重賞勝ち馬評価 JBCレディースクラシック【アイコンテーラー】 JBCスプリント【イグナイター】 JBCクラシック【キングズソード】

重賞勝ち馬評価 JBCレディースクラシック【アイコンテーラー】 JBCスプリント【イグナイター】 JBCクラシック【キングズソード】

JBCレディースクラシック
アイコンテーラー(ドゥラメンテ×ボイルトウショウ by ケイムホーム)牝・18生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:5 結:7 土:4 弱:1 影:1 集:2 質:3 再:5 SP:4 ST:3 特:1(主導牡牝を通じたクロス)
合計:(35+1/60)点 クラス:2B+
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S × M □ I □ C × L ×
ダ:S △ M 〇 I 〇 C × L ×
芝適性:□ ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:低め 成長型:早め

〇 短評

前面でクロスしたMr.Prospector4×4は、単一クロスに近い中間断絶クロスの為、影響はやや弱く、主導は、その父系であるNearctic-Nearcoと継続させたNorthern Dancer6・6・6・8×4・6の系列クロス。次いで、Never Bend7×6やTurn-to6×7の系列クロスで、血統を構成。惜しむらくは、Princequillo系の離反や、前面のMr.Prospectorの影響が主導の明瞭性に影を落とした点や、Northern Dancerの仔であるNijinskyが7×5とクロスし位置関係がちぐはぐになった点で、やや信頼性に欠ける血統構成と言わざるを得ない点か。とは言うものの、前述のMr.Prospectorクロスが、Discovery-Display.Sir Gallhad(=Bull Dog)-Teddy/Plucky Liege.Blue Larkspur.Count Fleet-Reigh Countを主導と連動させる役割を担っており、Hail to Reasonクロスを持たない配合馬としては、米系の連動性に良さがでた配合となった点は見るべき部分であり、血統前面でクロスしたNever Bend.Turn-to、前述のMr.Prospector等も、土台構造を20連で形成した、Nearcoを介し主導と連動。この連動性が当馬の能力の源泉であると言える。また、Never Bend内の特殊な仏系であるDjeddah-Djbelを生かし、能力参加させた点、Flaresを伴うChop ChopもSir Gallhadを介し、Mr.Prospector.Nijinskyと連動させた点や、系列クロスを形成したAlibhaiを内包したGraustarkがスタミナの核を形成した点は、見るべき部分である。本質は、ダート向きのマイル~中距離タイプで、芝は慣れればこなせる程度だが、重馬場は得意なタイプ。父母の持つスピード・スタミナを良く再現した配合だと言えるだろうか。開花は比較的早いが、血の集合に難がある為、詰めが甘く、一息もどかしい競馬を見せる可能性は指摘しておきたい。ただし、Tom Fool.Almahmoud.Turn-to等の多種のスピードを生かした為、器用な競馬を見せる可能性を秘める点も重ねて指摘しておきたい。

 
JBCスプリント
イグナイター(エスポワールシチー×ビアンコ by ウォーニング)牡・18生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:5 結:7 土:4 弱:2 影:3 集:4 質:4 再:5 SP:4 ST:4 特:1(主導牡牝を通じたクロス)
合計:(41+1/60)点 クラス:3B+
Ⅱ 日本適性:△ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S × M □ I 〇 C △ L ×
ダ:S △ M 〇 I □ C × L ×
芝適性:○ ダート適性:○ 重馬場適性:○
Ⅳ 開花率:高め 成長型:早め

〇 短評

主導は、Turn-to-Royal Chargerと断絶するものの、血統の4ブロック全てに配されたHail to Reasonを伴い、当馬の血統構成上、重要な役割を果たしているNasrullahの系列クロスを内包したRoberto4×4。ただし、そのNasrullahの仔であるNever Bend5・7×6の系列クロスや、Northern Dancerを伴うNijinsky6×5の影響も強く、その位置関係や、Turn-to-Royal Chargerの落失からくる不備により決して明確な主導となり得なかった点が惜しまれ、ここが、当馬の血統構成上の限界点を端的に示している。とは言うものの、Robertoの主導であったSir Gallahad(=Bull Dog)を19連かかえ、その能力再現に成功した点や、土台構造をPharos=Fairway23連形成し、その仔であり、21連存在するNearcoを核とした結合力の強さや、血の流れの良さにはかなりものがあり、ここが当馬の能力の源泉であると言える。また、Roman6・7×8の系列クロスから、ダート向きのスピードを十分にアシストされ、前述のNijinskyがスタミナの核を形成した点は見るべき部分である。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場も得意な全天候型。本来スタミナ色の強いRoberto主導の配合でありながら、スピードのアシストにはかなりの良さがあり、開花は比較的早いと推測される。キレ味はやや劣るが、粘りあるスピードを武器とするタイプだと言えるだろう。

 
JBCクラシック
キングズソード(シニスターミニスター×キングズベリー by キングヘイロー)牡・19生
有効世代数:10代目

Ⅰ 主:6 結:8 土:2 弱:2 影:2 集:6 質:3 再:5 SP:3 ST:4 特:1(母産駒複数活躍繫殖牝馬)
合計:(41+1/60)点 クラス:3B+
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S × M □ I 〇 C △ L ×
ダ:S × M 〇 I □ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:低め 成長型:遅め

〇 短評

キングズガード(3B+)全弟。主導は、その母系であるNatalma-Almahmoudと継続させたNorthern Dancer6×5・5・6の系列クロス。次いで、Turn-toを伴うHail to Reason6・6・7×5や、同様にTurn-toを伴うSir Gaylord7×6・6。Buckpasser6×6・6・6の系列クロスで血統を構成。惜しむらくは、Turn-toを伴うHail to Reasonと主導を形成したNorthern Dancerの影響力が拮抗し、主導が不明瞭になった点で、ここが当馬の配合の限界点を端的に示している。とは言うものの、Hail to Reason.Buckpasserにより米系の連動性をはかり、孤立しがちなPrincequillo系を、Princequilloを伴うSomethingroyalを内包したSir Gaylordが主導と連動させた点は見るべき部分であり、この血統全体の連動力が当馬の能力の源泉であると言える。本質は、芝・ダート兼用の中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。外交的な配合であり、開花には相当の鍛錬や時間がかかると想定されるものの、実に鍛えがいのある血統構成であると言える。キレる脚は望めないものの、その秘めたスタミナにはかなりの良さがあり、粘りあるスピードを見せる可能性を秘めるタイプ。また、血の集合を強調された母の父であるキングヘイローに集め、仕上がった際には鮮やかな競馬を見せる可能性を指摘しておきたい。長い目で見たい血統構成である。

 

(taku.O)
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