2020年フェブラリーS(G1)過去10年の傾向

2020年フェブラリーS(G1)過去10年の傾向

年の最初のG1レースであり、1年を占う大切なレースと感じる方も少なくないはず。
クリソベリル、ゴールドドリームがサウジC参戦のために不在となり、多方面から様々な馬が参戦してきている。
では、過去10年の傾向を見てみよう。

●人気
1番人気 4-2-2-2
2番人気 2-2-2-4
3番人気 1-1-1-7
4番人気 1-1-1-7
5番人気 0-3-0-7
6番人気 0-0-1-9
7番人気以下 2-1-3-91

上位人気は、まずまず堅実。
1、2番人気が両方連対を外したのは、2013年の1回だけ。(その時の1着も3番人気)
あとは、必ずどちらかが連対している。

 

●馬齢 成績 勝率 連対率 複勝率
4歳 3-2-1-24 10.0% 16.7% 20.0%
5歳 5-3-5-19 15.6% 25.0% 40.6%
6歳 2-2-2-32  5.3% 10.5% 15.8%
7歳上0-3-2-52  0.0%  5.3%  8.8%

5>4>6>7という図式。
7歳以上の高齢馬からは、勝ち馬は出ていない。

 

●枠
1枠 1-0-0-18
2枠 3-2-2-12
3枠 0-2-3-15
4枠 1-1-0-18
5枠 0-1-4-14
6枠 2-0-1-17
7枠 2-3-0-15
8枠 1-1-0-18

スタート直後の芝コース部分が長い分、外枠が有利とされるコース。
内枠は、すんなりポジションを取れれば断然有利だが、置かれると大苦戦と両極端。
特に1枠は、不利な傾向。

 

●脚質
逃げ 2-0-0-8
先行 4-2-1-30
差し 2-5-7-51
追込 2-3-2-38

ダート=前有利という単純な物差しでは測りきれないところがさすがG1と思わせる。
ポジションというよりは、「最後までしっかり走れる馬」という部分がポイント。
1600mがギリギリという馬の好走は少ない。

 

●前走
チャンピオンズC 3-2-2-8
川崎記念  0-3-1-10
東京大賞典 0-2-4-10
根岸S    3-2-2-51
東海S    3-1-1-10
武蔵野S   0-0-0-0
マイルCS南部杯 0-0-0-0
東京新聞杯 0-0-0-3
OP特別   1-0-0-9
3勝クラス  0-0-0-1

勝ち馬は、根岸S、東海Sから。
連対馬は、川崎記念、東京大賞典といったG1からも出ている。
その他のレースから馬券になる確率は低く、軽視の傾向。
主要重賞4つの3着以内だった馬に注意。

 

●騎手騎手 勝率 連対率 複勝率
C.ルメール 28.80% 44.60% 52.50%
M.デムーロ 19.70% 31.10% 45.90%
武 豊 14.90% 27.70% 38.30%
福永 祐一 12.90% 25.80% 43.50%
横山 典弘 11.80% 19.60% 27.50%
田辺 裕信 10.50% 21.50% 31.50%
石橋 脩 6.10% 12.20% 20.00%

過去3年の東京ダート1600m騎手ランキングベスト30から、今回騎乗予定の騎手をピックアップすると、上記のような順位。
今回騎乗予定で、上記に名前が出てこない騎手は、同コースベスト30に含まれていない騎手。
上位3人は、当たり前だが、福永、田辺の複勝率の高さにも注意が必要。

 

●まとめ
・1、2番人気中心
・5>4>6>7歳の順
・外枠有利、1枠不利
・先行>差し>追込>逃げ
・前走、根岸S、東海S、川崎記念、東京大賞典
・ルメール、デムーロ、武豊、福永、横山典、田辺、石橋

 

●注目馬
インティ
予想オッズ1番人気◎ 6歳▲ 逃げ~先行〇 東海S3着〇 武豊〇
2017年の未勝利戦から破竹の7連勝で昨年の同レースを快勝し、一気にG1ホースとなった。
その後、5戦して0-1-2-2と勝ち鞍なし。
前走のようにスタートで置かれると能力を発揮できないケースもあるため、自分のペースで行けるか?がポイント。
ピークの短い血統配合でもあり、当日の気配にも注意が必要。

モズアスコット
予想オッズ2番人気〇 6歳▲ 差し〇 根岸S1着◎ ルメール◎
デビューから一貫して芝のレースに出走し、2018年安田記念(G1)を制覇。
2019年もスワンS(G2)で2着するなどの活躍を見せたが、前走の根岸S(G3)からダート路線へ変更。
出遅れながらも、コパノキッキングを差し切り、いきなり勝利して見せた。
勝ち鞍の全てが1600m以下であり、ダート適正は見せたが、距離に不安が残る。

ヴェンジェンス
予想オッズ5番人気△ 7歳× 差し〇 東海S2着〇 幸×
2015年の新馬勝ち以来、3年も条件戦を戦い、2019年ポラリスS(OP)を勝ってオープン入りという遅咲きの同馬。
その後、みやこS(G3)を勝つと、続く初G1のチャンピオンズC(G1)で0.7秒差7着。
前走の東海S(G2)では、インティに先着し、0.1秒差2着と健闘した。
1800mの重賞で勝ち鞍があり、また上りの安定度も高く、穴で一考。

デルマルーヴル
予想オッズ7番人気△ 4歳〇 先行◎ 川崎記念3着▲ デムーロ〇
未勝利勝ちから3連勝で兵庫ジュニアグランプリ(G2)を制覇し、続く全日本2歳優駿(G1)では、タイム差なしの2着。
翌年も、UAEダービー(G2)4着、ジャパンダートダービー(G1)2着、レパードS(G3)2着、白山大賞典(G3)2着、浦和記念(G2)4着、名古屋グランプリ(G2)1着と世代の一線級で活躍。
地方交流重賞に集中している点は気になるが、上りの脚もしっかりしており、明け4歳では最上位。

モジアナフレイバー
予想オッズ9番人気× 5歳◎ 差し〇 東京大賞典3着▲ 繁田×
大井所属の□地馬。
2018年10月にオープン入りしてからは、8戦して4-0-1-3と好走しており、掲示板を外したのも2018年の東京大賞典(G1)9着のみ。
前走の東京大賞典(G1)では、上り2番時計を繰り出し、ゴールドドリームに先着して3着。
地方所属馬では、1番手だが、S指数からも逆転までは厳しいか。

 

絶対的な王者不在でどの馬にもチャンスがある。というよりは、どの馬にも不安があるメンバー構成。
強調材料は少ないので、消去法で絞り込む方が良さそうだ。

(編集長・katsu)
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