枠 1-2-0-20 4.3% 13.0% 13.0%
8枠 3-0-1-18 13.6% 13.6% 18.2%
全ての枠から連対馬が出ており、内外の差は少ない。
●脚質 成績 勝率 連対率 複勝率
逃げ 1-2-0-7 10.0% 30.0% 30.0%
先行 5-2-4-22 15.2% 21.2% 33.3%
差し 2-6-5-46 3.4% 13.6% 22.0%
追込 2-0-1-41 4.5% 4.5% 6.8%
先行＞逃げ＞差し＞追込の順。
上り1～5番時計 8-7-5-33 となっており、連対には必要な条件となる。
ただし、開幕週という事もあり逃げが残るケースもあるので確たる逃げ馬がいる場合は注意が必要。
●前走レース 成績 勝率 連対率 複勝率
中山記念 3-0-0-4 42.9% 42.9% 42.9%
阪神カップ 2-0-0-2 50.0% 50.0% 50.0%
香港M 1-0-1-2 25.0% 25.0% 50.0%
中日新聞杯 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
金鯱賞 1-0-0-2 33.3% 33.3% 33.3%
洛陽S 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
白富士S 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
東京新聞杯 0-2-4-10 0.0% 12.5% 37.5%
六甲S 0-2-0-11 0.0% 15.4% 15.4%
阪急杯 0-2-0-2 0.0% 50.0% 50.0%
洛陽S 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
ディセンバ 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
スワンS 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
AJCC 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
京都金杯 0-0-2-4 0.0% 0.0% 33.3%
マイルCS 0-0-2-3 0.0% 0.0% 40.0%
ダービー卿 0-0-1-21 0.0% 0.0% 4.5%
その他 0-0-0-53 0.0% 0.0% 0.0%
7つの様々なレースから勝ち馬が出ている。
海外を含む重賞組が 8-6-10-72 と中心。
条件戦からは 0-0-0-5 となっているので大きく割引き。
レースの格が問われる。
●前走人気 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1人気 1-5-2-14 4.5% 27.3% 36.4%
前走2人気 3-2-3-15 13.0% 21.7% 34.8%
前走3人気 2-0-1-5 25.0% 25.0% 37.5%
前走4人気 2-1-1-4 25.0% 37.5% 50.0%
前走5人気 0-1-1-7 0.0% 11.1% 22.2%
前走6～9人 1-1-0-32 2.9% 5.9% 5.9%
前走10人～ 0-0-1-36 0.0% 0.0% 2.7%
前走1～5番人気が中心。
全ての馬券の90%がこれに該当。
6番人気以下になると、全ての率が1桁となっており割引き。
●前走着順 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1着 2-2-2-22 7.1% 14.3% 21.4%
前走2着 2-3-3-6 14.3% 35.7% 57.1%
前走3着 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
前走4着 2-0-1-6 22.2% 22.2% 33.3%
前走5着 1-2-0-5 12.5% 37.5% 37.5%
前走6～9着 1-1-3-29 2.9% 5.9% 14.7%
前走10着～ 1-1-1-39 2.4% 4.8% 7.1%
前走1～5着が中心。
勝ち馬の80%、2着馬の80%、3着馬の60%が該当。
着差では、1.9秒差以内負けがボーダーラインで、2.0秒差以上負けからは馬券になっていない。
●まとめ
・連軸は当日1～3番人気（連軸率100%）
・関西馬優勢。関東馬はG1勝ちクラスの実績馬で当日人気上位
・4，5歳馬が中心で6歳以上は2着以下
・枠順による有利不利なし
・先行＞逃げ＞差し＞追込の順
・上り時計重視だが、逃げ馬がいる場合は率が高く注意
・前走海外を含む重賞組 8-6-10-72
・前走1～5番人気
・前走1～5着以内
・着差1.9秒差以内負けがボーダーライン
【勝ち馬候補】
セリフォス
ソウルラッシュ
【2，3着候補】
トランキリテ
【3着候補】
エエヤン
コレペティトール
セッション
ソーヴァリアント
セリフォスは、前走の香港マイルでは5番人気7着と振るわなかったが、マイルCS勝ちを含むマイル重賞4勝、G1で2着2回の実績馬。
5歳馬という事もあり、マイナス点は前走着順のみで最有力候補。
ソウルラッシュは、香港マイルでは4番人気4着と、セリフォスを上回って見せた。
こちらもマイル重賞2勝、2着2回、3着1回の実績馬で、安田記念以外の重賞は全て4着以内という堅実派。
6歳馬という点以外はマイナスは無く、こちらも次点とはなるが有力候補。
トランキリテは、前々走で3勝クラスを勝ったばかりの格下だが、前走の洛陽Sでは上り1番時計33.4秒を繰り出し、タイム差無しの2着と好走。
しかも、18番枠から出遅れてのものなので、まともならプラス2kgとなる斤量も克服可能と見える。
その他、前走好走も前走人気がマイナスなエエヤン、コレペティトール。
逆に前走人気は足りてても前走着順が足りないセッション、ソーヴァリアントはこの評価まで。
最もG1に近い条件である別定G2の、しかも根幹距離の基礎となるマイル戦ともなれば、能力のトップ値はもちろんだが、それを発揮できる安定度も問われる。
頭がどちらかに決められても、3着の難しさも残されるレースとなりそうだが、中間の動きと当日の気配に注意して、狙い撃ちで決めたい。
(編集長・katsu)
