今回の血統研究所は、千葉サラブレッドセール２歳で、血統的に見どころがある配合を何頭かピックして、簡易評価を行いたいと思います。
あくまでも簡易評価ですので、細かいところまでは出しませんが、配合的に優秀である。スピード・スタミナにかなりの良さがある。日本向きの配合である。このあたりを基準にしていきたいと、考えております。
※実際の競馬においての損害等は、あくまでも自己責任になります。実際の競馬においての損害等は、あくまでも自己責任となります。当方は、一切の責任を負いません。また、考察の順番に配合の良し悪しは、関係ありません。更に、あくまでも血統表のみでの考察になりますので、馬体や気性面においての評価は行っておりません。それを踏まえてご閲覧頂ければ幸いであります。
では、今回は千葉サラブレッドセール２歳です。
・上場番号２番 シュヴァルグラン×パドパピヨン 牡
主導は、Royal Chargerが落失するものの、サンデーサイレンス３×４の系列クロス。次いでNureyevの系列クロスや、Mr.Prospectorの中間断絶で血統を構成。血の濃さはあるが、スピード面にはかなりの良さがあり、父の傾向を良く引き継いだ為、開花は早い。芝向きのマイルタイプ。
・上場番号１３番 ドレフォン×ジッパーレーン 牡
主導は、その父Raise a Nativeとの位置関係に問題を残すもののMr.Prospector５×５の系列クロス。次いで、Northern Dancerの中間断絶で血統を構成。また、孤立しがちなPrincequillo系をSir Gaylord.Pocahontasクロスにより主導と連動させた点は見るべき部分である。開花はやや遅め。ダート向きのマイルタイプ
・上場番号１５番 ハービンジャー×パセンジャーシップ 牝
主導は、その父母であるNearctic/Natalma共に系列クロスを形成したNorthern Dancer５・５・６・７×５・５・７の系列クロス。次いで、Hail to Reason７×５・８の系列クロスの影響が強い。主導としては不明瞭だが、血統全体の連動性が高く、ここが能力の源泉。牝馬としては重厚。開花は遅い。芝向きの中～クラシックタイプ。
・上場番号１８番 ハービンジャー×ステラスターライト 牡
主導は、その父Northern Dancerとの位置関係に問題を残すもののLyphard５×５の系列クロス。次いで、Turn-toを伴うHail to Reasonの影響が強い。従って主導としてはやや不明瞭なものの、Sir IvorによりPrincequilloを連動させ、Crepelloの系列クロスがスタミナの核を形成。珍しくあるがSea-Birdの中間断絶も、能力形成に寄与している。開花は遅い。芝向きの中～長距離タイプ。
・上場番号２４番 スワーヴリチャード×リリーアメリカ 牝
主導は、Northern Dancerを伴うLyphard５×４・５で明確。次いで、Hail to Reason５・８×７の系列クロスで血統を構成。Princequillo系の離反は惜しまれるが、Never Bendの系列クロスにより仏系を取り込み、Le Fabuleuxが主導と連動した点も見るべき部分である。配合の難しい同父産駒としては良くできている。開花は比較的早い。芝向きの中距離タイプ。
・上場番号３３番 ナダル×スクラッタ 牝
主導は、Mr.Prospector５・５×４の系列クロスで明確。次いで、位置に問題を残すもののNorthern Dancerを伴う、Nijinsky５・７×７や、Turn-toを伴うHail to Reason６・８×６で血統を構成。また、Buckpasser６・７×７の系列クロスがスタミナの核を形成。Princequillo系の離反は惜しまれるが、しっかりとした血統構成となった。開花は普通といったところ。ダート向きのマイル～中距離タイプ。
・上場番号３８番 ジャスタウェイ×ストロボフラッシュ 牝
主導は、その仔Northern Dancerとの位置関係に問題を残すものの、Nearctic５・７×７・８の系列クロス。次いで、Almahmoud. Grey Sovereignの系列クロスや、Turn-toの中間断絶で血統を構成。同父産駒としてはスピードに恵まれた血統構成となった。開花はやや遅め。芝・ダート兼用のマイルタイプ。
・上場番号４０番 ドレフォン×クロースフレンド 牝
主導は、その父Raise a Nativeとの位置関係に問題を残すものの、Mr.Prospector５・７×５の系列クロス。次いで、Bold Ruler.Turn-toの系列クロスや、Northern Dancerを伴うNijinskyで血統を構成。この配合の面白い所は、Ribotを伴うTom Rolfeにより、Princequilloが主導と連動した点にあり、しっかりとした血統構成となった。開花は普通といったところ。ダート向きのマイルタイプ。
・上場番号４１番 ロジャーバローズ×センシュアルドレス 牡
主導は、Hail to Reasonが世代ズレをおこした為に、非常に珍しくあるがRaja Baba６×５の系列クロス。前面のサンデーサイレンスクロスが、主導の明確性を乱しているものの、結合面に良さがある血統構成となった。開花はやや遅め。ダート向きのマイルタイプ。
・上場番号４７番 ハービンジャー×ファイアマーシャル 牡
主導は、その父Northern Dancerとの位置関係に問題を残すものの、Lyphard５×５の系列クロス。次いで、Turn-toを伴うHail to Reason７×５の影響が強い。従って主導としては不明瞭な配合ではあるが、Crepelloの系列クロスがスタミナの核を形成し、Sir Ivorクロスにより、Princequilloを連動させるなど、結合力に良さがある血統構成となった。開花は遅い。芝向きの中～クラシックタイプ。
・上場番号４９番 ロゴタイプ×グローリファイ 牡
主導は、Northern Dancerを伴うSadler’s Wells５×３。次いで、同様にNorthern Dancerを伴うNureyevや、Secretariatの系列クロスで血統を構成。また、Hail to Reasonの単一クロスにより結合をアシスト。バランスの良い配合では無いが、母の母への血の集合に良さがある血統構成。開花は遅め。芝向きの中距離タイプ。
・上場番号５０番 ミッキーアイル×アオゾラペダル 牡
主導は、Hurry On.Ksarの落失により、スピードタイプとなったものの、Lyphard５×４の系列クロスで明確。次いで、Turn-to.Sir Gaylordの系列クロスで血統を構成。また、Native Dancerを伴うRaise a Nativeや、Bold Rulerの系列クロスのスピード、River Lady.Buckpasserの結合アシストが機能しており、しっかりとした血統構成となっている。クロス種が多く開花は遅い。芝向きのスプリント～マイルタイプ。
今回は、千葉サラブレッドセールの２歳馬のピックをおこなってみました。あくまでも自分なりの目線でのピックですが、これ以外にも、勿論キラリと光る部分を持つ配合馬は含まれております。このような記事でも、馬主の皆様の参考や楽しみになれば幸いです。
今後とも、総合競馬サイトG-ZEROおよび、血統研究所をよろしくお願い申し上げます。
(taku.O)
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