ヴィクトリアM2022過去10年の傾向データ

ヴィクトリアM2022過去10年の傾向データ

ヴィクトリアM(G1)は、東京芝1600mで行われる4歳以上の牝馬限定G1。
波乱傾向のG1レースで、2桁人気の馬券率60%、3連単10万馬券4回、2015年には、2,000万馬券も飛び出した。
では、過去10年の傾向データを見ていこう。

 

●人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1番人気 3-2-0-5 30.0% 50.0% 50.0%
2番人気 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
3番人気 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
4番人気 1-2-0-7 10.0% 30.0% 30.0%
5番人気 2-0-3-5 20.0% 20.0% 50.0%
6番人気 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
7番人気 1-1-2-6 10.0% 20.0% 40.0%
8番人気 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
9番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
11番人気 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
12番人気 0-2-0-8 0.0% 20.0% 20.0%
13番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
14番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
15番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
16番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
17番人気 0-0-0-9 0.0% 0.0% 0.0%
18番人気 0-0-1-7 0.0% 0.0% 12.5%

●開催年 3着内人気
2021年 1-10-5
2020年 1-4-5
2019年 5-4-11
2018年 8-1-7
2017年 6-11-7
2016年 7-1-2
2015年 5-12-18
2014年 11-3-6
2013年 1-12-5
2012年 4-7-3

1番人気は、勝率30%、連対率50%、複勝率50%と、連対軸としてはギリギリの数値で、絶大な信頼とまではいかない。
中心は、1~4番人気。
この4頭が揃って連を外したのは、2回のみで、連軸率80%の信頼度。
2桁人気は、2021年2着(10番人気)、2019年3着(11番人気)、2017年2着(11番人気)、2015年2、3着(12、18番人気)、2014年1着(11番人気)、2013年2着(12番人気)で、馬券率60%。
先週のNHKマイルC同様、「ある」と思った方が良い。

 

●所属 成績 勝率 連対率 複勝率
美浦 4-3-4-52 6.3% 11.1% 17.5%
栗東 6-7-6-95 5.3% 13.2% 17.1%

関西馬が若干優勢だが、関東馬も割り引く必要は無い。

 

●馬齢 成績 勝率 連対率 複勝率
4歳馬 4-6-3-63 5.3% 13.2% 17.1%
5歳馬 4-3-6-55 5.9% 10.3% 19.1%
6歳馬 1-1-1-24 3.7% 7.4% 11.1%
7歳~ 1-0-0-5 16.7% 16.7% 16.7%

4歳>5歳>6歳>7歳以上の順。
中心は、4、5歳。
勝ち馬の80%、2着馬の90%、3着馬の90%と6歳以上を圧倒している。

 

●枠順 成績 勝率 連対率 複勝率
1枠 0-0-4-16 0.0% 0.0% 20.0%
2枠 2-1-2-15 10.0% 15.0% 25.0%
3枠 3-0-1-16 15.0% 15.0% 20.0%
4枠 0-3-0-16 0.0% 15.8% 15.8%
5枠 0-3-0-16 0.0% 15.8% 15.8%
6枠 3-0-0-17 15.0% 15.0% 15.0%
7枠 2-0-1-26 6.9% 6.9% 10.3%
8枠 0-3-2-25 0.0% 10.0% 16.7%

1枠からは連対馬が出ていないが、それ以外の枠からは均等に連対馬が出ており、内外の差は無いと見える。

 

●脚質 成績 勝率 連対率 複勝率
逃げ 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
先行 3-3-2-30 7.9% 15.8% 21.1%
差し 6-6-5-61 7.7% 15.4% 21.8%
追込 0-1-2-48 0.0% 2.0% 5.9%

差し>先行>逃げ>追込の順。
速い上りは勿論だが、最低でも1分32秒台前半、速ければ31秒台で走り切れるスピード能力が必要。
逃げ切りは相当厳しい。

 

●前走レース 成績 勝率 連対率 複勝率
阪神牝馬S 4-4-5-60 5.5% 11.0% 17.8%
中山牝馬S 2-2-0-8 16.7% 33.3% 33.3%
産経大阪杯 1-1-1-1 25.0% 50.0% 75.0%
高松宮記念 1-0-2-16 5.3% 5.3% 15.8%
有馬記念 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
大阪杯 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
福島牝馬S 0-1-2-22 0.0% 4.0% 12.0%
ダービー卿 0-1-0-6 0.0% 14.3% 14.3%
京都牝馬S 0-1-0-4 0.0% 20.0% 20.0%
その他 0-0-0-30 0.0% 0.0% 0.0%

阪神牝馬S、中山牝馬S、大阪杯、高松宮記念、有馬記念から勝ち馬が出ている。
馬券のほぼ半数は、阪神牝馬S組。

 

●前走人気 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1人気 3-2-1-23 10.3% 17.2% 20.7%
前走2人気 2-1-2-15 10.0% 15.0% 25.0%
前走3人気 2-2-1-23 7.1% 14.3% 17.9%
前走4人気 1-1-2-16 5.0% 10.0% 20.0%
前走5人気 2-0-0-13 13.3% 13.3% 13.3%
前走6~9人 0-4-2-36 0.0% 9.5% 14.3%
前走10人~ 0-0-2-19 0.0% 0.0% 9.5%

前走1~5番人気が中心。
勝ち馬の100%、2着馬の60%、3着馬の60%が該当。
頭を決めるには必須条件となる。

 

●前走着順 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1着 0-3-0-37 0.0% 7.5% 7.5%
前走2着 1-2-4-18 4.0% 12.0% 28.0%
前走3着 0-1-3-6 0.0% 10.0% 40.0%
前走4着 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
前走5着 2-0-2-6 20.0% 20.0% 40.0%
前走6~9着 4-1-0-42 8.5% 10.6% 10.6%
前走10着~ 2-2-1-30 5.7% 11.4% 14.3%

前走2~5着が中心。
勝ち馬の40%、2着馬の40%、3着馬の90%が該当。
頭数は少ないが率が高いので、この条件中心という見方で良いのだが、頭決め打ちは危険。
負けた馬の巻き返しは、1.9秒差以内がボーダーラインで、、2.0秒差以上負けからは2着が1頭のみで大きく割引き。

 

●まとめ
【勝ち馬候補】
・阪神牝馬S組
アンドヴァラナウト(1番人気2着)
デゼル(2番人気3着)
マジックキャッスル(4番人気5着)

・大阪杯組
レイパパレ(3番人気2着)
アカイイト(4番人気10着)

・中山牝馬S組
ミスニューヨーク(1番人気3着)
テルツェット(3番人気5着)

・高松宮記念組
レシステンシア(1番人気6着)

【2、3着候補】
アブレイズ
クリノプレミアム
シャインガーネット
メイショウミモザ

【特例】
ソダシ(フェブラリーS・4番人気3着)
ソングライン(1351ターフスプリント・2番人気1着)
デアリングタクト(QE2世C・1番人気3着)

勝ち馬候補の中で、1分32秒台前半より速い記録を持っているのは、マジックキャッスル、デゼル、レシステンシア、テルツェットの4頭。
特にテルツェットは、好走傾向にある前走5着馬のディープインパクト産駒。
上りも一番時計で、0.2秒差と、理想的な負け方で注意。
その他馬は、時計ではやや見劣る。

2、3着候補からは、クリノプレミアム。
中山牝馬Sを15番人気という低評価ながら差し切って重賞初制覇を達成すると、続く前走の福島牝馬Sでも、タイム差無しの2着と好走。
S指数も高く、目下の勢い、充実振りは目を見張るものがある。穴で一考。

問題は、特殊ローテーションの3頭。
ソダシは、前走がフェブラリーS。
それでも4番人気0.5秒差4着なら傾向からは勝ち馬候補。
問題なのはローテーションだけで、1600mの持ち時計は、メンバー中1位と要注意。

ソングラインは、サウジの1351ターフスプリント(G3)を2番人気1着。
前走勝っているので、2、3着候補となるが、持ち時計は3位。
仕上がり次第では、圏内とも見れる。

デアリングタクトは、2021年のQE2世C(G1)を1番人気3着の後、故障が判明し休養へ。
そもそも、時計は無く、1年以上の休養明けでいきなりG1。
とても1分31秒台で走れるとは思えない。

当日1~4番人気を連軸に、2桁人気馬を兼ね備えた3連系で勝負と考えると、現時点での中心は、やはりソダシという事になるか。
テルツェット、クリノプレミアム辺りを絡めて、手広く流したい。

(編集長・katsu)

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