北九州記念(G3)は、小倉芝1200mで行われる3歳以上のハンデG3。
波乱傾向のハンデ重賞で、100万馬券が2回も出ている。
では、傾向を見て行こう。
●人気
連軸は1~4番人気が中心で連軸率90%。
軸はこの4頭から選びたいのだが、勝率は20%なので、頭には推し辛い。
その他では、3勝している8番人気も不気味。
●馬齢
4歳>5歳>3歳>6歳>7歳以上の順。
特に4,5歳は連対率が2桁なので、軸はここから。
●性別
夏競馬らしく、牝馬が牡馬・セン馬を倍近く率で上回っている。
●枠順
有利不利なしだが、1,2,3,6枠の成績が良い。
●脚質
当然、前有利。
●斤量
51kg~57kgと幅広いが、50kg以下の軽斤量馬、57.5kg以上の重斤量馬からは馬券になっていない。
●前走レース
前走CBC賞、アイビスSD、佐世保S、バーデンバーデンC、福島テレビ杯から勝ち馬が出ている。
●前走人気
人気度外視
●前走着順
1~3着中心
●前走着差
0.9秒差以内負けがボーダーラインで、1.0秒差以上負けからは馬券になっていない。
【勝ち馬候補】
サーマルウインド
ピューロマジック
テイエムスパーダ
【2,3着候補】
ナナオ
ペアポルックス
バースクライ
【3着候補】
ジャスパークローネ
ヨシノイースター
サーマルウインドは、4か月振りとなる前走の春雷Sを2番人気タイム差無しの2着と好走。
叩いての上積みがあれば更に前進が見込める。
道悪実績があるのも良い。
ピューロマジックは、葵Sを8番人気ながら逃げ切り勝ち。
3歳牝馬という事もあり、勝って2kg減の53kgで走れるのも大きなプラス。
最も複勝率の高い6枠に入り、無欲の逃げに徹する。
テイエムスパーダは、前走の着差からすると消し対象なのだが、当時48kgという軽斤量だったとは言え、1:05.8 という異次元の時計でCBC賞を勝っている。
行くと分かっていても、行き切れば残れる可能性も十分で、大穴はこの馬か。
ナナオは、3ヵ月振りの葵Sで0.2秒差3着と好走。
OPを2勝しており、重馬場実績も、時計の裏付けもある。
52kgで魅力なのだが、休み明け 0-0-0-1 がどうか。
ペアポルックスは、このコース2戦2勝のコース巧者。
一気に3kg減の54kgという斤量も魅力で、堅実さが混戦に活きる。
差し馬ならバースクライ。
オーシャンSで見せた上り34.1秒は1番時計で、0.2秒差3着まで詰めた。
道悪が味方するようなら一発も。
58.5kgという重斤量を嫌ったジャスパークローネ、6歳馬ヨシノイースターは3着評価まで。
雨がどの程度降り、馬場がどの程度悪くなるのか?
こればかりは、スタートの瞬間になっても分からない。
「平坦小回りの1200mという特殊距離で行われるハンデ戦」
この基本から外れない様に印を回したい。
(編集長・katsu)