オークス(優駿牝馬)2024過去10年の傾向データ

オークス(優駿牝馬)2024過去10年の傾向データ

オークス(G1)は、東京芝2400mで行われる3歳牝馬限定のG1。
そのレース名から、勝ち馬は「樫の女王」とも呼ばれる。
上位人気馬が実力を発揮する事が多いレースではあるが、近5年は必ず2桁人気が馬券に絡んでおり、やや難解。
では、過去10年の傾向データを見ていこう。

 

●人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1番人気 6-2-0-2 60.0% 80.0% 80.0%
2番人気 1-3-3-3 10.0% 40.0% 70.0%
3番人気 3-0-1-6 30.0% 30.0% 40.0%
4番人気 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
5番人気 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
6番人気 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
7番人気 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
8番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
9番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
11番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
13番人気 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
14番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
15番人気 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
16番人気 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
17番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
18番人気 0-0-0-7 0.0% 0.0% 0.0%

●開催年 3着内人気
2023年 1-2-15
2022年 3-10-4
2021年 3-2-16
2020年 1-7-13
2019年 1-12-2
2018年 1-4-2
2017年 1-6-2
2016年 1-2-5
2015年 3-1-6
2014年 2-1-3

1番人気は、勝率60%、連対率80%、複勝率80%で、軸として機能している。
中心は、1~3番人気。
勝ち馬の90%、2着馬の50%、3着馬の40%が該当しており、頭又は連軸はこの3頭からと考えたいが、2着以下は幅広い。
2桁人気は、2023年3着(15番人気)、2022年2着(10番人気)、2021年3着(16番人気)、2020年3着(13番人気)、2019年2着(12番人気)で、馬券率は50%。
近5年で言えば100%なので、注意が必要だ。

 

●所属 成績 勝率 連対率 複勝率
関東馬 5-5-2-65 6.5% 13.0% 15.6%
関西馬 5-5-8-82 5.0% 10.0% 18.0%

連対馬は東西互角、3着は関西馬優勢。

 

●枠順 成績 勝率 連対率 複勝率
1枠 1-3-2-14 5.0% 20.0% 30.0%
2枠 2-0-0-16 11.1% 11.1% 11.1%
3枠 1-0-1-17 5.3% 5.3% 10.5%
4枠 0-1-3-16 0.0% 5.0% 20.0%
5枠 3-2-0-15 15.0% 25.0% 25.0%
6枠 0-1-0-19 0.0% 5.0% 5.0%
7枠 2-2-2-24 6.7% 13.3% 20.0%
8枠 1-1-2-26 3.3% 6.7% 13.3%

全ての枠から連対馬が出ており、内外の差はそれ程無い。

 

●脚質 成績 勝率 連対率 複勝率
逃げ 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
先行 1-5-1-29 2.8% 16.7% 19.4%
差し 7-3-8-63 8.6% 12.3% 22.2%
追込 2-2-1-45 4.0% 8.0% 10.0%

差し>先行>追込>逃げの順。
上りの速い差し~先行が中心で、逃げ馬は大きく割引き。
上り1~5番時計 10-9-7-27 となっていて、とにかく上りが重要。

 

●キャリア 成績 勝率 連対率 複勝率
1戦 0-0-0-0 0.0% 0.0% 0.0%
2戦 0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0%
3戦 2-0-1-18 9.5% 9.5% 14.3%
4戦 4-4-2-27 10.8% 21.6% 27.0%
5戦 2-5-4-25 5.6% 19.4% 30.6%
6戦 2-0-3-33 5.3% 5.3% 13.2%
7戦 0-1-0-17 0.0% 5.6% 5.6%
8戦 0-0-0-11 0.0% 0.0% 0.0%
9戦 0-0-0-7 0.0% 0.0% 0.0%
10~ 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%

キャリア3~6戦が中心。
勝ち馬の100%、2着馬の90%、3着馬の100%が該当。

 

●前走レース 成績 勝率 連対率 複勝率
桜花賞 7-5-6-63 8.6% 14.8% 22.2%
フローラS 1-3-1-39 2.3% 9.1% 11.4%
忘れな草賞 2-0-1-8 18.2% 18.2% 27.3%
スイートピ 0-1-0-11 0.0% 8.3% 8.3%
フラワーC 0-1-0-8 0.0% 11.1% 11.1%
矢車賞 0-0-1-5 0.0% 0.0% 16.7%
皐月賞 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
その他 0-0-0-13 0.0% 0.0% 0.0%

桜花賞、フローラS、忘れな草賞の3つのレースからのみ勝ち馬が出ている。

 

●前走人気 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1人気 4-2-3-17 15.4% 23.1% 34.6%
前走2人気 4-2-1-15 18.2% 27.3% 31.8%
前走3人気 0-3-3-17 0.0% 13.0% 26.1%
前走4人気 0-2-0-16 0.0% 11.1% 11.1%
前走5人気 1-0-0-10 9.1% 9.1% 9.1%
前走6~9人 1-0-2-40 2.3% 2.3% 7.0%
前走10人~ 0-1-1-32 0.0% 2.9% 5.9%

前走1~4番人気中心。
勝ち馬の80%、2着馬の90%、3着馬の70%が該当。

 

●前走着順 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1着 6-6-2-39 11.3% 22.6% 26.4%
前走2着 1-0-2-20 4.3% 4.3% 13.0%
前走3着 3-1-1-11 18.8% 25.0% 31.3%
前走4着 0-2-0-8 0.0% 20.0% 20.0%
前走5着 0-0-1-13 0.0% 0.0% 7.1%
前走6~9着 0-1-0-30 0.0% 3.2% 3.2%
前走10着~ 0-0-4-26 0.0% 0.0% 13.3%

前走1~4着が中心。
勝ち馬の100%、2着馬の90%、3着馬の50%が該当しており、本レースの最重要ファクター。
着差では、勝ち馬は0.2秒差以内負け、2着は0.5秒差以内、3着は1.9秒差以内まで広がるため、それ程重視する必要はない。

 

●2桁人気馬激走共通点
前走桜花賞大敗からの巻き返し
→2023年 ドゥーラ 8番人気14着

桜花賞以外のレース勝ち馬
→2022年 スタニングローズ フラワーC1着
2021年 ハギノピリナ 矢車賞1着
2020年 ウインマイティー 忘れな草賞1着
2019年 カレンブーケドール スイートピーS1着

 

●まとめ
・1番人気 6-2-0-2
・1~3番人気が頭又は連軸
・2桁人気は近5年馬券率100%
・連対馬は東西互角、3着は関西馬優勢
・内外の差は無い
・上りの速い差し>先行>追込中心で、逃げは割引き
・キャリア3~6戦
・前走桜花賞、フローラS、忘れな草賞組
・前走1~4番人気
・前走1~4着
・着差は軽視

【勝ち馬候補】
アドマイヤベル
ステレンボッシュ
タガノエルピーダ
ライトバック

【2,3着候補】
コガネノソラ
スウィープフィート
ミアネーロ

【3着候補】
エセルフリーダ
クイーンズウォーク
チェルヴィニア
ラヴァンダ

アドマイヤベルは、フローラSを2番人気0.1秒差1着。
強烈とまではいかないが、そこそこの速い上りもある差し馬で、勝ち馬の条件をクリアできた。
新馬も1800mで、それ以降の3戦は全て芝2000mと、距離があって良いタイプ。

ステレンボッシュは、桜花賞を2番人気0.1秒差1着。
赤松賞、阪神JFでは、ともに上り1番時計を記録し、桜花賞でも3番時計。
血統的にも、距離が伸びた方が良いタイプなだけに、2冠濃厚と見える。

タガノエルピーダは、牝馬ながら、しかも1戦というキャリアで挑んだ朝日杯FSで0.2秒差3着と好走。
チューリップ賞では伸びを欠いて0.5秒差4着と桜花賞への切符を逃したが、前走の忘れな草賞では、上り1番時計35.3秒を繰り出し、0.4秒差を付ける完勝。
オークス2勝のデムーロ騎手への乗り替りもプラスで要注意。

ライトバックは、桜花賞を7番人気3着で、本来なら2,3着候補でも良いのだが、その時の上り1番時計32.8秒が強烈。
ただ1頭の32秒台であり、上りが重視されるオークスにおいて有利な数値。

コガネノソラは、未勝利、1勝クラス、スイートピーSを3連勝。
特に前走は、上り1番時計34.1秒を繰り出し、大外から豪快に差し切る競馬。
穴馬の条件に該当しており、軽視禁物。

スウィープフィートは、チューリップ賞勝ちのあと、桜花賞を6番人気0.2秒差4着。
上り2番時計となる33.0秒を繰り出すも、僅かに届かない競馬だった。
キャリア7戦、前走6番人気、追込脚質など、傾向から頭に推し辛い部分があり、加えて血統も中距離まで。
あとは、展開利と鞍上のマジックに掛かっている。

ミアネーロは、フラワーCを2番人気0.1秒差1着。
走破時計 1:48.0、上り3番時計35.4秒と、時計面は共に平凡だが、条件上、馬券圏内をクリアした。
注意すべきは、3B+(1A)という高評価配合という点。
勝たれても、血統面からは全く文句は出ない馬と言う事は覚えておきたい。

エセルフリーダは、前走のミモザ賞を上り1番時計35.1秒で差し切り、2桁人気馬激走の条件に該当。
予想オッズも12番人気で、無条件で買い目に入れたい。

クイーンズウォークは、新馬、未勝利、クイーンCと、3戦連続で33秒台の上り1番時計を記録し、桜花賞でも3番人気に支持されたが、直線伸びを欠いて0.6秒差8着。
傾向からは、あっても3着と言う評価になった。
ただ、それでも桜花賞を1:32.8で走っており、立て直れば前進あっても良さそうだが、血統はマイラー止まり。

チェルヴィニアは、桜花賞では4番人気に支持されるも、1.2秒差13着と大敗。
さすがにアルテミスSから5か月半振りでというのが響いたようだ。
傾向からは、立て直せれば馬券圏内はあって良い印が入り、鞍上もルメール騎手に手が戻った。
中間の動き、当日の気配に注目。

ラヴァンダは、フローラSを6番人気0.1秒差2着。
前走内容のみでこの評価を得た馬という事になる。
速い上りがあるわけでもなく、重賞成績がさっぱりな鞍上、2桁人気馬激走条件にも該当していないので、相当恵まれないと厳しそう。

桜花賞馬ステレンボッシュは、マイルよりも中距離向きの配合で桜花賞を勝った。
この辺りを見ると、2冠濃厚、どんなに悪くても馬券圏内という見方で良さそうだ。
問題は、その他の2頭で、上り勝負になった際に台頭できる馬を大前提に、血統面も参考に馬券を絞りたい。
尚、過去に重賞勝ちのある馬については、当サイトの記事検索フォームに馬名を入力する事で、重賞勝ち馬評価記事が見られるので、是非、確認してもらいたい。

(編集長・katsu)

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