七夕賞(G3)は、福島芝2000mで行われる3歳以上ハンデG3。
2桁人気の馬券率が80%という、とにかく波乱が前提のハンデ重賞。
データは、中山で行われた2011年を除いた、2009年～2019年の過去10年のもの。
では、過去10年の傾向データを見ていこう。
●人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1番人気 3-1-2-4 30.0% 40.0% 60.0%
2番人気 1-1-2-6 10.0% 20.0% 40.0%
3番人気 2-0-0-8 20.0% 20.0% 20.0%
4番人気 0-2-0-8 0.0% 20.0% 20.0%
5番人気 1-2-0-7 10.0% 30.0% 30.0%
6番人気 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
7番人気 0-1-2-7 0.0% 10.0% 30.0%
8番人気 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
9番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
11番人気 2-0-1-7 20.0% 20.0% 30.0%
12番人気 0-0-2-8 0.0% 0.0% 20.0%
13番人気 0-0-0-8 0.0% 0.0% 0.0%
14番人気 1-0-1-6 12.5% 12.5% 25.0%
15番人気 0-0-0-8 0.0% 0.0% 0.0%
16番人気 0-0-1-7 0.0% 0.0% 12.5%
開催年 3着内人気
2019年 3-2-12
2018年 11-4-12
2017年 1-5-7
2016年 3-5-11
2015年 2-8-16
2014年 5-10-1
2013年 1-7-14
2012年 14-1-7
2010年 11-6-1-2
2009年 1-4-2
2桁人気の複勝率が80%という波乱のレース。
まずは、2桁人気から選んだ方が良さそうなくらい。
しかし、意外と1番人気の複勝率も60%と高く、これは、これで当てにはなりそう。
●馬齢 成績 勝率 連対率 複勝率
3歳 0-0-0-0 0.0% 0.0% 0.0%
4歳 2-1-0-7 20.0% 30.0% 30.0%
5歳 4-3-2-33 9.5% 16.7% 21.4%
6歳 3-5-7-35 6.0% 16.0% 30.0%
7歳～ 1-1-2-46 2.0% 4.0% 8.0%
5歳＞6歳＞4歳＞7歳以上＞3歳の順。
このレースに関しては、若さよりも経験が活きるようだ。
●所属 成績 勝率 連対率 複勝率
美浦 3-6-4-64 0.0% 18.2% 18.2%
栗東 7-4-7-57 3.9% 11.7% 16.9%
関東圏のレースだが、勝ち馬の数では、関西馬が優勢。
しかし、連対、複勝率については、関東馬。
●枠順 成績 勝率 連対率 複勝率
1枠 1-0-1-16 5.6% 5.6% 11.1%
2枠 1-2-0-15 5.6% 16.7% 16.7%
3枠 1-1-0-16 5.6% 11.1% 11.1%
4枠 3-2-3-10 16.7% 27.8% 44.4%
5枠 0-2-3-15 0.0% 10.0% 25.0%
6枠 3-1-2-14 15.0% 20.0% 30.0%
7枠 1-0-1-18 5.0% 5.0% 10.0%
8枠 0-2-1-17 0.0% 10.0% 15.0%
スパイラルカーブの小回りコースで、内枠が有利かと思われるが、このレースでは、中から外が優勢。
特に後入れの偶数番枠の成績が良い。
●脚質 成績 勝率 連対率 複勝率
逃げ 1-0-1-9 9.1% 9.1% 18.2%
先行 6-2-5-26 15.4% 20.5% 33.3%
差し 2-5-3-44 3.7% 13.0% 18.5%
追込 1-3-2-41 2.1% 8.5% 12.8%
上り1番時計 1-6-1-3 9.1% 63.6% 72.7%
上り2番時計 4-2-1-3 40.0% 60.0% 70.0%
上り3番時計 2-0-2-10 14.3% 14.3% 28.6%
それ以下 3-2-7-104 8.3% 10.3% 33.0%
先行＞差し＞追込＞逃げの順。
上りの速い脚のある先行馬が断然有利で、最有力項目と考えられる。
●斤量 成績 勝率 連対率 複勝率
～48kg 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
49kg 0-0-0-0 0.0% 0.0% 0.0%
50kg 0-0-1-2 0.0% 0.0% 33.3%
51kg 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%
52kg 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
53kg 0-1-2-17 0.0% 5.0% 15.0%
54kg 1-1-0-26 3.6% 7.1% 7.1%
55kg 1-3-4-19 3.7% 14.8% 29.6%
56kg 1-1-1-18 4.8% 9.5% 14.3%
56.5kg 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
57kg 5-2-1-18 19.2% 26.9% 30.8%
57.5kg 1-0-0-4 20.0% 20.0% 20.0%
58kg 0-2-1-3 0.0% 33.3% 50.0%
58.5～ 0-0-0-0 0.0% 0.0% 0.0%
57kgと比較的重い斤量が5勝と活躍。
ハンデ＝実力＝着順となっているようだ。
49kg以下、58.5kg以上は、馬券になっていない。
●前走レース 成績 勝率 連対率 複勝率
鳴尾記念 2-2-0-12 12.5% 25.0% 25.0%
エプソムC 2-0-2-19 8.7% 8.7% 17.4%
福島テレビ 1-1-2-6 10.0% 20.0% 40.0%
目黒記念 1-1-0-13 6.7% 13.3% 13.3%
米子S 1-0-1-2 25.0% 25.0% 50.0%
都大路S 1-0-0-3 25.0% 25.0% 25.0%
AJCC 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
東京新聞杯 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
福島民報杯 0-2-1-3 0.0% 33.3% 50.0%
新潟大賞典 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
仁川S 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
ヴィクトリ 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
ドバイSC 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
天皇賞春 0-0-1-2 0.0% 0.0% 33.3%
産経大阪杯 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%
夏至S 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
芦ノ湖特別 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
アハルテケ 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
その他 0-0-0-50 0.0% 0.0% 0.0%
G3＞OP＞G2が中心で、鳴尾記念、エプソムC、福島テレビOP、目黒記念、米子Sなどが好走。
●前走人気 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1人気 2-0-1-4 28.6% 28.6% 42.9%
前走2人気 1-1-0-4 16.7% 33.3% 33.3%
前走3人気 1-1-1-4 14.3% 28.6% 42.9%
前走4人気 0-0-1-8 0.0% 0.0% 11.1%
前走5人気 1-4-1-8 7.1% 35.7% 42.9%
前走6～9人 4-2-6-36 8.3% 12.5% 25.0%
前走10人～ 1-1-1-57 1.7% 3.3% 5.0%
一見、バラけて見えるが、前走1～5番人気の平均は、勝率13.3%、連対率25.2%、複勝率34.6%と高め。
6番人気以下からよりは、こちらからが良さそう。
●前走着順 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1着 1-1-3-10 6.7% 13.3% 33.3%
前走2着 2-1-1-10 14.3% 21.4% 28.6%
前走3着 0-2-0-7 0.0% 22.2% 22.2%
前走4着 1-1-1-4 14.3% 28.6% 42.9%
前走5着 1-0-0-5 16.7% 16.7% 16.7%
前走6～9着 1-1-3-35 2.5% 5.0% 12.5%
前走10着～ 4-4-3-50 6.6% 13.1% 18.0%
前走着順は、1～5着以内と、それ以下との数値がほぼ同等で、中々難しい。
1、2、4着の数値が高い。
●注目馬
クレッシェンドラヴ
予想オッズ1番人気◎ 6歳○ 美浦○ 差し○ 上り時計○ 57.0kg◎ 前走・中山金杯× 1番人気◎ 7着△
総合点25
昨年、美浦S(1600万下)を勝った後、福島民報杯(L)0.1秒差2着し、同レースでも0.1秒差2着と好走。
その後、秋のオールカマー(G2)を直線の不利もあり0.5秒差5着した後、福島記念(G3)を0.2秒差を付けての快勝。重賞初制覇となる。
年内は、中山金杯(G3)で1番人気に支持されるも0.4秒差7着と敗れている。
出遅れ癖もあるが、置かれる形で後方からの競馬が基本スタイル。
先行有利なこのレースとすると、少々厳しく、差し切るには、展開の助けもいる。
ジナンボー
予想オッズ2番人気△ 5歳◎ 美浦○ 先行◎ 上り時計▲ 56.0kg△ 前走・大阪杯△ 9番人気△ 6着△
総合点18
父ディープインパクト、母アパパネという血統。
兄弟同様、注目度の高い血統馬だが、未だ重賞未勝利の身。
昨年、ジューンS(3勝クラス)では、不良馬場ながら上り1番時計36.7秒、2着に0.2秒差を付けて、逃げ切り勝ち。オープン入りする。
初重賞挑戦となった新潟記念(G3)では、上り2番時計33.9秒を繰り出し、タイム差無しの2着と好走。
その後、ジャパンカップ(G1)で3.2秒差13着、小倉大賞典(G3)0.3秒差3着、大阪杯(G1)0.5秒差6着と、自己条件では好走できている。
前々走の小倉大賞典(G3)では、先行勢が全滅する中、唯一、僅差3着に粘っており、小回りへの対応も見せた。
馬体重が落ち着かないタイプなので、当日の仕上がりには注意が必要。
マイネルサーパス
予想オッズ3番人気○ 4歳▲ 美浦○ 差し○ 上り時計▲ 56.5kg△ 前走・福島民報杯△ 2番人気△ 1着○
総合点19
福島コース実績 2-1-0-0 という福島巧者。
しかも、2着に負けた1回も、不良馬場で行われたラジオNIKKEI賞(G3)0.1秒差というもので、適性は高いと見える。
前走の福島民報杯(L)では、マクリ気味に4コーナーから仕掛け、最後は、1馬身以上付ける快勝。
鞍上も引き続き、国分騎手で、好走可能。
ヒンドゥタイムズ
予想オッズ7番人気△ 4歳▲ 栗東◎ 先行◎ 上り時計◎ 55.0kg○ 前走・下鴨S× 1番人気◎ 1着◎
総合点22
9戦して、4-2-2-1と、馬券にならなかったのは1度だけ。その1回も0.1秒差4着と、実に堅実な走りを見せている。
注目したいのは、全9戦で上り3番時計以内という事。
阪神、中山、京都、中京、小倉、東京を経験しており、重馬場での勝ち鞍もある。
単純に、上り重視という点では、最有力候補。穴で一考。
ヴァンケドミンゴ
予想オッズ10番人気△ 4歳▲ 栗東◎ 差し○ 上り時計◎ 54.0kg△ 前走・エールS× 2番人気△ 1着◎
総合点20
前走のエールS(3勝クラス)を勝って、オープン入りしたばかりだが、中山、福島で速い上りを記録している点に好感が持てる。
道悪は、上手い方ではないだろうが、前走57kg→54kgという軽斤量を活かして、一発あってもおかしくない。
●まとめ
今年は、例年に比べ、前走重賞組の参戦が少なく、比較がより難しくなっている。
2桁人気は、確率80%ともなれば、無条件に1頭は拾っておくべきだし、むしろ、こちら側を軸として、上位人気へ流す方が良いのかも知れない。
上記の5頭が揃って馬券にならないとは考え辛いが、中間の時計、当日の気配から軸を見極めたいと思う。
(編集長・katsu)
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