重賞勝ち馬評価 京都牝馬ステークス【イベリス】 ダイヤモンドステークス【グロンディオーズ】 小倉大賞典【テリトーリアル】 フェブラリーステークス【カフェファラオ】

重賞勝ち馬評価 京都牝馬ステークス【イベリス】 ダイヤモンドステークス【グロンディオーズ】 小倉大賞典【テリトーリアル】 フェブラリーステークス【カフェファラオ】

京都牝馬ステークス
イベリス(ロードカナロア×セレブラール by ボストンハーバー)牝・16生
有効世代数:10代目

Ⅰ 主:7 結:6 土:2 弱:3 影:3 集:4 質:3 再:3 SP:4 ST:3 特:0
合計:(38/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S □ M 〇 I 〇 C △ L ×
ダ:S □ M 〇 I △ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:低め 成長型:遅め

〇 短評

主導は、Raise a Nativeの系列クロス。次いで、Bold Ruler-Nasrullah.Somethingroyal-Princequilloの系列クロス。他に前面でクロスしたNorthern Dancerが欧州系の結合をアシストする形態。また、血をきめ細かく生かし、父母の相性が良好な証明であり、これといった弱点も無く、影響度バランスも良好。Princequillo系の結合が10代目になるものの完了したのも見るべき点ではある。惜しむらくは、特殊な仏系であるDjbel等の結合が果たされていない点や、Almahmoudの落失等であるが、全体的には好バランスの配合だとは言えるか。Turn-toのアシストから、一瞬の切れ味に良さがある配合だとも言える。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプ。重馬場はこなせる程度。

ダイヤモンドステークス
グロンディオーズ(ルーラーシップ×シェリール by サンデーサイレンス)牡・15生
有効世代数:10代目

Ⅰ 主:5 結:6 土:3 弱:3 影:2 集:3 質:4 再:3 SP:3 ST:4 特:0
合計:(36/60)点 クラス:2B
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S × M □ I 〇 C □ L △
ダ:S × M □ I △ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:□ 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:低い 成長型:遅め

〇 短評

主導は、Almahmoudの系列クロス。次いでCharlottesville.Hyperionで血統を構成。また、前面でクロスしたNortern Dancerがこれら三者を連動させている。父母の世代にかなり差がある為、世代ズレを生じるなどバランスの悪さはあるものの、決してステイヤーとまでは言えないものの、前述の連動からスタミナにはそれなりの良さがあり、距離適性の幅は広い配合となっている。惜しむらくは質の高い母や祖母の血を完全に再現したとは言えない点で、母に対しての父の配合は相性が良好とまでは言えない点である(特に父父キングカメハメハの相性が微妙だと言える)。本質は芝向きの中距離タイプで、ダートや重馬場はこなせる程度。Hyperion14連の影響から、好調期には力強い競馬を見せる事も。

小倉大賞典
テリトーリアル(Teofilo×コンサヴァトワー by Street Cry)牡・14生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:7 結:6 土:2 弱:2 影:2 集:4 質:4 再:3 SP:4 ST:3 特:0
合計:(37/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S △ M 〇 I □ C × L ×
ダ:S 〇 M □ I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:普通 成長型:遅め

〇 短評

主導は、Mr.Prospectorの系列クロス。次いで、Natlma.Petition.Nasrullahの系列クロスで血統をリード。主導をMr.Prospectorとした場合、往々にして弱くなりがちな欧州系の結合だが、LalunがDjbel-Tourbillonと血統をまとめつつ、Blue Larkspurを通じ、Hail to Reasonを介し連動。また、HyperionはGaindsborughを介しNatalmaが連動させるなど、Northern Dancerクロスを用いない配合でありながら、この結合力は、なかなか妙味のある配合である事を示している。ただし、7代目以降のPrincequillo系の結合が果たされておらず、この部分が惜しまれる点である。本質的には芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプ。重馬場はこなせる程度。

フェブラリーステークス
カフェファラオ(American Pharoah×Mary’s Follies by More Than Ready)牡・17生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:8 結:6 土:2 弱:2 影:2 集:6 質:4 再:5 SP:4 ST:4 特:3(母・伴性血縁牝馬 Buckpasser)
合計:(43+3/60)点 クラス:1A+
Ⅱ 日本適性:△ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S × M □ I × C × L ×
ダ:S △ M 〇 I ◎ C □ L ×
芝適性:△ ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:低め 成長型:普通

〇 短評

主導は、Mr.Prospector6×4・5の系列クロス。Mr.Prospectorが存在しない母父においても、その父Raise a Nativeが6代目に存在し、血統全体をリードしている。次いで、Buckpasser7・8×5・6・6の系列クロス。血統全体で米系が非常に強く、Mr.Prospectorを主導に据えた場合においてネックとなりがちなHyperion.Princequillo等の欧州系の結合を、Northern Dancer.In Realityがしっかりとサポート。7代目以降も基本的に米系が強く、土台構造こそ弱いものの、その連動性は良好。惜しむらくは、弱点を抱えた点や前述の土台構造の散漫さ、欧州系の生かし方が弱い点や、父ほどのシンプルさが失われている点だが、血統全体の評価としてはかなり優秀。本質的にはダートのマイル~中距離タイプ。芝は不向き。また、母であるMary’s Folliesがその伴性血縁上にBuckpasserを3連配し、優秀な母としての資質も秘める点を指摘しておきたい。是非とも無事な開花を望む。
※依然と評価が異なるのは母の血統の見落としがあった為です。閲覧者の皆様には申し訳ありませんが、以降これが公式見解となります。

(taku.O)
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