ターコイズS(G3)は、中山芝1600mで行われる3歳以上の牝馬限定ハンデG3。
とにかく荒れるハンデ重賞で、馬連万馬券4回、3連単10万馬券4回、2015年には295万馬券も出ている。
では、過去10年の傾向データを見ていこう。
●人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1番人気 3-0-1-6 30.0% 30.0% 40.0%
2番人気 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
3番人気 1-5-1-3 10.0% 60.0% 70.0%
4番人気 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
5番人気 2-0-0-8 20.0% 20.0% 20.0%
6番人気 0-1-2-7 0.0% 10.0% 30.0%
7番人気 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
8番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
9番人気 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
10番人気 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
11番人気 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
12番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
13番人気 0-0-2-7 0.0% 0.0% 22.2%
14番人気 0-0-0-9 0.0% 0.0% 0.0%
15番人気 0-0-1-7 0.0% 0.0% 12.5%
16番人気 0-2-0-6 0.0% 25.0% 25.0%
●開催年 3着内人気
2021年 4-3-13
2020年 1-3-8
2019年 3-2-1
2018年 5-10-13
2017年 5-3-7
2016年 1-6-3
2015年 11-16-15
2014年 9-3-6
2013年 2-3-6
2012年 1-16-2
1番人気は、勝率30%、連対率30%、複勝率40%と、軸としては機能しておらず、相手の1頭と考えるのが吉。
2桁人気は、2021年3着(13番人気)、2018年2，3着(10，13番人気)、2015年1，2，3着(11，16，15番人気)、2012年2着(16番人気)と、馬券率は40%で注意が必要。
かなりバラつきがあるので、人気から絞り込むのは危険で、度外視と見た方が良い。
●所属 成績 勝率 連対率 複勝率
関東馬 6-3-3-73 7.1% 10.6% 14.1%
関西馬 4-7-7-51 5.8% 15.9% 26.1%
勝ち馬は関東馬、2着以下は関西馬が優勢。
●馬齢 成績 勝率 連対率 複勝率
3歳馬 5-5-2-33 11.1% 22.2% 26.7%
4歳馬 4-4-4-32 9.1% 18.2% 27.3%
5歳馬 1-1-3-45 2.0% 4.0% 10.0%
6歳馬 0-0-1-14 0.0% 0.0% 6.7%
7歳～ 0-0-0-0 0.0% 0.0% 0.0%
3歳＞4歳＞5歳＞6歳＞7歳以上の順。
中心は、3～5歳。
勝ち馬の100%、2着馬の100%、3着馬の90%が該当しており、6歳以上になると3着が1頭のみで大きく割引き。
●枠順 成績 勝率 連対率 複勝率
1枠 2-0-1-15 11.1% 11.1% 16.7%
2枠 1-0-2-15 5.6% 5.6% 16.7%
3枠 0-3-1-15 0.0% 15.8% 21.1%
4枠 4-3-2-10 21.1% 36.8% 47.4%
5枠 1-2-0-17 5.0% 15.0% 15.0%
6枠 0-0-1-19 0.0% 0.0% 5.0%
7枠 1-1-2-16 5.0% 10.0% 20.0%
8枠 1-1-1-17 5.0% 10.0% 15.0%
1～4枠 7-6-6-55
5～8枠 3-4-4-69
4枠が優秀。
基本的には、内側が有利なようにも見えるが、7，8枠から勝ち馬も出ており、偏った見方は危険。
●脚質 成績 勝率 連対率 複勝率
逃げ 2-0-1-7 20.0% 20.0% 30.0%
先行 3-3-2-28 8.3% 16.7% 22.2%
差し 3-5-5-49 4.8% 12.9% 21.0%
追込 2-2-2-40 4.3% 8.7% 13.0%
あらゆる脚質から勝ち馬が出ており、「これ！」という指針は無い。
上りの脚もあるには越したことは無いが、必須となっておらず、ポジションとペースに左右される。
●斤量 成績 勝率 連対率 複勝率
～49kg 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
50kg 1-0-0-5 16.7% 16.7% 16.7%
51kg 0-0-1-5 0.0% 0.0% 16.7%
52kg 0-0-1-18 0.0% 0.0% 5.3%
53kg 4-5-1-32 9.5% 21.4% 23.8%
54kg 2-3-2-31 5.3% 13.2% 18.4%
54.5kg 0-0-0-0 0.0% 0.0% 0.0%
55kg 1-0-4-19 4.2% 4.2% 20.8%
55.5kg 0-0-0-0 0.0% 0.0% 0.0%
56kg 2-0-1-11 14.3% 14.3% 21.4%
56.5kg 0-2-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
57kg～ 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
53kg～56kgが中心。
勝ち馬の90%、2着馬の80%、3着馬の80%が該当。
52kg以下の軽量馬、56.6kg以上の重量馬からは勝ち馬が出ていない。
●前走レース 成績 勝率 連対率 複勝率
秋華賞 2-3-1-12 11.1% 27.8% 33.3%
府中牝馬S 1-1-2-18 4.5% 9.1% 18.2%
ユートピア 1-1-0-12 7.1% 14.3% 14.3%
エリザベス 1-0-2-4 14.3% 14.3% 42.9%
奥多摩S 1-0-0-2 33.3% 33.3% 33.3%
清水S 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
マイルCS 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
オーロC 1-0-0-7 12.5% 12.5% 12.5%
桜花賞 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
キャピタル 0-1-2-3 0.0% 16.7% 50.0%
京成杯AH 0-1-0-4 0.0% 20.0% 20.0%
ポートアイ 0-1-0-3 0.0% 25.0% 25.0%
JBCレデ 0-1-0-3 0.0% 25.0% 25.0%
修学院S 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
1000万・牝 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%
京洛S 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
スワンS 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
その他 0-0-0-53 0.0% 0.0% 0.0%
秋華賞、府中牝馬S、ユートピアS、エリザベス女王杯、奥多摩S、清水S、マイルCS、オーロC、桜花賞と9つのレースから勝ち馬が出ており、レースの格は問われない。
前走から距離延長組は苦戦傾向。
●前走人気 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1人気 1-2-1-6 10.0% 30.0% 40.0%
前走2人気 1-2-0-9 8.3% 25.0% 25.0%
前走3人気 0-0-1-8 0.0% 0.0% 11.1%
前走4人気 1-1-0-11 7.7% 15.4% 15.4%
前走5人気 2-1-0-8 18.2% 27.3% 27.3%
前走6～9人 3-1-3-32 7.7% 10.3% 17.9%
前走10人～ 2-3-5-49 3.4% 8.5% 16.9%
前走1～5番人気が中心。
勝ち馬の50%、2着馬の60%、3着馬の20%が該当している。
頭数は少ないが、率で見ると、こちらが優勢。
●前走着順 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1着 1-1-1-21 4.2% 8.3% 12.5%
前走2着 2-3-0-2 28.6% 71.4% 71.4%
前走3着 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
前走4着 1-0-0-6 14.3% 14.3% 14.3%
前走5着 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%
前走6～9着 1-0-3-27 3.2% 3.2% 12.9%
前走10着～ 5-5-5-55 7.1% 14.3% 21.4%
前走6着以下が中心。
勝ち馬の60%、2着馬の50%、3着馬の80%が該当。
その他では、前走2着馬の連対率が高い。
負けた馬の巻き返しは、2.9秒差以内と幅広く、着差は度外視して良い。
●まとめ
【勝ち馬候補】
アナザーリリック
エリカヴィータ
シャーレイポピー
フラーズダルム
ママコチャ
ミスニューヨーク
ライティア
【2，3着候補】
フィアスプライド
【3着候補】
アブレイズ
ウインシャーロット
サブライムアンセム
スカイグルーヴ
フェルミスフィア
どのファクタも絞り込むには乏しいデータで、正直、どこからでも入れるレースだが、それでも、傾向の網を通して見てみる。
好走馬の多い秋華賞組からは、エリカヴィータ。
前走は、オークス以来の競馬で、プラス18kgという馬体。
叩いた上積みがあるようなら、春にフローラSを勝った実力もあり、傾向通りの好走があって良い。
1番人気が予想されるママコチャは、現在3連勝中と勢いに乗る。
傾向からも勝ち馬となって良い条件をクリアしているが、気になるのが1番人気と前走勝ち馬という点。
連勝が発生し辛いレースなので、思い切って・・・と一瞬過るが、紐には入れておかないと痛い目を見そう。
その他では、決め手勝負と見るならフラーズダルムが面白い。
前走の元町Sでは、上り1番時計33.1秒を繰り出し、2着に0.3秒差の快勝。
秋華賞と近い中7週のローテーションも好感が持て、斤量も前走からマイナス2kgと好走条件に該当する。
穴で一考。
毎年難解なレースで、現時点では何とも言い難い。
という事は、傾向自体を軽視する必要があるレースなのかも知れない。
(編集長・katsu)
