重賞勝ち馬評価 ターコイズステークス【フィアスプライド】 朝日杯フューチュリティステークス【ジャンタルマンタル】

重賞勝ち馬評価 ターコイズステークス【フィアスプライド】 朝日杯フューチュリティステークス【ジャンタルマンタル】

ターコイズステークス
フィアスプライド(ディープインパクト×ストロベリーフェア by kingmambo)牝・18生
有効世代数:10代目

Ⅰ 主:7 結:7 土:2 弱:2 影:3 集:4 質:3 再:4 SP:3 ST:3 特:1(母複数活躍繁殖牝馬)
合計:(38+1/60)点 クラス:3B+
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S × M 〇 I 〇 C □ L ×
ダ:S × M □ I □ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:□ 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:低い 成長型:遅め

〇 短評

ミッドサマーフェア(3B+)半妹。主導は、Northern Dancer5×5・5・6の中間断絶を呼び水としたAlmahmoud5・7×7・7・8の系列クロス。次いでSickle(=Pharamond)6・8×8・9の系列クロスや、Sir Gaylord6×7の中間断絶で血統を構成。また、5代目に配された、Native Dancerの中間断絶が米系であるFair Play.Whisk Broomを生かし、結合をアシスト。この配合の良さはこの部分で、Hail to Reasonをクロスさせない血統構成でありながら、Native Dancer.Sir Gaylordクロスにより、米系の連動性がはかられた点にあり、ここが能力の源泉であると言える。また、自身ではクロスしていないものの、Mieuxce.Gainsboroughを生かしたうえ、Blenheimの系列クロスにより、Crepelloのスタミナを再現した点も見るべき部分である。惜しむらくは、父ディープインパクトの切れ味の元となったTurn-toの世代ズレで、そのスピード再現が中途半端になった点か。とは言うものの、有効世代数が10代目となった為、これと言った弱点の派生も無く、影響度バランスを(4-3-4-4)とし、祖父母4頭からバランスよく能力を受け継いでおり、土台構造はやや弱いものの、安定感のある血統構成となっており、現代的な血統構成においては孤立しがちなPrincequillo系を、前述のSir Gaylordや、9代目Polymelianを介しNative Dancerと連動させた点は見るべき部分である。本質は、芝向きのマイル~中距離タイプで、ダート・重馬場はこなせる程度。同父産駒としては外交的な配合となっており、開花には時間がかかるタイプで、血の集合の甘さから、詰めの甘さを見せる可能性は否定できないタイプで、父の一般的なイメージと異なり、キレよりも持続するスピードに良さがでる血統構成である。

 
朝日杯フューチュリティステークス
デイリー杯2歳ステークス
ジャンタルマンタル(Palace Malice×インディアマントゥアナ by Wilburn)牡・21生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:3 結:8 土:4 弱:3 影:1 集:2 質:4 再:5 SP:4 ST:3 特:1(主導牡牝を通じたクロス)
合計:(37+1/60)点 クラス:3B+
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S □ M 〇 I △ C × L ×
ダ:S 〇 M □ I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:低め 成長型:普通

〇 短評

前面でクロスしたMr.Prospector4×5(母の父内7代目Mr.Prospectorは世代ズレと判定)は、Nashua6・7×7・9の系列クロスを内包するものの、中間断絶の為影響はやや弱く、主導は、その父系であるNearctic-Nearcoと継続させた、Northern Dancer6・6×6・7・7・8・8の系列クロス。次いで、Turn-toを伴うHail to Reason6・7×7・8や、同様にTurn-toの仔であるCyane6×6で血統を構成。また、Bold Ruler7・8・9×6・7・7・8・8の系列クロスの影響も強い。従って、主導としては不明瞭な配合であり、ここが当馬の血統構成の限界点を端的に示している。とは言うものの、これら前面のクロスは、土台構造を22連で形成したNearcoで強固に連動しており、Promised Land7×5・8の中間断絶により、Whisk Broomを連動させ、そのWhisk Broomを介しDouble Jay8・8×7も連動。更に、孤立しがちな仏系であるMy BabuをLavendula-Pharosを介し連動させた点や、重ねて孤立しがちなPrincequillo系をSir Gaylord7×8を介して、間接的にでも主導勢力と連動させた点は見るべき部分であり、この連動性が当馬の能力の源泉。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプで、重馬場もこなす全天候型。スピード型の配合であるが、開花の早さは普通といったところで、前述の主導の不明瞭さと併せ、血の集合がかなり散漫な為、詰めの甘さを見せる可能性は指摘しておきたい。反面、各系統の連動性の高さや、これといった弱点が無い血統構成を踏まえると、安定感のあるタイプで、各クロスの充足率の高さから、仕上がった際には力強い競馬を見せる可能性も指摘しておきたい。

 

(taku.O)
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