函館スプリントS2024過去10年の傾向データ

函館スプリントS2024過去10年の傾向データ

函館スプリントS(G3)は、函館芝1200mで行われる3歳以上の別定G3。
サマースプリントシリーズの第1弾で、開幕週の重賞だが意外と難解なレース。
尚、以下のデータは、札幌開催だった2021年を除く過去10年となっている。
では、過去10年の傾向データを見ていこう。

 

●人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1番人気 2-0-3-5 20.0% 20.0% 50.0%
2番人気 0-2-0-8 0.0% 20.0% 20.0%
3番人気 3-0-2-5 30.0% 30.0% 50.0%
4番人気 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
5番人気 1-2-0-7 10.0% 30.0% 30.0%
6番人気 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
7番人気 0-1-2-7 0.0% 10.0% 30.0%
8番人気 1-0-0-8 11.1% 11.1% 11.1%
9番人気 0-0-0-9 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0-2-0-7 0.0% 22.2% 22.2%
11番人気 0-0-0-9 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気 1-0-1-7 11.1% 11.1% 22.2%
13番人気 0-0-1-8 0.0% 0.0% 11.1%
14番人気 0-1-0-7 0.0% 12.5% 12.5%
15番人気 0-0-0-7 0.0% 0.0% 0.0%
16番人気 0-0-0-7 0.0% 0.0% 0.0%

●開催年 3着内人気
2023年 3-5-1
2022年 1-7-13
2020年 1-10-3
2019年 5-2-1
2018年 3-10-1
2017年 3-4-7
2016年 12-2-7
2015年 4-14-12
2014年 8-6-4
2013年 6-5-3

1番人気は、勝率20%、連対率20%、複勝率50%と、3連軸としてギリギリ機能している程度で大きな信頼は寄せられない。
中心は、1~4番人気。
勝ち馬の60%、2着馬の30%、3着馬の60%が該当と、この数値だけ見ると大したことは無いが、連軸率80%、3連軸100%となっており、軸はこの4頭から選びたい。
2桁人気は、2022年3着(13番人気)、2021年2着(10番人気)、2019年2着(10番人気)、2017年1着(12番人気)、2016年2,3着(14,12番人気)で、馬券率50%と高く、あると思っていた方が良い。

 

●所属 成績 勝率 連対率 複勝率
関東馬 4-1-6-39 8.0% 10.0% 22.0%
関西馬 6-9-4-77 6.3% 15.6% 19.8%

頭数では関西馬がやや優勢だが、勝率、複勝率は関東馬が優勢。
どちらも割り引く必要はない。

 

●馬齢 成績 勝率 連対率 複勝率
3歳馬 3-2-2-12 15.8% 26.3% 36.8%
4歳馬 2-2-4-16 8.3% 16.7% 33.3%
5歳馬 3-2-2-39 6.5% 10.9% 15.2%
6歳馬 1-3-0-25 3.4% 13.8% 13.8%
7歳~ 1-1-2-24 3.6% 7.1% 14.3%

3歳>4歳>5歳>6歳>7歳以上と若い順。
7歳以上になると連対率が1桁になり、あっても3着までと見た方が良さそう。

 

●枠順 成績 勝率 連対率 複勝率
1枠 1-0-3-13 5.9% 5.9% 23.5%
2枠 0-1-0-16 0.0% 5.9% 5.9%
3枠 2-2-1-12 11.8% 23.5% 29.4%
4枠 1-1-2-14 5.6% 11.1% 22.2%
5枠 1-1-1-16 5.3% 10.5% 15.8%
6枠 1-2-1-15 5.3% 15.8% 21.1%
7枠 2-1-1-16 10.0% 15.0% 20.0%
8枠 2-2-1-14 10.5% 21.1% 26.3%

全ての枠から連対馬が出ており、枠順による有利不利は少ない。

 

●脚質 成績 勝率 連対率 複勝率
逃げ 2-1-1-6 20.0% 30.0% 40.0%
先行 4-3-2-27 11.1% 19.4% 25.0%
差し 3-4-4-43 5.6% 13.0% 20.4%
追込 1-2-3-40 2.2% 6.5% 13.0%

逃げ>先行>差し>追込の順。
開幕週という事もあり、前半33秒台のハイペースになる事が多いのだが、それでも逃げ、先行が残りやすい。
ただ、差しからの連対率も2桁あるように、前の組だけで決まると見て、差し以降を簡単に切るのは危険。
「前が有利」という程度の印象で丁度良さそうだ。

 

●前走レース 成績 勝率 連対率 複勝率
桜花賞 3-0-0-3 50.0% 50.0% 50.0%
高松宮記念 2-0-2-22 7.7% 7.7% 15.4%
京王杯SC 2-0-1-7 20.0% 20.0% 30.0%
春雷S 1-1-1-5 12.5% 25.0% 37.5%
韋駄天S 1-1-0-11 7.7% 15.4% 15.4%
彦根S 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
ヴィクトリ 0-1-1-2 0.0% 25.0% 50.0%
NHKマイ 0-1-1-5 0.0% 14.3% 28.6%
鞍馬S 0-2-0-13 0.0% 13.3% 13.3%
船橋S 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
阪急杯 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
栗東S 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
葵S 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
福島民友C 0-0-1-2 0.0% 0.0% 33.3%
優駿牝馬S 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
大阪―ハン 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%
UHB 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
その他 0-0-0-44 0.0% 0.0% 0.0%

桜花賞、高松宮記念、京王杯SC、春雷S、韋駄天S、彦根Sの6つのレースから勝ち馬が出ている。
レースの格は問われないが、いずれも高速対応可能なレースとなっている。

 

●前走人気 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1人気 1-0-1-7 11.1% 11.1% 22.2%
前走2人気 0-2-1-6 0.0% 22.2% 33.3%
前走3人気 1-2-0-7 10.0% 30.0% 30.0%
前走4人気 2-1-3-7 15.4% 23.1% 46.2%
前走5人気 1-1-1-9 8.3% 16.7% 25.0%
前走6~9人 2-2-1-20 8.0% 16.0% 20.0%
前走10人~ 3-2-3-59 4.5% 7.5% 11.9%

前走1~9番人気まで連対率が2桁となっており、対象範囲が広い。
前走人気については軽視のファクタと見て良いだろう。

 

●前走着順 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1着 1-2-3-17 4.3% 13.0% 26.1%
前走2着 1-1-1-6 11.1% 22.2% 33.3%
前走3着 2-1-1-6 20.0% 30.0% 40.0%
前走4着 0-1-1-5 0.0% 14.3% 28.6%
前走5着 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0%
前走6~9着 2-1-0-23 7.7% 11.5% 11.5%
前走10着~ 4-4-4-52 6.3% 12.5% 18.8%

着順についても幅広く、ここからの絞り込みは難しい。
着差では、0.0秒差負け~1.9秒差負けが中心。
勝ち馬の80%、2着馬の80%、3着馬の70%が該当しており、基本的には連勝よりも前走負けからの巻き返しが主となる。

 

●レース間隔
連闘 0-0-1-0
中1週 0-0-0-1
中2週 0-1-0-8
中3週 1-1-2-11
中4~8週 4-6-4-45
中9~24週 5-2-3-48
半年以上 0-0-0-3

中4~24週と割とゆったりとしたローテーションが良さそう。
ただし、半年以上の休養明けからは馬券になっていない。

 

●平均時計
走破時計 1.07.88
前3F 33.32
上り3F 34.62
ラップ 11.86-10.50-10.96-11.36-11.31-11.89

前半の3Fが34秒台だった事は2度しかなく、また、上り3Fが33秒台になった事も1度もない。
前傾ラップで進み、上りだけでは巻き返せないというのが基本形。

 

●まとめ
・連軸は、当日1~4番人気
・2桁人気馬券率50%で、あると思った方が良い
・東西互角
・3歳>4歳>5歳>6歳>7歳以上と若い順で連対は6歳まで
・枠順による有利不利なし
・逃げ>先行>差し>追込の順だが、簡単に差し、追込を切るのは早計
・前走レースの格は問われないが高速決着対応前提
・前走人気軽視
・前走0.0~0.9秒差以内負けの巻き返しが 8-8-7-92
・走破時計 1:7.88、前33秒台、上り34秒台に対応が必須

【勝ち馬候補A】
ビッグシーザー
カルネアサーダ
レイベリング

【勝ち馬候補B】
アサカラキング
サトノレーヴ
ジャスティンスカイ

【2,3着候補】
サウザンサニー
シナモンスティック

【3着候補】
ウイングレイテスト
オタルエバー
オーキッドロマンス
ジュビリーヘッド
ディヴィナシオン

前走勝ち馬の成績があまりにも悪いレースなので、今回は、勝ち馬候補を2つに分ける事にした。

ビッグシーザーは、前走の高松宮記念では重馬場も影響し9番人気0.9秒差7着と負けたが、2走前のオーシャンS0.2秒差2着、淀短距離S1着と実績は十分。
昨年の葵Sでは、1番人気に支持され 1:07.2 上り33.0秒を記録しており、時計も問題無い。
予想オッズも3番人気で、今回、唯一、全項目をクリアした馬となる。

カルネアサーダは、前走の春雷Sで4番人気0.1秒差4着と好走。
時計も1:07.2の上り33.7秒なら十分に勝負になる。
また、前目で勝負できる脚質なのも良い。
穴で一考。

レイベリングは、初の1200m戦となった前走の鞍馬Sを2番人気0.8秒差7着。
割とシッカリ負けた感じだが、時計はギリギリ傾向内。
さすがに頭まではどうかと思うが、スプリント戦への慣れを見せれば圏内も。

ここからは、勝ち馬条件はクリアしているが、前走勝ちに該当している馬達。
このレースは、どうも前走勝ち馬の成績が悪い。

アサカラキングは、5走前の1勝クラスから覚醒し、3連勝でオープン入りすると、阪急杯でもタイム差無しの2着と好走。
前走のモルガナイトSでは、さすがに力が違ったようで、2着に0.3秒差の快勝だった。
前半を33.0秒で行き、上りは34.7秒という逃げ切り勝ち。内容に申し分は無い。

サトノレーヴは、前走の春雷Sを1番人気で1着。
長期休養明けだった阪急杯でも0.4秒差4着しているように実力上位と見て良い。
時計、洋芝適性ともに問題無く、こちらも仕上がり次第で好走可能。

ジャスティンスカイは、前走の鞍馬Sを4番人気で1着。
高速馬場だった事もあるが、1:06.9で上り32.9秒を立派。
勝って1kg減の57.0kgで走れるのもプラス。

3連勝中で5戦連続連対中のサウザンサニーは、上記の各馬に比べると、やや後ろ目からの脚質なのと、時計が少し足りないのが気掛かり。
とは言え、僅差でのものなので、こちらも仕上がり次第では好走可能と見る。

シナモンスティックは、昨年のUHB賞勝ちからキーンランドC2着があるように洋芝適性の高いスプリンター。
前走の春雷Sでも0.3秒差と復調気配を見せており、着順ほど負けていない。
そろそろ牝馬の季節でもあり、仕上がり次第では台頭あっても良い。

ウイングレイテスト、ジュビリーヘッド、ディヴィナシオンは7歳馬。
オタルエバーは時計、オーキッドロマンスは中1週に課題があり、3着までの評価となった。

荒れるレースだが、小回り洋芝の開幕週で時計勝負が明らか。
計算に該当しない馬が飛んでくるケースは少なく、時計実績から算出し、該当馬は漏れなく網羅したい。

(編集長・katsu)

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