北海道セプテンバーセール2023注目馬血統診断

北海道セプテンバーセール2023注目馬血統診断

今回の血統研究所は、北海道セプテンバーセールの中で、血統的に見どころがある配合を何頭かピックして、簡易評価を行いたいと思います。
あくまでも簡易評価ですので、細かいところまでは出しませんが、配合的に優秀である。スピード・スタミナにかなりの良さがある。日本向きの配合である。このあたりを基準にしていきたいと、考えております。

※実際の競馬においての損害等は、あくまでも自己責任となります。当方は、一切の責任を負いません。また、考察の順番に配合の良し悪しは、関係ありません。更に、あくまでも血統表のみでの考察になりますので、馬体や気性面においての評価は行っておりません。それを踏まえてご閲覧頂ければ幸いであります。

では、今回は北海道セプテンバーセールです。

・上場番号4 牡 モズアスコット×シャドウライフ

主導は、父の傾向を引き継ぎ、Northern Dancer5・6・6・6×5・6の系列クロス。次いで、Hail to Reasonの単一クロスで血統を構成。非常にシンプルな配合となった点が最大の長所。惜しむらくはAllegretta内の生かし方が弱い点か。とは言うものの、7代目以降においてNasullah.Tom Foolのスピードを生かし、スピードには良さがある血統構成となった。本質は、芝向きのマイルタイプで、ダートはこなせる程度だが、重馬場は得意なタイプ。開花は遅い。

・上場番号7 牡 ドレフォン×シシャモチャン

主導は、同父産駒に良く見られる、Mr.Prospector5×4の系列クロス。この主導は、血統の2ブロックにのみ影響を及ぼした為、そこまで明確とならなかった点が惜しまれる部分である。とは言うものの、Northern Dancerを伴うNijinskyがスタミナの核を形成。Princely Giftクロスがスピードをアシストしており、弱点や欠陥の派生から安定感には欠ける可能性はあるが、スピード・スタミナの厚い配合となっている。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場はこなせる程度。開花は比較的早い。

・上場番号13 牝 オーヴァルエース×タイムゴールド

主導は、Roberto5×4の系列クロス。母の持つHail to Reasonの世代の悪さを見事に補正しており、この部分は見るべき点である。次いで、Bold Ruler.Buckpasser. Raise a Nativeの系列クロスで血統を構成。また、Ribotを伴うGraustark(=His Majesty)がスタミナの核を形成。スピード・スタミナのアシストが厚い配合となっている。本質は、芝・ダート兼用の中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。牝馬としてはかなり重厚だが、無事な開花を望みたい一頭。開花は遅め。

・上場番号19 牡 シルバーステート×トーセンバスケット

主導は、かなり血が濃いものの、Roberto4×3の系列クロス。次いで、Haloの系列クロスや、Northern Dancerを伴うLyphardで血統を構成。血が濃い為に好不調の波の多さには注意が必要だが、位置関係がしっかりとした配合となった点が最大の長所。本質は、芝・ダート兼用の中~クラシックタイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は比較的早め。

・上場番号25 牡 カリフォルニアクローム×パイナマナ

主導は、母の傾向を引き継ぎ、Mr.Prospector4・5×5・5の系列クロス。この主導は血統の4ブロック全てに配され、非常に明確に血統をリードしている。次いで、Hail to Reason.Sir Gaylordの系列クロスで血統を構成。このSir Gaylordクロスにより、孤立しがちなPrinceuillo系を主導と連動させており、血統の背骨を形成する主導・結合の評価は高い。惜しむらくは、弱点を複数抱えた点で、好不調の波が大きい配合となった点。本質は、ダート向きのスプリント~マイルタイプで、芝は慣れればこなせる程度だが、重馬場は得意なタイプ。無事な開花を望みたい一頭である。開花は普通。

・上場番号26 牝 ディスクリートキャット×ハイヨーシルバー

主導は、母の傾向を引き継ぎ、Northern Dancer5・6×5・6の系列クロスで明確。次いで、Bold Rulerの系列クロスで血統を構成。この配合の良さは、明確な主導や、位置関係が良好である点があげられるが、有効性代数が10代目となった為、Rough’n Tumble. Intentionallyといった特殊な米系を抱えたクロスが主導と連動した点にある。本質は、ダート向きのマイルタイプで、芝は慣れればこなせる程度だが、重馬場は得意なタイプ。無事な開花を望みたい一頭である。開花は遅い。

・上場番号31 牡 シャンハイボビー×パルドン

主導は、Mr.Prospector5×5の系列クロス。この主導勢力は血統の3ブロックに影響を及ぼし、かなり明瞭に血統をリードしている。次いで、Northern Dancerの中間断絶で血統を構成。このシンプルさが、この配合の最大の長所であると言える。有効世代数が10代目となった点も幸いし、これといった弱点も無く、安定感がある血統となった点も見るべき部分である。本質は、ダート向きのスプリント~マイルタイプ。芝や重馬場は慣れればこなせる程度。開花は遅い。

・上場番号32 牝 シルバーステート×ハーフムーンⅡ

主導は、母の傾向を引き継ぎ、Northern Dancer6・6×4・5・7の系列クロス。次いで、父の主導であった、Turn-toを伴うHail to Reasonで血統を構成。従って、父母の血の再現性が非常に高い配合であり、Gold Bridgeを生かしたRidan(=Thong)のスピードアシスト等、しっかりとした配合となっている。本質は、芝向きのマイル~中距離タイプで、ダートは慣れればこなせる程度だが、重馬場は得意なタイプ。開花は比較的早め。

・上場番号33 牝 エスポワールシチー×ハレイワクィーン

主導は、Northern Dancerを伴うNureyev4×5で明確。次いで、同様にNorthern Dancerを伴うNijinskyや、Nasuha.Never Bend. Traffic Judgeの系列クロスで血統を構成。各系統は、土台構造を形成したNearcoやHyperionでしっかりと連動している。この連動性と主導の明確性が当馬の配合の最大の長所。惜しむらくはHail to Reasonの落失による、米系の離反で、思った程の成長を見せない可能性を秘める点か。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場はこなせる程度。開花は比較的早く、無事な開花を望みたい一頭である。

・上場番号41 牝 デクラレーションオブウォー×ショコラディスコ

主導は、Turn-toが落失するものの、Hail to Reasonを伴うHalo5×4。次いで、Nasrullahの系列クロスや、Northern Dancerの中間断絶クロスで血統を構成。比較的シンプルな配合であり、スピード面に良さがある配合となった。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプで、重馬場もこなせる全天候型。開花は比較的早い。

・上場番号44 牝 ノーブルミッション×パールデルタ

主導は、Natalma-Almahmoudと継続させた、Northern Dancer4・5×5・6の系列クロス。次いで、Prince John.Nasrullahの系列クロスで血統を構成。また、Blushing Groom.Hail to Reasonの単一クロスが結合をアシスト。孤立しがちな、Prncequillo系の間接的ながら主導と連動し、弱点を派生させやすい父内Allegretta内において、国内では特殊な血であるAlchimistをクロス。連動こそしていないものの、血統全体の質の高い配合となった。本質は、芝向きの中距離タイプで、ダートはこなせる程度だが、重馬場は得意なタイプ。牝馬としては重厚だが、無事な開花を望みたい一頭である。開花は普通。

・上場番号45 牝 フォーウィールドライブ×ティープリーズ

主導は、Halo5×5の系列クロスで明確。次いで、Bold Ruler. Swapsの系列クロスや、Ribotを伴うGraustarkや、Northern Dancerの中間断絶で血統を構成。非常にシンプルに作られた配合であり、ここが当馬の最大の長所。また、有効世代数が10代目となった点もあるが、これと言った弱点も無く、安定性のある血統構成。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場もこなせる全天候型。開花は遅めだが、着実に成長するタイプで、同父産駒としては、かなり良くできた配合である。

・上場番号46 牝 ドレフォン×ビウイッチアス

主導は、同父産駒としては良く見られる、Mr.Prosepector5×4の系列クロス。次いで、Spy Songを伴うCrimson Satanや、Northern Dancer.Jesterの中間断絶で血統を構成。やや煩雑ではあるが、各系統はしっかりと連動しており、ここが当馬の能力の源泉であると言える。本質は、ダート向きのマイルタイプで、芝や重馬場は慣れればこなせる程度。開花は比較的早い。

・上場番号63 牝 アポロケンタッキー×プラチナムスタング

主導は、父の持つ位置の悪さをしっかりと補正した、Northern Dancer4・7×5・5・6・7の系列クロスで明確。次いで、Bold Rulerの系列クロスで血統を構成。この配合の良さはこの部分で、父母共に位置の悪さを抱えた配合であるが、その補正に成功した点にある。惜しむらくはきめ細かく生かした欧米系の連動が図られていない点で、将来的な成長力にはやや疑問が残る点か。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプ。重馬場はこなせる程度。開花は比較的早い。

・上場番号76 牡 モーニン×ミヤビエメライン

主導は、父の傾向を引き継ぎMr.Prospector5・6×5の系列クロス。次いで、Hail to Reason7×5・7の系列クロス。従って主導としてはやや不明瞭になった点が惜しまれる。とは言うものの、Prince Johnのスピードを取り込み、Ribotを伴うTom Rolfeや、Northern Dancerの中間断絶が結合をアシスト。結合面は良好な配合となった。本質は、ダート向きのマイル~中距離タイプで、芝は慣れればこなせる程度だが、重馬場は得意なタイプ。無事な開花を望みたい一頭である。開花は遅い。

・上場番号82 牝 ディープブリランテ×プレッピー

主導は、父の傾向から外れるものの、Turn-toを伴うHail to Reason5×5・7。次いで、Nashua-Nasrullahの系列クロスや、Northern Dancer.Buckpasserの中間断絶で血統を構成。また、孤立しがちなPrincequillo系を、Sicambreを介し、かなり間接的ではあるものの主導と連動させており、この結合力が能力の源泉。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は遅い。

・上場番号104 牡 アポロケンタッキー×メジャードリーム

主導は、父母の位置の悪さを見事に補正した、Northern Dancer4・7×5・6・9の系列クロス。次いで、Tudor Minstrelを伴うMixed Marriageや、Petitionの中間断絶で血統を構成。補正したとは言えバランスの悪さや、7代目以降の連動性の弱さは気にはなるが、スピードのアシストは厚い配合となっている。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプで、重馬場はこなせる程度。開花は早め。

・上場番号115 牝 タワーオブロンドン×ラヴィアージュ

主導は、母の傾向を引き継ぎ、Nearctic-Nearcoと継続させた、Northern Dancer5・6×5・6の系列クロスで明確。次いで、Never Bend.Speak John.Bold Rulerの系列クロスで血統を構成。これらクロスにより、孤立しがちな、Djbel.Princequilloといった血をしっかりと主導と連動させており、競走馬の背骨を形成する主導・結合の評価は高い。また、7代目以降においても、Hail to Reason. Ambiorix. Owen Tudor.Athenia等をしっかりと生かし、主導と連動させており、まさにこの父にして、この母ありと言える組み合わせである。総合的にはかなり良好な配合であると言える。本質は、芝向きのマイル~中距離タイプで、ダート・重馬場は慣れればこなせる程度。牝馬としてはやや重厚だが、無事な開花を望みたい一頭である。開花は遅い。蛇足だが、繁殖としても有用な血統構成をしている点を付け加えておきたい。

・上場番号127 牝 ベストウォーリア×レディトゥフライ

主導は、母の傾向を引き継ぎ、Mr.Prospector5・5×4・5の系列クロス。次いで、Secretariat. Hail to Reasonの系列クロスや、Tom Foolを伴うBuckpasser、Northern Dancerの中間断絶で血統を構成。非常にしっかりとした位置関係を持つ配合で、各系統の連動性も十分にはかられている。惜しむらくは、やや血の集合に甘い部分がある点だが、これといった弱点も無く、隙の少ない血統構成。本質は、ダート向きのスプリント~マイルタイプで、芝は慣れればこなせる程度だが、重馬場は得意なタイプ。無事な開花を望みたい一頭である。蛇足だが、繁殖としても有用な血統構成をしており、フォーティーナイナーをクロスさせる配合がベストだと考えられる。開花は早め。

・上場番号132 牡 オーヴァルエース×リジョウクラウン

主導は、Northern Dancerを伴うDanzig5×4。次いで、Secretariatの系列クロスや、Northern Dancerを伴うNijinsky、Nothirdchanceを伴うHail to Reason、Native Dancerを伴うRaise a Nativeで血統を構成。非常に位置関係が良好な配合であり、主導内の充足率は高いとは言い難いものの、各系統の連動性も高く、安定感のある血統構成。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。父の無念を晴らせる程の血統構成であり、無事な開花を望みたい一頭である。開花は普通。

・上場番号138 牡 モーニン×アロゴ

主導は、その父系であるNorthern Dancer-Nearcticと継続させたDanzig5×5の系列クロス。その父Northern Dancerを血統の4ブロック全てに配し、非常に明確に血統をリードしている。次いで、Hail to Reason. Prince Johnの系列クロスや、Ribotを伴うTom Rolfeで血統を構成。これらクロスはしっかりと主導と連動しており、孤立しがちな、Princequillo系も前述のTom Rolfeを介し主導と連動する様は見事としか言いようが無い。更にこれといった弱点も無く、影響度バランスも(2-6-2-5)と、見事なバランスを誇り、強調された父の母Gigglyへと血の集合も認められる。更に、土台構造をNearco17連で形成し、その血の流れにも良さがある。全ての面において、これ以上ない程の組み合わせであり、秘めた素質は素晴らしいものがある。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は遅い。是非とも無事な開花を望みたい一頭である。

・上場番号141 牝 エスポワールシチー×アサカラヴァーズ

主導は、その父系であるHail to Reason-Turn-toと継続させたHalo4×4の系列クロス。やや位置は悪いものの、その父Hail to Reasonを血統の4ブロック全てに配し、明確に血統をリードしている。次いで、Northern Dancerを伴うNijinskyで血統を構成。惜しむらくは、Princequillo系の連動がはかられていない点か。とは言うものの、明確な主導にリードされており、スピードのアシストが厚い配合となっている。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。蛇足だが、サンデーサイレンスの母系においてStymieをクロスさせており、この一点において将来的に繁殖としても有用な血統構成をしている点を示唆しておきたい。開花は早め。

・上場番号148 牝 キンシャサノキセキ×アンタークティカ

主導は、Natalma-Almahmoudと継続させた、Northern Dancer5×5・6の系列クロス。次いで、Fair Trialの系列クロスで血統を構成。前面でクロスした、Hail to Reasonの中間断絶や、Wild Risk. His Majestyの単一クロスにより結合をアシスト。主導の明瞭さにやや影をさした点は惜しまれるが、これらクロスにより欧米系の血をとりまとめ、その結合力が能力の源泉。本質は、芝向きのマイル~中距離タイプで、ダートは慣れればこなせる程度だが、重馬場は得意なタイプ。開花は普通。

・上場番号180 牝 ノーブルミッション×カンポデフィオーリ

主導は、その父母であるNearctic/Natalmaと継続させたNorthern Dancer4・5×5の系列クロス。次いで、Mr. Prospector. Hail to Reasonの系列クロスや、Buckpasserの中間断絶で血統を構成。米系の連動性が高く、同父産駒としては珍しい形態。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は比較的早い。

・上場番号183 牡 ベルシャザール×キャメロンバローズ

主導は、Halo4×4の系列クロス。次いでAlycidonを伴うAlyxiaや、Mill Reefの中間断絶で血統を構成。また、Best in Show.Northern Dancerの中間断絶で結合をアシストしている。かなりスタミナ面に良さがある配合で、ここが当馬の長所である。惜しむらくは、主導勢力が血統の2ブロックにのみ影響を及ぼした点で、もう一連Hail to Reasonがあればと惜しまれる血統構成である。とは言うものの、前述のクロスにより結合のアシストが十分に行われており、ここが当馬の能力の源泉。本質は、芝向きの中~クラシックタイプ。ダートは慣れればこなせる程度だが、重馬場は得意なタイプ。開花は普通。

・上場番号189 牡 デクラレーションオブウォー×クリノサンスーシ

主導は、Northern Dancerを伴うDanzig3×5。次いで、Hail to Reasonの系列クロスや、Native Dancerを伴うRaise a Nativeで血統を構成。当馬の長所はこの部分で、スピードのアシストが厚い点である。惜しむらくは、7代目以降の連動性の弱さで、思った程の成長を見せない可能性は指摘しておきたい。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプ。重馬場もこなす全天候型。開花は早い。

・上場番号197 牡 ベストウォーリア×サッキーシフター

主導は、血統の4ブロック全てに配されたMr.Prospector5・5×4・5の系列クロスで明確。次いで、Bold Rulerの系列クロスや、Tom Foolを伴うBuckpasserや、Northern Dancerの中間断絶で血統を構成。これらクロスは主導勢力と強固に連動しており、ここが当馬の能力の源泉。惜しむらくは、7代目以降においてきめ細かくクロスしたPrincequillo.Tourbillon等の連動がはかられていない点だが、全体では少数派であり、そこまでマイナスでは無い。本質は、ダート向きのスプリント~マイルタイプ。芝は慣れればこなせる程度だが、重馬場は得意なタイプ。開花は比較的早い。かなりしっかりとした配合で、無事な開花を望みたい一頭である。

・上場番号259 牡 タワーオブロンドン×ノンストップ

主導は、いまだ珍しいMr.Prospectorを伴うGone West4×4。次いで、Turn-toを伴うHail to Reasonや、Northern Dancerの中間断絶で血統を構成。また、Gold Bridgeを生かした、Lt. Stevens(=Thong)が強烈なスピードをアシストしており、スピードにはかなり良さがある血統構成となった。本質は、芝・ダート兼用のスプリント~マイルタイプで、重馬場もこなせる全天候型。開花は早め。

・上場番号262 牝 グレーターロンドン×ハタノファベルジェ

主導は、かなり血が濃いものの、Northern Dancerを伴うDanzig4×3。次いで、Hail to Reason.Sir Gaylordの系列クロスで血統を構成。前述の通り血が濃いものの、父母の相性は悪くなく、しっかりと血を生かしており、主導内のPetitionを系列クロスにし、孤立しがちなPrincequillo系をSir Gaylordを介し、My Babuの系列クロスをLavendula-Pharos(=Fairway)で主導と連動するなど、見るべき部分は多い。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は早め。

・上場番号273 牡 ノーブルミッション×プレアデスマリーン

主導は、Natalma-Almahmouと継続させたNorthern Dancer4・5×5・6・6・7の系列クロス。ややバランスが悪いものの、他に前面で強い影響をもったクロスも無く、明確に血統をリードしている。また、Buckpasserの中間断絶や、Hail to Reasonの単一クロスが、米系の連動をはかっており、シンプルにまとまった配合となった点が最大の長所。本質は、芝向きのマイル~中距離タイプで、ダートはこなせる程度だが、重馬場は得意なタイプ。開花は早め。

・上場番号285 牡 マクフィ×ブラックシップ

主導は、その父であるNearcticから継続させたNorthern Dancer5・6・7×6・6・6の系列クロスで明確。次いで、Never Bend. Robertoの系列クロスで血統を構成。この配合の最大の長所は明確な主導に、しっかりとアシストする血脈が生きており、その位置関係も良好である点にあり、Pharos(=Fairway)20連で形成した土台構造からの血の流れも申し分ない。更に、隠し味的にNashua.Tom Fool. Khaledのスピードを生かし、スピードに恵まれた配合となった。加えて孤立しがちなPrncequillo系を、Prince John内のBanish Fear-Blue Larkspurを介して主導と間接的にでも連動させた点は見るべき部分で、非常に隙の少ない好配合となった。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。無
事な開花を期待したい一頭であり、実に鍛えがいのある血統構成であると言えるだろう。開花は遅め。

・上場番号321 牡 マクフィ×ムスタパルタ

主導は、Mr.Prosepector5×5・6・6及び、Northern Dancer5・6・7×6・7・8・8の系列クロス。従って主導としては不明瞭になっており、ここが当馬の配合の限界点を端的に示している。とは言うものン、Buckpasser.Sir Gaylordにより、欧米系の連動がしっかりとはかられており、ここが最大の長所。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は普通。

・上場番号329 牡 ブルドッグボス×ラスパジャサーダス

主導は、Northern Dancer-Natalama-Almahmoudと継続し、Northern Dancerを血統の4ブロック全てに配したDanzig4×4で明確。主導内はPetitionを系列クロスにするなど、その充足率も高く、成長力を秘めた配合。Hail to Reasonがクロスしなかった為に、米系の連動性に弱さがあるものの、Bold Ruler. Turn-toのスピードを加え、非常にシンプルにまとまった配合となった点が最大の長所。また、隠し味的にTom Foolのスピードを加え、器用な競馬をみせる可能性は指摘しておきたい。本質は、芝・ダート兼用のスプリント~マイルタイプで、重馬場はこなせる程度。開花は早く、早期のスピード対応が可能な血統構成。非常にマイナーな父であるが、母との組み合わせはほぼベストマッチであり、無事な開花を望みたい一頭である。

・上場番号339 牝 アニマルキングダム×レムミラス

主導は、いまだ珍しい、Lyphard-Northern Dancerと継続させたダンシングブレーヴ4×3の系列クロスで明確。次いで、Turn-toを伴うHail to Reasonで血統を構成。血の濃さや、弱点の派生からくる不安定さはあるものの、配合の方向性自体は悪くなく、主導内においてもSir Gaylord等を生かし、その充足率の高さが、それを裏付けている。本質は、芝向きの中距離タイプで、ダートはこなせる程度だが、重馬場は得意なタイプ。開花は早い。

・上場番号341 牡 シュヴァルグラン×アップサージ

主導は、父母の傾向を引き継ぎ、サンデーサイレンス3×4の系列クロス。次いで、その父母であるNearctic/Natalma共に系列クロスを形成した、Northern Dancerの系列クロスで血統を構成。血が濃いのはマイナスではあるが、傾向をよく引き継いだ配合であり、配合の方向性自体は合っている。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は早い。

・上場番号345 牡 ゴールドドリーム×ワディアルヒタン

主導は、その父系であるHalo-Hail to Reason-Turn-toと継続させたサンデーサイレンス3×3の系列クロス。血統の3ブロックに主導勢力を配し、明確な主導として機能している。次いで、Never Bendの系列クロスや、Northern Dancerを伴うNijinskyで血統を構成。また、Gold Bridgeを生かしたSpecial(=Thatch)がスピードの核を形成。スピード・スタミナのアシストが厚い配合となった。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は普通。

・上場番号359 牝 ディスクリートキャット×アグニティ

主導は、母の傾向を引き継ぎNatalma-Almahmoudと継続させた、Northern Dancer5・6×6・6・6・7の系列クロス。次いで、Bold Ruler. Pocahontasの系列クロスや、Ribotを伴うHis Majestyで血統を構成。また、Buckpasserの中間断絶クロスが、米系の結合をアシストしており、孤立しがちなPrincequillo系を前述のPocahontasクロスがアシストしており、主導・結合の評価は高い。本質は、芝向きの中距離タイプで、ダートは慣れればこなせる程度だが、重馬場は得意なタイプ。開花は普通。

・上場番号368 牝 タワーオブロンドン×ヴェイルオブクララ

主導は、Northern Dancer-Nearcticと継続させたSadler’s Wells4×5の系列クロス。次いで、Mr.Prospector.Sir Ivor.Secretariat.Hail to Reasonの系列クロスで血統を構成。この配合の良さはこの部分で、明確な主導と、アシストする前述の血の連動性の高さにあり、主導・結合の評価が高く、スピード・スタミナのアシストが厚い配合となっている。全体的に隙の少ない好配合であり、本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は普通。無事な開花を望みたい一頭である。

・上場番号373 牝 ロゴタイプ×エリンピチカート

主導は、血が濃いもののサンデーサイレンス3×4の系列クロス。次いで、Secretariat.Necer Bendの系列クロスで血統を構成。これらクロスにより、孤立しがちなPrincwquillo系や、Djebelといった特殊な仏系を主導と連動させており、ここが当馬の能力の源泉。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は早め。

・上場番号390 牝 グレーターロンドン×クリスマスローズ

主導は、その父Northern Dancerを伴うDanzig4×4・5で明確。次いで、同様にNorthern Dancerを伴うLyphadrや、Turn-toを伴うHail to Reasonで血統を構成。また、孤立しがちなPrincequillo系やTourbillonと言った特殊な仏系をAllegedの中間断絶が見事にまとめており、主導・結合と言った評価は高い。全体的に隙の少ない好配合であり、ややスピード優位だが、牝馬としてはこの位の割合が有利とも考えられる。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は比較的早め。無事な開花を望みたい一頭である。

・上場番号398 牡 ディープブリランテ×サツマガイア

主導は、母の傾向を引き継ぎHalo4×4の系列クロス。一見かなり明確な主導に見えるが、主導勢力が2ブロックにしかない点や、Northern Dancerの系列クロスの影響も強い為、そこまで明確な主導とならなかった点が惜しまれる部分である。とは言うものの、同父産駒としては非常にシンプルに作られた配合であり、ここが最大の長所。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は早め。

・上場番号402 牝 シャンハイボビー×サンメンフィス

主導は、父母の傾向を引き継ぎ、Mr.Prospector5×4の系列クロス。その父Raise a Nativeを血統の4ブロック全てに配し、明確に血統をリードしている。次いで、Blushing Groom.Northern Dancerの中間断絶が結合をアシストしており、それぞれのクロスは、中間断絶のお手本になるような機能を果たしている。惜しむらくは7代目以降の米系の連動性の弱さだが、シンプルな配合となった点は見るべき部分である。本質は、ダート向きのスプリント~マイルタイプで、芝や重馬場は慣れればこなせる程度。開花は早め。

・上場番号409 牝 ディスクリートキャット×シエルブラン

主導は、母の傾向を引き継ぎ、Nearctic-Nearcoと継続させたNorthern Dancer5・6×6の系列クロスで明確。次いで、Bold Ruler.Swaps. Sequenceの系列クロスで血統を構成。また、Buckpasserの中間断絶が結合をアシストしている。惜しむらくは、Crimson Satanをはじめとした米系の離反で、思った程の成長を見せない可能性は指摘しておきたい。とは言うものの、前面のクロスの連動性は高く、ここが当馬の能力の源泉。本質は、ダート向きのマイル~中距離タイプで、芝は慣れればこなせる程度だが、重馬場は得意なタイプ。開花は普通。

・上場番号429 牝 ディープブリランテ×スピネッタ

主導は、位置の関係からNorthern Dancerを伴うNureyev5×4。次いで、Hail to Reasonの系列クロスで血統を構成。非常にシンプルに作られた配合であり、Gold Bridgeを生かしたQueen’s Hussarの単一クロスが、強烈なスピードを主導に直接補給しており、ここが当馬の能力の源泉。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は早い。

・上場番号433 牝 タリスマニック×シンメトリック

主導は、Northern Dancer-Nearctic/Natalmaと継続させたSadler’s Wells4×4。次いで、Haloの系列クロスや、Mr.Prospectorの中間断絶で血統を構成。惜しむらくは、Mr.Prospectorが4代目でクロスした事により、主導の明確性に影を落とした点だが、全体的にスピードのアシストの厚い配合となっており、ここが当馬の能力の源泉。本質は、芝向きのマイル~中距離タイプで、ダートはこなせる程度だが、重馬場は得意なタイプ。開花は比較的早め。

・上場番号457 牝 ブルドッグボス×パーティーチケット

主導は、かなり血が濃いものの母の傾向を引き継ぎ、サンデーサイレンス3×4の系列クロス。サンデーサイレンスを4代目に配した際に問題になりやすい、母方の不備をStymieクロスでしっかりと補正しており、ここが最大の長所。次いで、Northern Dancer.Goofedの系列クロスで血統を構成。血の濃さはあるものの、シンプルに血統を構成し、各系統の連動性も問題ない。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプで、重馬場もこなす全天候型。蛇足だが、母としての可能性を秘めた血統構成で、産駒はサンデーサイレンスを4×5・4で作る配合がベターだと考えられる。

・上場番号458 牡 メイショウサムソン×ナムラカメーリア

主導は、かなり珍しくあるがNorthern Dancerを伴うSadler’s Wells(=Tate Gallery)3×4。この主導は、次いで影響の強いTurn-toを伴うHail to Reasonや、Gold Bridgeを生かした、Specialを内包し、血の濃さはあるものの、しっかりと血統をリードしている。惜しむらくは、Princequillo系の離反で、成長力にはやや疑問が残る点か。本質は、芝向きの中~クラシックタイプで、ダートは不得手。重馬場は比較的得意なタイプ。開花は早め。早期中距離対応可能な血統構成。

・上場番号485 牝 ノーブルミッション×ハルワカ

主導は、父の傾向を引き継ぎ、Natalmaを伴うNorthern Dancer4・5×6。次いで、Lea Laneの系列クロスや、Prince Roseを伴うPrincequilloで血統を構成。本来孤立しがちなPrincequillo系を、Traceryを介しNorthern Dancerと直接連動させた点や、Lea LaneがTeddy系を取りまとめる等、前面のクロスの連動性は以外にも高い。また、Buckpasserの中間断絶が米系の連動をとりまとめ、母内リマンドが、父内Allegrettaと呼応し、Acropolisをクロスさせ主導と連動させた点は見るべき部分である。母の父がワカオライデンという事で、古めかしさを感じさせる血統構成だが、一皮むけば、なかなか相性の良い組み合わせとなっている。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場はこなせる程度。開花はやや遅め。

・上場番号498 牡 アポロケンタッキー×ホマレエイカン

主導は、父の持つバランスの悪さを見事補正し、Nearctic-Nearcoと継続させたNorthern Dancer4・7×5・6の系列クロス。次いで、Native Dancerを伴うRaise a Nativeや、Turn-toの中間断絶で血統を構成。惜しむらくは、7代目以降の連動性の悪さで、思った程の成長を見せない可能性は指摘しておきたい(これは当馬の問題というより、父であるアポロケンタッキーが欧米系混在型の血統構成でありながら、それらを取りまとめるHail to Reason.Buckpasser等の血を持たない事に起因しており、同父産駒はNorthern Dancerの位置の悪さもあり、種牡馬としては難しい側面を持つ事を指摘しておきたい。ただしNorthern Dancerの位置の補正に成功すれば早期有利の産駒を出せる点も、合わせて指摘しておきたい事実である)。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場は普通にこなせる程度。開花は早い。

・上場番号500 牡 バトルプラン×マイネチリペッパー

主導は、Unbridled3×3を呼び水とした、Mr.Prospector4・5×5の系列クロス。次いで、Rough’n Tumbleを伴うMy Dear Girlで血統を構成。この配合の最大の良さは、呼び水となったUnbridledへの血の集合の見事さで、Rialtoを伴うWild RiskやBuckpasser の中間断絶クロス。更に、In Realityの系列クロスを生かした点で、その充足率の高さはかなりのレベルにあり、開花した際には力強い競馬を見せる事が可能な血統構成。本質は、ダート向きのマイルタイプで、芝は慣れればこなせる程度だが、重馬場は得意なタイプ。開花は早い。

・上場番号530 牡 サンダースノー×ルナールフェノメナ

主導は、Gold Bridgeを生かしたSpecialを伴い、Northern Dancer-Natalma-Almahmoudと継続させた、Nureyev4・6×4の系列クロス。次いで、Mr.Prospectorの系列クロスや、Hail to Reasonを伴うHaloで血統を構成。非常にシンプルかつ理にかなった血統構成をしており、特に生かされたスピードはかなりのレベルにあると考えて良い。惜しむらくは、母の母ファヴォリの世代が古い為、Round Table.Bold Rulerが世代ズレをおこした点だが、Hoist the Flagがスタミナの核を形成する等、一介の短距離タイプでは無い血統構成となっている。本質は、芝・ダート兼用のスプリント~マイルタイプで、重馬場もこなす全天候型。バランスの悪さからやや安定感には欠ける可能性はあるものの、全体的に隙の少ない好配合であり、無事な開花を望みたい一頭である。開花は早め。

・上場番号539 牡 ダノンレジェンド×アスクザリーズン

主導は、父の傾向を引き継ぎMr.Prospector5×4の系列クロス。次いで、Northern Dancerの中間断絶で血統を構成。非常にシンプルかつ理にかなった血統構成をしており、ここが当馬の配合の最大の長所。惜しむらくは、7代目以降においてクロスされたPrincequilloやDjbel等の連動がはかられていない点だが、全体で少数派であり、そこまでマイナスには至らないと考えられる。本質は、ダート向きのスプリント~マイルタイプで、芝や重馬場は慣れればこなせる程度。開花は比較的早め。

・上場番号540 牝 ノーブルミッション×アストレアピース

主導は、Natalmaを伴うNorthern Dancer4・5×6。次いで、Where You Lead .Nasrullahの系列クロスや、Turn-toを伴うHail to Reasonで血統を構成。また、系列クロスを形成したAlibhaiを内包したGraustark(=His Majesty)がスタミナの核を形成し、Blushing Groomがスピードの核を形成する等、スピード・スタミナのアシストが厚い配合となっている。この部分が当馬の最大の長所であると言える。また、父の血統構成上ネックになりやすいAllegrettaの血だが、当馬の場合Belle Sauvage.Donatello.Bahram.Clarissimus等をクロスさせ、しっかりと能力参加させており、他の同父産駒と一線を画す内容となっている。本質は、芝・ダート兼用の中距離タイプで、重馬場もこなせる全天候型。牝馬としては重厚だが、鍛えがいのある血統構成であり、無事な開花を望みたい一頭である。開花は遅め。

・上場番号554 牝 ロジャーバローズ×ヴィヴァマリアンヌ

主導は、血統内で8連存在するNorthern Dancerを伴うDanzig4×5で明確。次いで、その父母であるTurn-to/ Nothirdchanceを伴うHail to Reasonで血統を構成。やや煩雑であった父の血の補正に見事に成功しており、明確な主導と、Hail to Reasonが米系の結合アシストをおこなうといった、シンプルな血統構成でサンデーサイレンス直系といった趣のある血統構成となった。この明確な主導と、結合の強固さが当馬の武器であると言える。惜しむらくは、Pocahontasの落失による、Princequillo系の離反だが、この部分は致し方ないと言えるレベルで、総合的には良くできた配合となった。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は比較的早め。

・上場番号560 牡 アポロケンタッキー×ヴォーチェドーロ

主導は、その父系であるNearctic-Nearcoと継続させたNorthern Dancer4・7×6の系列クロス。次いで、Native Dancerを伴うRaise a Nativeや、Bold Rulerの系列クロスで血統を構成。父の持つバランスの悪さを補正した点が最大の長所であり、Raise a Native.Bold Rulerがある程度の米系の連動に寄与しており、ここが最大の長所。本質は、ダート向きのマイルタイプで、芝や重馬場は慣れればこなせる程度。開花は比較的早め。

・上場番号565 牝 サトノダイヤモンド×ケイココサージュ

主導は、Natalma-Almahmoudと継続させたDanzig5×4の系列クロス。次いで、その父母であるTurn-to/ Nothirdchanceを伴うHail to Reasonや、Crepelloの系列クロスで血統を構成。また孤立しがちなPrincequillo系を、非常に間接的ながらHow(=Cherokee Rose)内Sickle(=Pharamond)を通じ、Tom Foolと連動。そのTom Fool内Sir Gallahad(=Bull Dog)を通じHail to Reasonと連動しており、血統全体の連動性に寄与している点は見るべき部分である。本質は、芝向きの中距離タイプで、ダートはこなせる程度だが、重馬場は得意なタイプ。非常に鍛えがいのある血統構成であり、主導内もPetitionを系列クロスにする等、その充足率も高く、開花した際には力強い競馬を見せる可能性を秘める。無事な開花を望みたい一頭である。

 

今回は、北海道セプテンバーセールの1歳馬のピックをおこなってみました。あくまでも自分なりの目線でのピックですが、これ以外にも、勿論キラリと光る部分を持つ配合馬は含まれております。このような記事でも、馬主の皆様の参考や、競馬ファンの皆様の、楽しみになれば幸いです。

今後とも、総合競馬サイトG-ZEROおよび、血統研究所をよろしくお願い申し上げます。

(taku.O)
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